堂倉谷 関西屈指の名渓 三度目の訪問① 2010.09.11-12
泳いで登って
<メンバー>
サークル
<山域>
<山域>
台高
<コース:1日目>
大台ケ原P~日出ヶ岳~堂倉小屋~堂倉谷~堂倉林道(泊)
今年は一緒に行く沢メンバーも様変わり、I君とM君を中心になんだかメンバーが固定されつつあるなあ。とくにM君は今年沢を初めてばかりなのにすでに3級の泊まり沢を経験し、成長著しいのでうれしい限り。(いい沢に行けるかはいいメンバに恵まれるかどうかが重要だ)
なので、自身としては3回目になるのだが、関西屈指の名渓を皆に楽しんでもらおうと1泊沢登りを計画する。これでますます沢好きになってくれたらいいなあ。
寝不足でフラフラのところM君の運転に助けられ、大台ケ原に到着。すぐに準備を整えて日出ヶ岳へ向かう。今日も青空に太陽がピカピカで絶好の沢日和。展望台からは尾鷲の海が見渡せる。
太平洋、今日も快晴
日出ヶ岳への登り
すでに太陽は登り切っていたので、日出ヶ岳山頂にもカメラマンは二人だけ。少しの登りでも一気に暑くなってしまったので早く沢へ入りたい。そそくさと大杉谷方面へ向けて下って行く。
大杉谷からの道が通行止めになって数年は発っているものの、道自体はしっかりしており迷う心配はない。ただ、雨で掘られて割掘り状になった急下りは足の置き場に神経を使う・・。下り始めから1時間半ほどで堂倉小屋へ到着。
堂倉小屋
ここから先は数年前の台風の影響で未だ通行止めだが先に進む。傾斜は徐々に急になってきてちょっと疲れてきた頃に沢音が近づいて来る。そして出発から2時間半ほどでようやく堂倉谷へ。水量は過去2回に比べ一番少ないが、初めての三人はスケールの大きさに驚いている。滝を見ながら沢装束に身を固め入渓の準備。
堂倉滝(水量少なめ)
堂倉滝の巻きは、まず吊り橋を渡り道に沿って下流に下る。取水施設に行く吊り橋の袂についている作業道を上に上がっていくとモノレールがある。レールに沿って少し歩き残置ロープのあるルンゼを降りて
入渓。
入渓。
吊り橋を超えて
堂倉滝の上へ出た
さあ、ここからいよいよ本番でワクワクする。谷は太陽の光を浴びてキラキラ輝き、最高のコンディション。前衛の滝は泳いで取り付き右側を直登。その後ろに控える30m滝は右側の踏み跡を巻く。
奥の30m滝と前衛滝
前衛滝は泳いで取り付く
30m滝
後は出てくる釜を泳いだり滝を登ったり。ゴーロが無いので全く退屈する暇が無い。中七つ釜といわれる辺りの10m斜瀑は右側の残置ハーケンを使って突破。
きらめく淵
泳ぐ
10m斜瀑
右から突破
巨岩の間をすり抜けるように進むとアザミ谷の出合いとなり、少し奥に急激に両側の狭まった門のような滝が現れる。ここを右から超えると、本日のハイライト奥七つ釜だ。
門のような滝
水量が乏しく、迫力に欠けるもののぽっかりと空いた丸い釜には自然の力の不思議を感じてしまう。今日は人間洗濯機になる心配がないので、水が流れていない方の釜でダイブして遊ぶ。水が流れていないにも関わらず思い切り冷たかった。
奥七つ釜
吸い込まれそう
上から眺める
飛びこみタイム
ジャグジータイム
奥七つ釜を超えると渓相はぐっとおとなしくなるが、それでも泳ぎ、直登を交えて楽しく遡行できる。今回は荷物が重いので、ザックを背負っての泳ぎは厳しく、みんなザックを浮き袋代わりに持って泳いでいた。
フリクションで右からザックを浮き袋代わりに
きれいな釜
堰堤に出たところで今日の遡行は終了。ここから先は平流になるので左から林道まで上がり、歩いて泊適地を目指す。立派な営林小屋を見送り、堂倉小屋からの林道と出合う橋まで行くと、橋の左岸側に湧水を発見(堂倉若水と看板があった)。ビールを冷やすようのバケツまであったので、すぐさまここをキャンプ地に決める。
堰堤が出てきた
まだまだ健全な営林小屋
林道脇に湧水が
まだまだ明るいのでたっぷりと時間をかけて薪を集め、盛大なたき火を起こす。雨が少なかったせいか、たき火も一発着火で盛大に燃え上がる。濡れた服を乾かいたら、ウインナーを焼き、ビールを飲んでの最高のひと時。あ~沢をやってて本当に良かった・・、と心から思ってしまった。
まずはお尻を乾かす
ついで、ウインナーを焼く
<2日目へ続く>