晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

芦廼瀬川 真夏の清流で水泳大会① 2010.07.24-25

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底が透けて見える清流

 

<メンバー>
山仲間(3人)
      
<山域>
大峰

 

<コース>
七泰ダム-芦廼瀬川(白谷)-(泊)-堰堤-林道分岐

 

 少し前の長期予報では今年は冷夏だと言っていたはずなのに・・、梅雨が明けてみたら連日の酷暑日。「こらもう泳ぐしかないで」ということで去年から温めていた芦廼瀬川を企てるが、参加メンバーはふ~さんと二人。でもふ~さんは去年、上の廊下を遡行したツワモノなので何とかなるでしょう。

 

 と、思っていたら北アルプス行きがキャンセルになったC君が急きょ参加できる事になり、前途は一気に明るくなる。懸案だった長い林道も車2台デポ作戦が使えるので大いに助かる。

 

 3時に愛知県を出発し、関でC君と合流。針経由で奈良県を北から南へ縦断し、十津川村へ。林道分岐に車をデポし、21世紀の森へ着いたのは出発から5時間以上経過していた。

 

 入渓は21世紀の森公園からか小川集落からか事前によく確かめていなかったので右往左往してしまった。結局、公園のおじさんに聞いて、集落から舗装された道で七泰ダムまで進む。

 

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七泰ダムより入渓

 

 すでに太陽は空高く上がり、真上からジリジリと焦がされるなか、入渓。ゴーロを少し歩くと写真でよく見た七泰の滝。思ったより大きい。

 

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七泰の滝

 

 七泰の滝はガイドにある通り右岸に付けられた鉄杭(旧滝見道?)を伝って簡単に巻く。その奥はゴルジュになっており、槇滝が轟々を水しぶきをあげて落ちている。ここも右岸の細い紐の垂れた垂壁を登ると立派な踏み跡にでるので、サクッと巻けてしまう。

 

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槇滝

 

 その上にある滝も巻いてしまったようなので谷は一気に平流になる。いよいよ水泳大会だ。水量は平水か少し少なめといったところで、徒渉にも全く苦労しなかった。スクラムやロープを使っての徒渉の練習になるかな~と思っていたが、これは当てが外れた(結果的には助かった)。

 

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天気も上々

 

 それでも流れが集まるところでは怒涛のごとく水が流れており、さすが本流といったところ。底まで透けて見える清流なので、淵の深さを確認しながらルート読み。当然、下手なヘツリをするよりも泳いだ方が早い場面が多々あった。

 

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さすが本流

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泳ぎまくり

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底が見える

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泳ぎまくり2

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時にはへつって

 

 泳いで泳いで、時にはへつってといった感じで進んでいく。似たような景色なので地形図+遡行図では中々現在位置が特定できない。頭上を走る送電線を見逃したので、ますます自分たちがどこにいるのか分からなくなってきた。単調な光景にダレできた頃に写真で見覚えのある光景に出くわした。

 

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焼嵓淵

 

 さあ、ここから100mの水泳大会だ!と勇んで泳ぎだしたが、思ったより浅く足が着いてしまう。かなり砂利が堆積しているようだ。結局泳いだのは後半の50mほど。さらに出口の滝の前には浅瀬があり、いったん上陸してから取り付く事ができた。この滝は左側を簡単に登ることができる。

 

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水泳開始

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上竜宮谷が入る

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出口には浅瀬が

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滝左側を楽々

 

 さらに波打つ大きな淵を泳ぎ、白い大きな岩を何とか攀じ登るとその向こうに核心の8m滝が見えてきた。いよいよこの谷のメインイベントだ!

 

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ここも泳ぎだな・・

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波打つ淵

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流れの向こうに

 

 さて、時間は15:00。テン場はこの核心を超えてから探すことになる。サクッとクリアして早くテン場を決めて焚き木集めをしなければいけないなあ・・なんてことを考えながら作戦を立てる。
 
 まず、難所の突破は今回パーティーで一番登攀能力のあるC君にお願いする。確保始点の取れるところまで上がってロープをFIX。後続は荷上げをしながらゴボウで上がるというのが大まかな作戦だ。(結果的にはこれが大失敗)

 

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ついに核心の8m滝(滝は左奥)

 

 空身でライフジャケットを着け、ロープを引っ張りながら泳いで凹部に取り付く。ちょうどいい具合にスタンスがあるのでそこに立ちこむ。

 

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C君がチャレンジ

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スタンスに立ちこんで

 

 すると目の前に残置ハーケンがあるので、スリングをアブミ代わりにして登る。クラックにも残置ハーケンが打ってあるので、そこにもスリングをかけ、うまい具合に斜上していく。

 

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スリングをアブミ代わりに

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クラック沿いに斜上

 

 ここまでは順調だったが、岩の向こう側に回りん込んだC君の姿が見えなくなって随分と時間がたってしまった(ツルツル斜面を登るのに苦労していたようだ)。ようやく、立木に支点をとったようだが、何やらこちらに叫んでいる。何か想定外の事でもあったのだろうか、と心配するが滝の音が邪魔で声が聞こえない。うーん、こんなふうになるんだったらもっと入念に打ち合わせをしておけばよかったと後悔。

 

 結局らちが明かないので、私が空身でC君の近くまで行き、荷上げの方法などを打ち合わせた後、懸垂で降りて下で待っているふ~さんに伝えるという飛んでもないロスを招いてしまった。

 

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ツルツル斜面通過中

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ようやく滝上に

 

 難所はクリアしたので後はテン場を探すだけ・・。と思っても中々いい場所が見つからない。ビシャゴ淵を泳ぎ、トビワタリの谷出合を超えたあたりの河原を今宵の宿に決める。梅雨終わりの大雨で焚き木はすっかり流されてしまったようで、ちいさな焚き火をする程度しか集められなかった。

 

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ビシャゴ淵

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ビシャゴ淵(上流から)

 

 暗い中でのタープ設営、ご飯の準備だったが、焚き火が起こり、ご飯が炊ける頃にようやく落ち着いてきた。少しのアルコールをで気分をほぐし、今日の反省会を行う。うーん、先週といい、今週といい、なかなか勉強になるなあ。つれて行ってもらうだけではやっぱりいけないなあ。

 

 今回は沢屋を気取ってフライ+シュラフカバーだけで寝ることにしたが、焚き火が中途半端で服を完全に乾かす事が出来す、明け方は少々寒い思いをした。(乾いた着替えに変えればよかった)

 

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今日はフライのみ