晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 #6ヤブコギネットオフ会 2009.11.08

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ヤブコギネットオフ会(只今合唱中)

 

<メンバー>
往路:単独 
復路:ふ~さん、通風山さん、アイアンさん、biwacoさん、たんぽぽさん、バーチャリさん
      
<山域>

 

<コース>
コグルミ谷登山口~(右岸尾根)~カタクリ峠~真の谷~テーブルランド~オフ会会場~P1241~丸山~みぶな野~鞍掛尾根~鞍掛峠



 どうも時間の読みに誤りがあったようで、長駆(?) 大阪の実家から藤原簡易Pにたどり着いた時には8:30になっていた。普段であれば藤原の麓まで1時間半程のアプローチ。地元三重県出身者がうらやましいと思っていたが、関西方面からは意外と時間がかかるのを改めて認識。今日のオフ会も関西からの参加者が多数見えるようだが「遠路はるばるよくお越しくださいました」と言いたくなった。

 

 この時間であればコグルミ谷付近の駐車地に空きがあるはずも無いのだが、淡い期待を胸にゆっくりと国道306号線を登っていく。あそこなら、と目星をつけていた場所には必ず車が止まっており、「ああ、やっぱり」とがっかりするのだが、それが志を同じくするヤブオフメンバーの車だったりすると、今日はあの人にも会えるのかと、なぜかニンマリしてしまう。

 

 結局、鞍掛峠滋賀県側に車を止め、自転車でコグルミ谷の登山口に着いたのは9:00になっていた。残された時間は2時間丁度。これは最短コースで行くしか無いなと、コグルミ谷右岸尾根の鉄梯子に取り付く。

 

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右岸尾根に上がる階段

 

 梯子を上り、FIXロープを手繰って何とか尾根の末端の急斜面をクリアすると見事に色づいた2次林の森に包まれた。耳を澄ませても先行者の足音は無く、ふと足を止めれば落ち葉が枝を離れる時の音さえ聞こえそうな静寂に包まれる。時折聞こえるバイクのエンジン音を除けば落ち葉を踏みしめる自分の足音と息遣いだけの世界、心拍数をあまり上げすぎないように尚且つ可能な限りペースを維持しながらジリジリと高度を上げる。

 

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黄葉のトンネル1

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黄葉のトンネル2

 

 傾斜が穏やかになり緩やかなピークに辿りついたと思ったらちょうど、カタクリ峠を右手に見下ろす位置についていた。ここまでの所要時間45分。カタクリ峠からは登山者の声が聞こえるが、残り時間もわずかなのでそのまま真の谷に向かって降りていく。

 

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真の谷へ

 

 ここからはテーブルランドへの登りが待っているので余り高度を下げずにトラバース気味に進み、P1241から派生する尾根に取り付く。最初は緩やかな登りだが傾斜が増してくるに従って徐々にペースダウン。もはやノンストップでは進めなくなり、5分おき位で写真を撮る名目で足を止める。背後の冷川岳から頭陀ヶ平に伸びる稜線が徐々に下がっていく事が唯一の励みになる。

 

 登りの負担を減らしつつ、少しでもオフ会会場に近い位置でテーブルランドに乗り込もうと左へ左へとトラバース気味に登っていく。赤テープのついた登路はいつしか鹿の踏み跡に変わり、蹄で耕されたような何とも頼りない斜面をズルズル滑りながら何とか体を持ち上げる。右に石灰の露岩が現れだすとテーブルランドの縁も近い。

 

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キツイ登り

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テーブルランドが見えた

 

 ようやくP1241の東側の鞍部に到着。テーブルランドが一望に見える。時間は10:40。これで遅刻しないで到着できる目処が付いたので一安心。ゆるゆると羊歯の斜面を下りオフ会会場に到着すると既に車座ができていた。受付を済ませ適当な場所に腰を下ろす。

 

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シダの広がる奥の平

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奥の池

 

 オフ会参加人数はなんと50人。「涙そうそう」の合唱でスタートしたオフ会は、グーさん、マッターさんの司会進行の下、各人のユニークな自己紹介と歓談、そして「旅人よ」の合唱であっという間に閉幕。

 

 ※この「旅人よ(加山雄三)」は正直知らない歌でした・・65年のヒット曲なんですね~。私はまだ生まれていません。でもひとつ違いの秋狸さんは歌っていたなあ。

 

 全ての人とお話する事は出来なかったが、「上の廊下」遡行者のBAKUさん、ふ~さんの生の体験談、アドバイスを聞かせてもらう事が出来たのが最大の収穫だった。これで夢を現実の物にしようという新たなエネルギーが湧いてきたような気がする。

 

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各自自己紹介

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旅人よ合唱

 

 帰路は鞍掛峠を目指す。みぶな野によるという通風山さん御一行(アイアンさん、ふーさん、たんぽぽさん、ばーちゃりさん、biwacoさん)についていく事に。みぶな野は一度行った事があるのだが、皆さんについていくと言う事で緊張感も無く、的確なナビゲーションが出来なかった(反省)。

 

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帰路はパーティー

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白船峠あたり

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P1241

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ボタンブチを見る

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みぶな野のブナ1

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みぶな野のブナ2

 

 みぶな野を後に一旦タテ谷に下り、コグルミ田に登山口に向かうと言う皆さんと別れ、P1056を迂回する形で鞍掛け尾根に復帰。ちょっと痛み出した左ひざを気にしながら16:00には駐車地に戻る事が出来た。

 

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夕日が照らす二次林

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霊仙方面

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藤原岳方面

 

 これで第6回のヤブコギオフ会山行は終了。回を重ねるごとに人数が増え、顔見知りも増え、ますます楽しくなってきた。これも通風山さんを始め幹事の方たちのお陰、どうもありがとうございました。

 

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今回の地図(クリックで拡大) ※かなりいい加減です