屋久島 親子で縄文杉登山 念願の縄文杉 2010.04.09
おかんとウィルソン株
<メンバー>
おかん
<山域>
<山域>
屋久島
<コース>
出発の朝、天気予報では曇りのハズだがポツポツと雨が降り出していた・・。まあ、屋久島なので仕方がないか。5時過ぎの定期バスに乗り込むと平日のこんな天気にも関わらず既に5~6人の登山者が乗っていた。
荒川登山口へのアプローチはここ数年でずいぶんと変わったようで、マイカーの乗り入れは禁止。登山者は屋久島自然館でシャトルバスに乗り換えて登山口へ入るようになったようだ。ますます増える登山客を処理するにはこうする他無いのだろう。前回来た時よりもずいぶんと便利になっている感じがした。
登山口に着いたのは6時半くらい。日帰りで縄文杉を目指すにはギリギリの時間のようで、バスの同乗者たちはすぐに出発していった。こっちは泊りなので時間に余裕がある。新しくできた休憩所で朝食の弁当を食べ、合羽を着こんでいざ出発。
荒川登山口
スタートはトロッコ道から始まる。前回は帰りにこの道を歩いたので長く感じてしょうがなかったが、今回はおかんのウォームアップも兼ねているので平坦な道がありがたい。最初は線路の枕木と歩幅が合わず歩き難い。
トロッコ道
トンネル
鉄橋
しばらく歩くと何やら足場が組んである箇所にでた。2月に見つかった土砂崩れの巻き道のようだ。巻き道はしっかりとした足場で作ってあり、歩くのに不安は無い。ただ、ずいぶんと高巻きしているのでかなり時間がかかってしまった。
崩壊箇所の巻き
山は新緑
小杉谷集落跡では当時の生活を紹介するパネルを見る。昭和35年当時は50を超える世帯があったそうだ。今ではそんな事は信じられないくらいひっそりと静まっている。写真に写っている小学生の女の子たちはおかんの同級生位だった。
小杉谷集落跡
雨は降ってはいたものの気になる程では無く順調に歩みを進める。途中、立派なバイオトイレが出来ていたのには驚いたが、ここにも多くの登山者を受け入れるための対応が見られる。仁王過ぎを超えるとようやく大株歩道の入り口に到着。ここまで3時間。予想以上に頑張ってくれた。
バイオトイレが出来ていた
仁王杉
大株歩道入口
ここにも立派なトイレが
縄文杉への道はここから急登になり、おかんにとってはこれからが正念場。時間に余裕があると言い聞かせ、あせらないようにゆっくりと登っていく。今まで平坦な道を歩いていたせいか、慣れない登山道に苦戦している。
まるで門のよう
道が木道になり、大きな屋久杉が現れるとようやく周りを楽しむ余裕が出てきたようだ。ウィルソン株での記念撮影は緊張しているのか何だか怒ったような顔。もっとニッコリすればいいのに。
翁杉
がんばるおかん
ウィルソン株
中から
大王杉の手前辺りで日帰り登山者とすれ違い始める。今日は余りたくさん入っていなかったようで、団体さんは見当たらない。これなら小屋がいっぱいになる事も無いだろうとひそかに安心する。次々と現れる巨杉達は雨に煙る森の中に浮かび上がり、だんだん屋久島らしい雰囲気になってきた。
無名の巨杉
大王杉
夫婦杉
夫婦杉を過ぎたあたりから雨が強くなってきた。記憶ではもう少しで縄文杉のはずなんだけどなあ、と思いながらおかんには「もうすぐだから」と何度も励まし歩いてもらう。やがて、人の話し声が聞こえてきたなと思ったらやっと縄文杉に到着。ちょうど、日帰りの最終便パーティーがガイドに説明を受けているところだった。
頭打たないでね
ついに会えた縄文杉
もうちょっとニッコリしたら?
予定では新高塚小屋で泊る予定だったが、この雨のなかこれ以上進む気にもなれ無い。幸い、高塚小屋にはまだ誰もいなかったので今日の泊りをここに決める。まずは腰をおろして人心地ついたら遅めの昼食。
高塚小屋で泊り
昼食を食べ終わったのは13時位。後は夜寝るまでは食事の他に何もする事が無い。マットとシュラフを出して床に寝転がり、ラジオと雨の音を聞きながらぼちぼちとお互いの近況報告をする。そう言えば家を出てから20年経つんだなあと改めて思い出した。
最初は貸し切りと思っていたが、宮ノ浦岳から縦走してきた単独の若者がやってきた。雨の中御苦労さま。聞けば新高塚小屋もまだ誰もいなかったとの事。その後も朝、遅くに出発した御夫婦がやってきて、今日の宿泊客は5人になった。
夕食はα米とレトルト親子丼と瞬間美食のチキンカレー。これはお湯をかけて10秒で完成というすぐれもののフリーズドライ食品。美食の名の通り美味しかった。
瞬間美食「香るチキンカレー」
あっという間にカレー
夕方、鹿が遊びに来る(小屋の回りをうろうろしただけ)という出来事もあったが、後はただゴロゴロして過ごすだけ。明日は天気が回復するというが雨足は弱まる気配も無い。
鹿が遊びに来る
同宿者は19時半には眠ったようだが、すぐにすごいいびきがやって来た。うんの悪さを呪いながら悶々としていたが、それでも体は疲れていたので、数時間単位では眠る事ができたようだ。
つづく