晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ヤケギ谷 早春の小岐須の沢 第2段  2010.03.28

f:id:ikuyayuuki:20211020211202j:plain

ファイトー!イッパーツ!

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
大石橋~ヤケギ谷~大石橋



 まだ桜も咲いていない、最高気温13℃、曇りの3月に沢に付き合ってくれる酔狂なメンバーが今回は3人も集まった。ありがたいありがたい。ただ、まだまだ寒いのでメンバーのモチベーションは低い。沢やめようかなんて声も聞こえてきそうだが、とりあえず登山口まで行ってみる。

 

 先週と同じように小岐須渓谷に車を進める。今日は下流域はカットするので大石橋まで進む。準備を進めていると空も明るく、薄日もさしてきたので予定通りヤケギ谷へGO!

 

 林道を進み、最初の谷沿いを進む。堰堤を一つ越えると登山道が流れを横切る箇所があるのでそこから入渓。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211128j:plain

登山道が沢を横切るところから入渓

 

 ヤケギ谷は明るい谷で曇りがちの天気でも暗い気分にならない。黒い岩質の斜瀑が出てくるがどれもチャプチャプと越えていける。 

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211131j:plain

なかなか明るい沢

f:id:ikuyayuuki:20211020211134j:plain

濡れるのは足首までね

 

 続いて現れる10mの滝はフリーで直登するのはちょっと不安な感じ。濡れるのがいやだったので巻きを選択したがC君は挑戦したいという。先に滝上に上がりロープをだしてあげると危なげも無くヒョイヒョイと登ってきた。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211138j:plain

10m直登に挑戦のC君

f:id:ikuyayuuki:20211020211141j:plain

危なげない登り

 

 難所はここくらいで後は積極的に水線を攻めていく。岩間滝では微妙な隙間を体を突っ張って登るが、小柄なC君は上手く体が引っ掛からず苦労していて、全身ずぶぬれ。でも楽しいからいいね。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211154j:plain

積極的に水線を攻める

f:id:ikuyayuuki:20211020211159j:plain

ここは手強い

f:id:ikuyayuuki:20211020211202j:plain

突っ張って!

 

 末広がり7mを見ながら小休止。なんだかんだいっても沢は楽しくて寒さも忘れてしまう。こっから先は花崗岩質が顕著になり、きれいな滑が現れる。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211206j:plain

末広がり7m

f:id:ikuyayuuki:20211020211210j:plain

滑が出てきた

 

 分岐を右に進むと見事なチョックストーンの滝が現れる。右から巻くとこの谷の名物ケヤギの大ナメがバーン。ナメといいながら結構な角度で落ちてくるのでスリップに注意。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211214j:plain

見事なチョックストーンの滝

f:id:ikuyayuuki:20211020211218j:plain

ヤケギの大ナメ1

f:id:ikuyayuuki:20211020211222j:plain

ヤケギの大ナメ2

 

 大ナメを過ぎると一気に源流の雰囲気になる。傍らには雪が積もっていた。水が冷たいはずだ。登山道が沢を横切るところで遡行終了。昼食を食べていたら雪がぱらついて来たので頂上は目指さず、早々に退散する。

 

f:id:ikuyayuuki:20211020211228j:plain

雪が出てきたので遡行終了・・

 

 下山は登山道を使ってあっという間に車まで。時間があるので、先週、ガスヘッドを落としてきたというEちゃんの頼みで池ヶ谷に探索に入る。避難小屋まで登山道を歩き、そこから15分ほど進んだ所でC君が見事に見つけた。うーん、今日は万事うまくいくなあ。

 

 体が冷えてしまったので四日市の温泉に入って解散。天気も不安だったが終わってみればいい一日だった。少々寒くてもやっぱりたのしいわ。