晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 御在所前尾根 秋の紅葉岩遊び 2010.10.23

なんでこんなことできるの?

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
御在所裏道登山口-藤内沢出合-前尾根(P7)-(P2)-藤内沢-御在所裏道

 

 10月も下旬に入り紅葉前線もいよいよ鈴鹿の稜線まで下がってきた模様。残り少ない沢シーズン、どうしようかな~と考えていたところへRさんから岩遊びのお誘い。岩となれば中々自力ではいけないので、参加させてもらう事にする。メンバーはRさんのほか、TっちゃんとI君。最近この組み合わせが続くなあ。

 

 久しぶりの鈴鹿スカイラインは8時前なのにすでに車でいっぱい。裏道登山口近くの路肩に何とか車を滑り込ませて出発。こんな日は前尾根も混んでいるだろうと、少し急ぎ足で裏道を登って行く。

 

ガレの裏道を行き

 

 藤内小屋を過ぎ、ガレた裏道を登って藤内沢出合いに到着。ここまでは少し汗ばむくらいの陽気。ただ、稜線には雲がかかっているようで少し心配だ。藤内壁からはすでにたくさんの声が聞こえる。

 

藤内沢出合い

 

 前尾根の取り付きにはすでに数組のパーティーが順番待ち。待っているだけでは寒いので隣のスラブでウォーミングアップをする事に。

 しかし、ここはホールド、スタンスのほとんど無いスラブ壁。靴のフリクションとバランスだけで登って行かなくてはいけない。Tっちゃんは何だかんだ言いながらクリアー。I君も最初は戸惑っていたが、それでもOK。私は待っている間に緊張で喉がカラカラに(まだスタートしていないのに・・)。それでも何とか登る事ができた。

 

P7スラブのシュミレーションでウォーミングアップ

 

 そうこうしていると前のパーティーも片付いたようでいよいよ我々の番です。もたもたしていると後から来るパーティーに追い越されそうになるので、Rさんが急いで取り付きます。この最初のクラック、前回は少し怖かったのですが、今回はすんなり登れました。少しは成長したのかなあ。

 

いよいよ本番開始

ゾクゾクする高度感

 

 P7を越えてP6は前回より難しいフェイスルートで登ります。ほぼ垂直に近い壁を数ミリのホールドに立ちこみます。見ているととても人間業ではありません。Tっちゃん、I君はクリアするも私は全く歯が立たず・・。ここはギブアップして隣のノーマルルートから登ります。

 

P6フェイスルート

I君はクリア

 

 P5はノーマルルートで越え、ほっと一息。いつの間にか高度が上がっていて北谷(裏道)が遥か下に見える。今日は4人なのでRさんは3人を引っ張り上げる変則パターンで大忙し。いつもありがとうございます。

 

土石流の白い帯

P5はノーマルルートで

北谷が遥か下に

 

 P4の滑り台を登ったところで昼食タイム。ようやく靴が脱げるのでほっとする。クライミングシューズは長時間履いていると足が痛くなってしまうのがつらいなあ。
 昼食の後はP4のレイバックを登る。岩溝に手を入れて足を反対方向に突っ張って登る。しっかりしたホールドがあるので、さっきよりは安心感があるが、やっぱり体重が重いとツライなあ。その上の上部ルートは焦って2回ほどテンション・・。また課題が増えました。

 

P4レイバックを登る

I君はうまいなあ

一の壁は大賑わい

P4上部ルート

Tっちゃんも上手い

I君もやるなあ

 

 P4をクリアすると後はP3のみ。ここでも練習ということで少し横のスラブ壁をトップロープで登る。ここでも私だけ全く歯が立たずに断念・・(悔しい)。隣のシンクラック何とか根性でクリアするが指がつってしまった。

 

紅葉もかなり降りてきた

P3 スティックフィンガー・・なんで登れるの?

Tっちゃん、すごい

シンクラックを登るI君

 

 練習の後はカンテを登ってP3の上部へ。ラストはクラックを登りCスラブを越えてやぐらのコルで終了。やぐらの辺りは紅葉がちょうどいい感じに色づいていた。

 

P3上部へ上がる

クラックを登るI君

P2 やぐらが見えてきた

下も紅葉がきれい

紅葉とやぐら

 

 下山は前回と同じくツルムを見物する為、藤内沢を下る。今日の下山靴は普通のジョギングシューズなので濡れた岩を下るのは非常に怖い。早くいい下山靴を見つけなければ。

 

ガスが濃くなってきた

藤内沢を降りる

ガスに煙るツルム

 

 下山に手間取ったのでスカイラインに着く頃のはすっかり暗くなってしまっていた。やれやれ。ここまで帰ってきてやっと今回無事に戻ってこれた事が実感できた。

 

 今回、2回目の御在所前尾根は、少しの成長と新たな課題を見つけることが出来た非常に有意義な山行きだった。もっとトレーニングしないといけないなあと改めて感じてしまった。Rさん、Tっちゃん、I君、ありがとうございました。