晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス氷河公園 秋晴れ槍穂見物③ 2009.10.11

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雲に浮かぶ穂高

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース:2日目>
ババ平~大曲り~天狗原分岐~天狗池~横尾尾根~南岳~南岳小屋(泊)
 
 横尾尾根の登りはほとんど岩峰歩きのようになってきた。場合によっては両手を使ってよじ登るところもあり、雪のついた痩せた尾根は緊張感アップ。それでも絶景と好天に後押しされ、ぐんぐんと高度を上げていく。

 

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両側が立ってきた

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穂高がチラリ

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高度感バツグン

 

 稜線に出る手前では梯子や鎖もあり、スリリングな一面も。やっとの思いで稜線に飛び出すと、そこはうっすらと雪が積もり初冬の雰囲気。秋を一気に通り越した感じだ。

 

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梯子も登場

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しびれるなあ

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もう少し

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雪の稜線に出た

 

 辿りついたのは槍ヶ岳穂高連峰を結ぶ稜線上。後ろに槍、前に穂高を眺める事ができる最高のロケーション(穂高は南岳の影だけど)。でも、まずは小屋に行って荷物を降ろそうという事で、南岳に向かう。岩礫の丘のようなものを登るとそこが南岳の頂上。小屋は頂上から目と鼻の先だ。やっと重荷から解放されるせいか、みんなにっこり。

 

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ガスに煙る槍

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表銀座一望

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南岳に向かう

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頂上

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みんなにっこり

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南岳小屋が見えた

 

 小屋で受付を済ませる。時間が早いせいもあり、テントは数張りだったが小屋はキャンセル待ち(南岳小屋は予約制)が出るほどの大盛況だ。やっぱり秋の連休だなあ。テントを張り、身軽になったところでカメラを持って写真撮影タイム。ちょうど夕方前の雲が湧いてくる状態で、ブロッケン現象を見る事ができた。

 

 

 ガスは飛騨側からどんどん湧いてきて、ちょうど大キレットを越えていく。その為、目の前に見えるはずの穂高は時々雲の上に頭を出す程度。たくさんのカメラマンが三脚を構えているのだが、なかなかシャッターチャンスは訪れない。

 

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ガスが濃くなってきた

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雲海

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雲から頭を出す穂高

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カメラマンと穂高

 

 私も獅子鼻と呼ばれる岩峰の上に陣取ってシャッターチャンスが訪れるのを待つが、なかなか手強いガスで穂高はその全容を見せてくれない。日が傾き始めた頃にようやくそれらしい写真が撮れたので早々に退散。やっぱり3000mでの吹きっさらしは寒くて仕方がない。

 

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やっと見えてきた

 

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多くのカメラマン

 

 それでも、防寒対策をし直して(毛糸の帽子と手袋)日没まで粘ったが、夕焼けはそれほど赤く燃えず、あっという間に夜の帳が訪れた。

 

 今夜はカレーを自炊だが、場所が狭く、早いもん勝ちみたいな感じなのでちょっと世知辛かった。それでも、わがサークルの女性メンバーは料理が上手く、出来上がったカレーは下界と変わらないおいしさ。ありがとう~。

 

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日没

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暮れなずむテン場

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今日はカレー

 

 今夜は3000mの夜を独りで過ごさなければいけない。夜中に何度か目が覚めたが0時を待たずに水筒の水が凍ってしまった。今夜は氷点下だ。今日はラジオの電波の入りが良いので、退屈せずに寝る事ができた。