晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 前尾根 緊張の岩登り入門   H22.04.24  晴

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  前尾根P3とP2(ヤグラ)

 

<メンバー> 山仲間
      
<山域> 鈴鹿

 

<コース> 鈴鹿スカイライン-藤内小屋-前尾根-ヤグラ(見学)-ツルム(見学)-藤内沢
    -藤内小屋-鈴鹿スカイライン


 いつもハードな山行で助けていただいているRYUさんから、沢を本格的にやるなら岩登りの基本をやっておいた方がいいよと言われ、御在所の前尾根に連れて行ってもらう事になった。事前に送られてきた寅の巻きで手順の予習をし、風呂で結びの練習、岩用のちょっとしっかりとしたハーネスを新調し、いざ出撃。

 

 堰堤工事の鎚音が響く裏道を歩いて藤内小屋でいっぷく。掲示板を見ればこの4月から営業を再開したとの事。一昨年の豪雨直後の状態からすれば復旧は難しいなと思っていただけに、余りなじみは無いのだけど少しうれしい気がする。

 

 

 豪雨以来すっかり広々としてしまった裏道を歩くと遠くに前尾根の尖った姿が見え始める。普通の登山道とは明らかに異なる傾斜にこの時点で緊張し始める。大丈夫かな~。冬期にはおなじみの藤内沢入口から前尾根取り付きまで上がる。

 

 

 

 前尾根の取り付きは藤内沢の左岸。何やら賑やかな声がするな~と思ったら10人以上の人が順番待ちをしていた。しかも大抵がいわゆる中高年の女性(おかんと変わらない年代)。岩登りは若者の領域という先入観が見事に壊される。みんな元気だな~。結局ここで1時間以上の順番待ち。体が冷え切ってしまった。

 

 

 やっと順番が回って来たので、ザイルを結び、確保の仕方を確認して出発。基本、リードはすべてRYUさんが登り、私はセカンドで引っ張り上げてもらう。RYUさんが登り、誰もいなくなった取り付きを登り始めるが、見ているよりも難しく、イメージ通りに体が動かない。なんとかクラックを登り、ビレイ点に着いた時には息はゼイゼイ、足がガクガクだった。

 

 

 ここでもう一度、声のかけ方、ビレイ、解除の手順を確認し、2ピッチ目。余りにも緊張してランニングを回収するのを忘れたり・・。無我夢中で2ピッチ(通常は1ピッチで行くらしい)を終了。

 

 

 続いてのポイントはP6チムニー。隙間に体を潜り込ませ、背中と足の摩擦でずり上がっていく。容量がわかるまで中々上に上がらなかったが、何とかクリアーする事ができた。

 

 

 この辺りから体も温まり、やっと周囲を見る余裕が出てきた。いつの間にか高度があがっていて伊勢湾が一望の下に見渡せる。RYUさんは丁寧にコースを解説してくれるのだが、まだまだテンバっているせいかイマイチ頭に入ってこない・・。

 

 

 

  それでも登るにつれて傾斜が緩くなり、難易度も若干下がったような気がする。重心を気にしながら体重移動する余裕も生まれ、ようやく楽しいと思えるようになってきた(これまでは緊張と恐怖)。P3と呼ばれる岩峰辺りで、前を行くパーティーに追いついた。

 

 

 

 

 

 

 

 P3の手前で前のパーティーを待っている間に少し休憩。緊張のせいか空腹感を感じないので、昼食は完全に登ってからにする。のんびりと景色を眺めていると、何度も通った御在所だけどまだまだ知らない所がたくさんあるんだなあと思ってしまう。

 

 

 

 

 思ったよりスムーズにP3を越えると、先行のパーティーも帰り支度をしていた。どうやら大抵はここで終わりらしい。パーティーが一つP2(ヤグラ)に挑戦している。我々は今回はパス。

 

 

 下山は御在所山頂には出ずに、そのまま藤内沢を下る。見晴らしのいい所でパンと紅茶の昼食を済ませた後、藤内壁見物。垂直に近い大迫力の岩壁にただ息を飲むばかり。よくこんなところ登れるなあ・・。

 

 

 

 

 ツルムを見学した後の下降路では踏み跡を見失い激ヤブの下りへ突入。藤内沢は雪で覆われている時は美しいが無雪期はとても歩けたものではない。笹をゴボウで掴んでジリジリと下降。雨の後のせいか、岩から染み出した水で踏み跡もぬかるんでいる。ようやく見覚えのある取り付きに降り立ったときには心底ほっとした。

 

 

 

 後はのんびりと裏道を下り、16時を少し過ぎた所で車に戻る事ができた。お疲れ様でした。今回は登攀もさることながらロープで確保しながら登っていく、一連の動作を実地でやる事ができてとても為になった。これから沢でも危険なところは面倒がらずにロープを出して行けると思う。

 

 RYUさん、本当にありがとうございました。