晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

野洲川 元越谷 「友、遠方より来たりて・・」遡行 2009.06.27

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小滝と釜の競演

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
大河原橋~元越谷~仏谷出合~県境稜線~大河原橋


 今回はサークルの初級沢コース。元越谷は短いながら花崗岩の明るい雰囲気と小滝とエメラルドグリーンの釜が連続するとても美しい谷で、何回でも訪れたくなる。現に今年の4月の沢初めも元越谷だった。

 

 企画を挙げたのが直前だったが3人のメンバーが集まってくれた。しかもBやんが台湾からわざわざ参加してくれたのはうれしい(仕事でたまに帰ってきているらしい)。以前から初級沢へ誘って下さいと頼まれていたKAさんも助っ人参加だ。

 

 鈴鹿スカイラインが通行止めのせいで、鈴鹿峠越えで滋賀県に入る。カモシカ荘前の駐車場で待ち合わせし、車を乗り合わせて鈴鹿スカイライン滋賀県側から東へ進む。大河原から林道に入ってすぐのところに車を停めた。

 

 ゲートを超え、林道を歩き猪足林道を右手に見送ってさらに歩く。植林を超えたところから適当に入渓。今日は日差しがあるので、澄んだ水がエメラルドグリーンに輝きとても美しい。

 

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澄んだ水

 

 堰堤をいくつか巻くのだが、ひとつ急なゴルジュにかかった堰堤は右側の急斜面を緊張しながらの巻きになる。落ちると怪我では済まないで慎重に(ここが一番緊張する箇所)。

 

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緊張の巻き

 

 ほどなくエメラルドグリーンに輝く淵が現れる。右からも左からもへつる事ができるが、当然泳いでもよい。自信のあるC君は左から、あとのメンバーは右から巻く。

 

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エメラルドグリーンの淵

 

 すぐに両岸が狭まり、水しぶきが風に乗って飛んでくると元越大滝がバーンと現れる。数日前に雨が降ったせいでそこそこの水量。このところ春先と秋にしか来なかったので新鮮に感じる。

 

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廊下の向こうに

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水しぶきが見えだすと

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元越大滝

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Bやんもうれしそう

 

 この滝の直登は難しいので、右側のルンゼから岩尾根の木をつかんでの登り。最後はトラロープを使って落ち口に降り立つ。上から覗き込むと結構な高度感。

 

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落ち口を覗く

 

 滝の上からがこの谷の一番楽しいところになる。まっ白い谷を小滝と釜が連続し、なんだかわくわくしてくる。今日はもう暑いので濡れるのも全くの自由。各人、思い思いに楽しんでいる。

 

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ここからが本番

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花崗岩の明るい谷に

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小滝と釜が連続する

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こんなヘツリもあり

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いつまでも続いて欲しいと思う

 

 やがて、我慢しきれなくなったのかK姉さんが泳ぎ始めた。まだ寒いんじゃないの?と思ったが、私もお付き合いでドボン。水はそれほど冷たく無くとても気持ちいい。まだ沢に慣れないKAさんだが、がんばってドボンは免れた。

 

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ついにどぼんのK姉さん

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KAさんもガンバル

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岩盤のせせらぎ

 

 お腹がすいてきたのだが、みんなが集える陽だまりなかなか見つからないのでどんどん先を進ことに。元越大滝から1時間ほどでようやく仏谷出合いに到着。ここでお昼にする。

 

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陽だまりを探して

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仏谷出合

 

 お昼は沢ではおなじみのソーメンだ。水が豊富にあるのでよく冷えたソーメンが思う存分食べられる。水が冷たいのでシャキッと腰の入ったいいソーメンだった。おいしかった。

 

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元越ソーメン

 

 4月は仏谷を詰めたのだが、今日は元越谷が初めてのメンバーもいるので本流を詰め稜線へ出るつもり。最初のシャワーの滝でC君が背中からドボン!幸い怪我はなく、カメラが水没しただけですんで本当によかった。C君には慎重に行くようにちょっと注意。

 

 気を取り直して遡行再開。流れはどんどん小さくなり、V字ノゴルジュから多段滝を乗り越えるとそこはもう源流の雰囲気。蛇行した穏やかな流れの横にショウキランが咲いていた。

 

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タツナミソウ

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終盤の多段滝

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さあ、ひと踏ん張り

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ショウキラン

 

 ほとんど水がなくなった谷を詰め、稜線に這い上がると気持ちのいい風が吹きわたっていた。湿度が高いせいか見晴らしは良くなかった。

 

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稜線直下

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県境稜線は灼熱

 

 運動靴に履き替え、下山開始。県境稜線を水沢峠まで北上し、水沢峠からはしっかりとした踏み跡を下る。大きな堰堤を巻き下り、右岸の上に林道が見えたら一気に登り、あとは林道をテクテク。

 

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ここにも桑部親子自然教室

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よく踏まれた登山道で下山

 

 帰りはカモシカ荘で汗を流して解散。四日市でBやんの台湾土産話を肴に仕事帰りのメンバーも集まってしばしの食事会。谷好し、天気よし、そして久しぶりのBやんとの遡行。まさしく「友、遠方より来たりて楽しからずや」。また帰ってきた時は一緒に行こうね。