晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス氷河公園 秋晴れ槍穂見物④ 2009.10.12

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カメラマンと穂高

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース:3日目>
南岳小屋~南岳新道~槍平小屋~穂高平小屋~新穂高温泉



 さあ、最終日。夜明け前に身支度をして日の出を眺めに南岳頂上まで行く。大半のカメラマンは穂高側に行ったようで静かに待つ事ができる。それにしても寒いなあ。そういえば昨夜はテントの中で水筒の水が凍ってしまっていた。

 

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南岳で日の出を待つ

 

 常念岳の向こうの空がだんだんと赤くなってきた。寒いのをガマンしてじーっと見る。しかし、さあ、日の出と言うところでちょうど雲が邪魔をしてしまい、真っ赤なモルゲンロートは見る事ができなかった。

 

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日の出①

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日の出②

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日の出③(もう少し)

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日の出④(ああ、雲が)

 

 しかし、昨日の午後とは打って変わってガスひとつないクリアーな視界。四方をぐるっと見渡して記念撮影。北の方を見れば遠く黒部方面は真っ白な雪の稜線になっていた。赤木沢の沢登りもこの連休の候補に入っていただけにびっくり、雪中沢登りにならなくて良かった・・。

 

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穂高もくっきり

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槍方面

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記念撮影

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黒部方面は雪で真白

 

 太陽がすっかり登ってしまうと場所を移動して再び写真タイム。昨日はその全容を見る事が出来なかったダイキレットもくっきりと見渡せる。しかし機能にましてカメラマンたちの三脚が林立していて、人をアングルに入れずに写真を撮るのは至難の業だ。ここでも自分の周りに機材を置いて場所を占有している人がいる。なんだか気分悪いなあ。

 

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カメラマンたち①

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カメラマンたち②

 

 小屋に戻る前にもう一度大キレットをを覗きこむ。来年は槍穂縦走に挑戦してみようかなあ、なんてひそかに思ってしまう。小屋ではやさしい女性陣が朝食のぜんざいを作ってくれていた。ああ、ありがたい。朝食を食べたらいよいよ下山にかかる。

 

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もう一度大キレット

 

 下山はテント場から笠ヶ岳を眺めながらのスタート。すぐに雪のついたガレの急斜面になり、緊張を強いられる。なんでも無いスリップが事故につながりかねない。

 

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さあ、下山開始

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雪が残る

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気をつけてね

 

 ガレ場を過ぎ、ハイマツ帯に入ると痩せ尾根の上に乗るルートになる。はるか下に谷底が見え、新穂高の建物がちらりと見える。道はハイマツの上に板を乗せてつけられているが両側がスッパリ切れ落ちていて高度感バツグンだ。

 

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谷底がはるか下に

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痩せた尾根に出た

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穂高も見納め

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すごい道

 

 途中、ネットで見た事のある看板が現れた。「むちゃくちゃ急な下り」・・歩いて見てその通りだという事がよくわかった。槍平小屋の赤い屋根が見えるようになってきた。

 

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文字通りでした・・

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槍平が見えた

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ガンバレ

 

 足元にガレ沢が見えてきたなと思ったら槍平小屋はもうすぐだった。ああ、やっと激下りが終わったと思ったら気が抜けてしまった。でもコースタイム的にはまだ半分来ていないのだ。でも、とりあえず触れる事の出来た下界の雰囲気に腰を落ち着けて大休止してしまった。小屋は昨夜が最後の営業だったようで、小屋終いの準備をしていた。

 

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ようやく沢にでた

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槍平小屋(小屋終い中)

 

 ここから先は川沿いの長ーい登山道を歩いて新穂高まで。白出沢出合を過ぎ、穂高平小屋まで来ると本当に下山したような気になってしまったが、またここからも長かった。

 

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ジャンダルム

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穂高平小屋

 

 それでの思ったより早い時間に新穂高に到着。バスが行ったところだったので、タクシーに5人乗りこんでアカンダナPまで。平湯の森で三日間の汗を流して帰路についた。

 

 今回、紅葉の最盛期とは行かなかったが晴天に恵まれ最高の秋アルプスが堪能できた。やっぱり年に一度はアルプスにいかないといけないかな。同行してくれた皆さん、どうもありがとうございました。