晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

京都北山 芦生 親子水入らずで巨木の森探訪 2009.11.07

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 芦生杉

 

<メンバー>
おかん

 

<山域>
京都北山

 

<コース>
須後~灰野~灰野谷~芦生古道~P803~赤崎尾根~灰野~須後

 

 死ぬ前に縄文杉が見たいと言っていた"おかん"を連れ、今年の四月に屋久島へ行く計画を立てていたのだが、おかんが自転車で転んでしまった為、会えなく来年に延期。ようやくハイキングに行ける体力が戻り、時間も取れるようなので予行演習に行こうと言う事になった。行き先は屋久杉に負けない巨杉の眠る芦生の森に決定。

 

 早朝に名古屋を出発し、京都山科でおかんをピックアップ。一旦大津方面に抜け、花背峠を越え美山へ向かう。この京都山科からの道がクネクネでしんどかった。それでも名古屋から約4時間で須後に到着。

 

 既に駐車場にはたくさんの車が止まっており、隣には長靴姿のパーティーもいるが、今日は尾根歩きが中心なので我々は登山靴で臨む。入林届を出してトロッコ道を歩いていく。
 

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演習林の事務所

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ロッコ道を歩く

 

 既に紅葉はかなり降りてきているようでトロッコ道周辺もいい雰囲気になっている。30分ほどで灰野の廃村跡に到着。集落の中にある踏み跡を辿り灰野谷を遡っていく。

 

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いい雰囲気

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灰野の集落跡
 
 灰野谷の道は地形図の破線とはずいぶん違うようで、最初は左岸を九十九折りに一気に高度を上げたかと思ったら右岸に徒渉したりする。ずいぶんと高度を上げたかなと思うとやがて尾根に乗りはっきりとした道型が現れた。ここまで来ると急登も終わりようやく一段落、おかんもどこも痛いところも無く、順調に歩いている。
 

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一気に高度を上げる

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渡渉もある

 

 緩やかな尾根をのんびり登ると尾根が右へぐっと回りだす。そのまま尾根沿いに行ってしまうと佐々里峠に行ってしまうので、回れ右をして小野割岳からの稜線に乗る。ポカポカと温かい陽の光を浴びて稜線を歩く。この辺りで数組のパーティーとすれ違う。
 

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いい雰囲気になってきた

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古道の跡

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これはすごい!!!

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ふむふむ

 

 尾根上には巨大な芦生杉がぽつぽつと現れ始めるとおかんもいちいち歓声を上げるのでなかなか先に進めない。雷で中身が焼け落ちてもなお生き残っている雷杉では自然の不思議に圧倒される。現在位置をGPSと地図で入念に確認し赤崎尾根に下りていく。
 

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芦生杉が現れる

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すごいなあ

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ヤドリギがいっぱい

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不思議な形の木

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雷杉

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まだ生きている

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巨杉がたくさん

 

 赤崎尾根にはマーキングが施してあるものの、踏み跡も薄く、おかんはなんだか不安そう。そこは「任せなさーい」と自信ありげに先導していくが実は真剣に地図を読みながらの下降。目的の巨杉に出た時は思わずホッとした。 巨杉には若い女の子を連れたガイドらしき人がいたので写真撮影をお願いする。

 

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目的の巨杉

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記念撮影

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縄文杉に負けない?
 
 後はトロッコ道を目指して急降下。最後はおかんには厳しい道だったけどトラブル無く降りる事ができた。正直見直した。壊れた線路と由良川を眺めながらコーヒータイムを楽しむ。

 

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ロッコ道に出た

 最後はトロッコ道をテクテク歩いて須後まで。川沿いの紅葉も美しく、おかんも喜んでくれてうれしい。この様子ならコンスタントにトレーニングをしてくれれば屋久島も何とかなりそうだ。じゃあ次はどこへ行く?なんて話をしながら車を大阪まで走らせた。

 

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由良川沿いを歩く