晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

木曽川水系岩倉川 樽ヶ沢 明るいシャワー天国 2010.09.05

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 太陽とシャワーを浴びて

 

<メンバー>
サークル
      
<山域>
木曽

 

<コース>
岩倉川林道ゲート-樽ヶ沢出合-樽ヶ沢-(伐採斜面)-林道-林道ゲート

 

 9月に入ってもまだまだ暑い夏が続く。こんな日には手ごろな沢でシャワー三昧を、と思い、鈴鹿のカズラ谷を企画したがメンバーは沢経験者ばかりなので、急きょ初見の行ってみたかった木曽の沢に変更。

 

 ターゲットはヤブコギネットでSHIGEKIさんが紹介されていた木曽川水系岩倉川支流の樽ヶ沢。ネットで検索してもほとんど情報が無いのだが、メンバーのI君が以前ショップのツアーで行ったことがあるというのでGOサインを出す。

 

 谷までは国道19号線沿いの道の駅「賤母」から30分ほど。名古屋からは2時間と少しで来ることができたので鈴鹿滋賀県側へ回るのとそう大して変わらなかった。木曽界隈は狙い目かもしれない。

 

 I君の記憶を頼りに岩倉川沿いの林道終点に到着。車を止めて林道を歩く事20分。最初に出てきた橋が入渓ポイント。橋からすぐに形のいい滝と釜が見える。

 

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橋から入渓

 

 入渓したらすぐにシャワークライミング。前置き無しでいきなり楽しめるのがたまらない。明るい花崗岩の谷は何処となく鈴鹿の沢にも雰囲気が似ている。今回は距離もそうないので積極意的に水際(水中)を攻めることにする。

 

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すぐに小滝登り

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美しい2条の滝

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今日はシャワーで行こう

 

 今回は成長著しいM君にトップをお願いする。今年沢デビューだったのだが、高い身体能力と長い手足を活かしてぐいぐいと登っていく。水を浴びるのを厭わないというのが何とも心強い。

 

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積極果敢なM君

 

 続いて現れる20mの斜瀑はI君にロープを引いてもらう。ここはI君が買ってもなかなか出番がないというカムを使ってランニング支点をとる。逆相で少しいやらしいが水中を探せばホールド、スタンスともにそこそこあり、何とか登って行ける。

 

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バーンと広がる20m

 

 核心の大滝を超えるとしばらく小滝と釜が連続して現れるワクワクゾーン。泳いだりシャワーをしたり、思い切り水遊びを楽しめるいい谷だ。とくにゴーロ歩きが無いのが素晴らしい。

 

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ナメや

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淵泳ぎ

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直登

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泳ぎ(あ~忙しい)

 

 しばらくして現れるCSの滝は右から巻き。巻き道はしっかりしていた。続いて2段20mの滝が現れる。右側の岩棚が登れそうな感じだが、無理せず右側から巻き。

 

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右から巻き

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これも右から巻き

 

 次の5mほどの幅広の滝はバンドを伝ってシャワーで超える。ホールドの豊富な階段状の滝が多く、快適に登って行ける。途中の淵でヘツリの練習をして遊ぶ。

 

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これもシャワー

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難しいへつり

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立派な2段滝

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特攻野郎になったM君

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太陽とシャワーを浴びて

 

 シャワーで滝を超えると風景は一転してきれいなナメが現れる。ここでお昼にしたいくらいだが、時間も余裕があるのでもう少し進む事にする。

 

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ナメナメ

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明るい

 

 ナメが終わると谷は狭まり、若干荒れた感じになってくる。一見手強そうなCSの滝はCSの裏が通り抜けられるのであっさり突破、三つめの越えられない滝を左から巻いて、二股になったところで昼食タイム。

 

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チョックストーンの裏から抜ける

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これも巻き(左から)

 

 昼食の後、倒木のある2段の滝を超えると谷の傾斜は緩くなり、平流に変わる。もう先には面白そうなところは無いようなので遡行終了。帰りの長い林道歩きに備え水を汲む。

 

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倒木が出てきた

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挟まった?

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最後の難関

 

 右手には伐採された斜面が広がり、遥か上に林道のカーブミラーが見えるので、ミラーを目指して斜面を登る。今まで水と遊んでいたのに太陽にあぶられて体が一気に暑くなる。ヘロヘロになりながら30分ほどの登りで林道へ

 

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伐採斜面を詰めて林道へ

 

 林道はまだまだ現役で落石も整備され快適に歩く事ができる。遡行の何倍もの距離の林道を歩くこと2時間弱でゲートに戻る。帰りはフォレスパ木曽で汗を流して名古屋に帰還。

 

 手ごろな距離で遊ばしてくれる木曽方面は中々よいエリアだ。紅葉の頃に中アの沢も行ってみたいなあ。

 

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地図