晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

茨川 秋の宴会テント泊 ② 2010.11.20-21

土倉岳でお昼寝・・

 

<メンバー>
サークル
      
<山域>

 

<コース>
2日目:茨川-ノタノ坂-土倉岳-真の谷-三筋の滝-茨川
 

<前日の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 楽しく飲んだせいか二日酔いにはならなかった。まだ暗いうちに帰ってしまうZ君、D君を見送った後、そのまま起きてしまう事にした。昨夜は良く晴れたせいで放射冷却が強くテントに霜が降りていた。

 

 2日目のハイキングに参加するメンバーは4人。二日酔いで頭が痛いというK姉さんをまってゆっくりと準備する。

 

茨川テント村
 
 2日目のコースはノタノ坂を歩いてみようと以前から考えていた。茨川という全てを山に囲まれた山村において、治田峠越えの伊勢への道が物資輸送の生活の道だったのに対し、ノタノ坂越えの近江側への道は役場や学校(本校へ通う)行政の道だったらしい。治田峠越えは何度もしたことがあるが、ノタノ坂は歩いた事が無い。今回は峠を越える訳ではないが、少しだけでも茨川に住んだ人たちの気持ちになってみようと思う。

 

 茶屋川の対岸に渡り、踏み跡らしきものをたどって植林の台地にでる。そのあと小さな谷をトラバースするように歩く。道型は一部不明瞭なところがあるが、たいていはしっかりしており、昔からたくさんの人が往来した事がしのばれる。

 

ノタノ坂を登る

 

 植林帯を抜けると一気に雰囲気が良くなる。葉を落とした広葉樹の下はまるで絨毯が敷き詰められた様にフカフカだ。谷を見下ろせば名残の紅葉が太陽の光に輝いて見える。しばらく気持ちのいい古道を歩いていくが、峠近く、道が山腹を巻きだす地点で尾根を直登し、鉄塔の下に出る。

 

落ち葉が気持ちいい

気持ちのいい二次林

古の道

尾根に取り付く

 

 尾根に出てからの見晴らしは最高でいつもと違った藤原岳を対岸に見る事が出来る。ここからは土倉岳の支尾根のさらに支尾根をP869、P942とたどって土倉岳へ向かう。

 

鉄塔が見えた

道票があった

 

 土倉岳の三角点は辺りの木が切り開かれ、明るい広場になっていた。すぐそこには御池岳の巨大な山腹がドーンとそびえ迫力のある景色が広がっている。ここから御池岳に登ろうかとも一瞬考えたが、今日はのんびり山行なので、土倉岳でしばしお昼寝とする。

 

三角点

今日もお昼寝

御池岳を見上げる

 

 1時間余り、マッタリした後は再び支尾根を下り、今度はP944へ向かう。この辺りは鉄塔建設の基地になっていたようで、立派なヘリポートがある。この山深さと鉄塔、ヘリポートなどの人工物とのアンバランスさが、なんとも鈴鹿らしい。鉄塔、送電線と不思議な融合を見せる滋賀県鈴鹿の景色を堪能した後、真の谷へ向かって下降を開始する。

 

ぶな林

鉄塔を見上げる

頭陀ヶ平に続く電線

鉄塔と御池岳南面

 

 急斜面を下降して降り立ったのは三筋の滝の上流側。まだ荒れておらず、きれいな谷が残っている。昨日とは打って変わっての青空の下、名残の紅葉が岩の間を流れるせせらぎとマッチして、日本庭園のような景観を見せてくれる。

 

真の谷

まだまだ見事な紅葉

太陽に映える

 

 三筋の滝の巻き下りは右岸のガレをトラロープを使う。ちょっと緊張する場面だが、今日のメンバーは危なげなく降りてきた。今日はもうお昼寝してしまったので、ここでは写真撮影のみ。

 

三筋の滝の巻き道

三筋の滝

 

 茶屋下降も2度目ともなれば昨日とは違ったところに目を奪われる。藤原岳西面からの大量の土石が谷を埋め尽くしているのがよくわかる。一部完全に伏流しているところもあり、茶屋川の川としての生命はほとんど断たれてしまったようだ。

 

すさまじい土石

完全に伏流

蛇行する茶屋川

落ち葉の絨毯

紅葉

 

 後はぶらぶらと歩いて茨川へ帰還。テントを撤収し、帰路に就く。帰りは永源寺に向かう車が午後2時を回っているのにずーっと列を作っているのを見て、御苦労様と思ってしまう。

 

 それにしても久しぶりにまったりと山の中に身を置いて仲間たちと楽しく過ごす事が出来た2日間だった。参加してくれたみんなありがとう。また盛大にやりましょうね。

 

茶屋川を見下ろす

永源寺に向かう車の列

今回の地図