台高 迷岳 冬枯れのブナ林で遊ぶ 2010.12.05
たおやかな二重稜線
<メンバー>
サークル
<山域>
<山域>
台高
<コース>
スメール-唐谷川~飯盛山~迷岳~迷岳東尾根~二の滝~唐谷林道~スメール
さて、沢シーズンが終わり雪が降るまでのわずかの間はハイキングで体力維持。今日はK姉さんのホームグラウンド、台高は迷岳に遠征だ。伊勢湾岸から伊勢自動車道を飛ばして松坂まで、そこから下道でスメールまで向かう。四日市~亀山間の渋滞に引っ掛からなければ2時間と少しで行けるので思ったよりもアプローチは楽だ。
今日のコースは唐谷川の左岸尾根を登り、迷岳に登るコース。沢では2008年に訪れた事があるが、ハイキングでは初めて。
<2008年唐谷川の記録>
まずは唐谷川沿いの登山道を少し歩いた後、いきなり植林の急斜面を登って行く。まだ体が温まっていないので脹脛が悲鳴を上げ、息も絶え絶え。健脚のK姉さん、まだピチピチのYさんについて行くのがやっとの状態・・。
植林の急登
ぜいぜい言いながらやっとの事で稜線にたどり着く。いきなり標高差400m弱はちょっときついなあ。ここから先はトラロープの張られた急な岩場を登って行く事になるが、とても下りでは使いたくないようなコースだ。
岩のやせ尾根
それでも若干のスリルと緊張を楽しみながら飯盛山を越え、高度を上げていくと、尾根をしっかりと覆っていたシャクナゲが消え、ぶなの林が現れた。紅葉もおわりすっかり葉を落としているが、サクサクの落ち葉が気持ちいい。
スリルある岩場
ブナが出てきた
山頂直下では日陰でツララできていた。今日は登りでヒ~コラ言っているので寒さを感じている暇が無いのだが、こういうのを見るともう冬なんだな―と思ってしまう。
日陰ではツララが
あとちょっと
最後の急登りをこなすと穏やかな稜線に飛びだした。山頂には三角点がある。日差しも温かくまずまずの小春日和。心配していた黄砂も飛んでおらず、澄み切った青空と遠く太平洋を見る事が出来る。展望を求めて西側へ少し下ったところで昼ご飯。
迷岳
昼食場所を求めて
今日は予定より早く着いたのでお昼はのんびりします、というリーダーの指令がでたので、日向ぼっこに懸垂の練習、そしてお昼寝とたっぷり1時間以上のお昼休み。こうやってのんびりすると下界の煩わしい事も一時的にではあるが忘れる事が出来る。
懸垂の練習
青空がまぶしい
今日もまた昼寝
昼食の後は本日のメインイベント、迷岳東尾根散策。ここは地形図には表れないがたおやかな二重稜線上がぶな林になっており、歩いているだけで気持ちのいいところ。右に見える宮川方面は去年遡った大熊谷東股谷方面だろうか。頭の中で台高の地図がだんだんつながってくる。
東尾根へ向かう
宮川方面の展望
二重稜線
気持ちのいいブナ林
落ち葉を蹴散らしながらサクサクと気持ちよく歩いて行く。葉が全部落ちているせいか、明るく快適だ。しかしこれだけのぶな林、新緑か紅葉の頃に来ればさらに素晴らしいだろうなあ。口迷岳を過ぎ、宮川側のコバで一休み。下を見ると大熊谷を遡行した時に歩いた林道がすぐ近くに見える。
絵になる?
貫禄のある倒木
コバで一休み
鹿の食害調査
林道がすぐ下まで
下山はP1194を過ぎたところから左に折れてP1105へ向かう尾根をトラバースしていく。人の手がしっかり入った植林はかえって踏み跡がわかりづらく、ルート読みに苦労するが、何とか目印の熊檻を発見。
熊檻
僅かな踏み跡と山仕事の人がつけたと思われるテープ、そしてコンパスを頼りに急斜面をズリズリ降りて行くと何とか沢筋に降りる事が出来た(唐谷川の左股か)。そこからは明瞭な道型をたどって見覚えのある二股(本流との合流点)まで降りる。
植林斜面を急降下
唐谷川へ出た
見覚えのある二股
ここから登山道は急に整備されたようになり、道沿いに取水パイプも通っている。左に二ノ滝を眺めると、少しだけ登って立派な林道の終点広場に飛び出す。
谷沿いを下る
二の滝
舗装道路をポクポクと歩き、廃墟と化したリフレッシュパークを見送って駐車地に到着。のんびりハイクと思っていたら行動時間7時間、高低差1100mの歩き応えのある山行だった。お疲れ様でした。
廃墟と化したリフレッシュパーク
帰りは案の定、亀山~四日市の渋滞につかまったので津ICから国道23号で四日市川越まで走る。こちらの方が若干早かったようで、それほど遅く無い時間に愛知県に到着。今日はいいトレーニングになったが、前半、二人についていけなかった事が少々ショックだった。うーん、もっと鍛えねば・・。
今回の地図