晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

今古川から雲谷山 若狭の沢でシャワー三昧 2010.08.21

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ウラミの滝

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>
若狭

 

<コース>
林道~堰堤~今古川~雲谷山~三方観音

 

 今回は久しぶりにヤブコギネットの人たちとの沢登り。とっちゃんとは何度か一緒に行った事はあるが、山日和さんは二度目、そしてBAKUさんとは初めての遡行。なんだか楽しみだ。

 

 行き先は「比較的近場でシャワーが楽しめるところ」という私のリクエストを聞いてもらって若狭の今古川へ出動。高速を上手く使えば2時間半で現地まで行けるのだ。三方のきららの湯の駐車場に集合。下山口の三方観音に車をデポし、登山口へ移動。

 

 最初は林道から大きな堰堤を高巻くのがこの谷の最初の核心部・・。朝だというのに体感気温はすでに体温を越えようかという猛暑。ええ加減にして欲しいと思うほど高く巻き、バックウォーターが終わたかなという辺りで小沢を降りて入渓したころには汗ダラダラの頭フラフラ。水辺に着いた時にはものすごく
ほっとした。

 

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堰堤が見えた

 

 この谷、山日和さんやとっちゃんは以前に来た事があるというので、私が先陣を切らせてもらった。程よく直登できる滝がどんどん出てくるので先ほどまでの暑さは忘れて真正面から滝へ突入する。

 

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最初の滝、直登

 

 ちょっと厳しめの滝にはとっちゃんの為にロープを出す。先行し、確保し、さらには後続からフォロー。どんな場面での女性は大切にしなければいけない。

 

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とっちゃんにはロープを出す

 

 この谷は全然ゴーロが無く、次から次へ直登できる滝が出てくるので退屈する暇が無い。思う存分に水と戯れる。

 

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簡単に登れる滝ばかり

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また滝

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またまた滝

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ちょっとしたゴルジュ

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シャワーを浴びる

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またまたとっちゃんをサポート

 

 やがてこの谷のクライマックス、ウラミ(裏見)の滝がバーンと現れる。両岸とも立っていて一見ルートに悩むところだが、うまい具合に中段のバンドを伝って滝の裏から右岸に渡り、そこから巻く事が出来る。

 

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ウラミの滝

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中段のバンドを潜る

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滝の裏から

 

 巨大な大岩を流れる滝では頭から水を浴びてクールダウン。それにしても今日はどこまで暑いのだろうか・・。沢登りで暑いと思うなんてめったにない。ここは右から泥壁を登り渋く切り抜ける。

 

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大岩の滝

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沢の中でも暑い

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右から山日和さんが突破

 

 途中の昼食では楽しくおしゃべりをしながらマッタリ。特に沢経験豊富なBAKUさんの話はとても面白い。「冬に沢に行って、沢靴の下に雪が付き、高下駄のようになった」なんて嘘のような本当の話。

 

 後半戦も滝が次々と現れる。二又を過ぎると水量も減り、いったん平流になりかけるが、まだまだ。とことん楽しませてくれる谷だ。

 

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奥の二又

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まだ続く・・

 

 それでも標高が上がり、稜線が近づいてくると水もチョロチョロになってきて源頭の雰囲気。最後は湿地+ヤブ+植林を漕いで登山道に飛び出すと、雲谷山の頂上はすぐそこ。

 

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でもそろそろ

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源頭の雰囲気

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頂上に到着

 

 頂上で靴を履き替えて下山にかかる。ここはアブがひどくて着替え中にいくつも噛まれてしまった。こりゃ次から香取線香がいるなあ。

 

 帰りは尾根道をたどって三方観音まで下る。美しい自然林が残されていて風が気持ちいい。少しだけ暑さを忘れる事が出来る。

 

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帰路は癒しの尾根

 

 途中現れる展望台からは三方五胡を見下ろす事ができた。山から海が見えるなんて新鮮な感じ。やっぱり暑さでヘロヘロになってしまったが、何とか無事に三方観音に到着。

 

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三方五湖がまぶしい

 

 デポ車で車を回収して三方温泉きららの湯で汗を流してサッパリ。今回はいつもと違ったメンバー、いつもと違ったエリアでの沢行きでとても楽しかった。みなさん、ありがとうございます。また行きましょうね。