ボタンブチからの眺め
<メンバー>
サークル
<山域>
<コース:2日目>
真の谷-奥の平(P1241)-ボタンブチ-ぶな権現-真の谷-カタクリ峠-コグルミ谷
テント泊では珍しく、一度も目が覚めること無く朝を迎えた。テントの外ではうるさいほどの鳥のさえずり。バードシャワーだ。耳を澄ますとまだ人が起きている気配もないので二度寝を決める。まあ今日はのんびり出し。
6時になってようやくテントの外へ這い出す。少しは収まったが鳥のさえずりはまだ続いている。やっぱり春の真の谷はいいなあ。そんな事を考えながら米を炊き、朝ごはんの準備。もう一度焚き火に火を付けると他のメンバーもゾロゾロと起きだしてくる。
ちょっとのんびりし過ぎたので、撤収は一番最後になってしまった。朝、登山口を出発した人たちがテンバを通過する。うーん、もう少し早く行動すればよかったかな。
今日の目的地はT字尾根。まずはテーブルランドに這い上がらなければいけない。真の谷を少し下ってP1241から延びる尾根に取り付く。色鮮やかなバイケイソウの絨毯だ。
バイケイソウの絨毯
この斜面もお花でいっぱいだ。コグルミ谷より標高が高いせいか、まだ若い株が目立つ。驚いたのはまだ福寿草が咲き残っていたこと。美しくは無いが精いっぱい生きているようでなんだか感動してしまう。エンゴサクもコイノボリのような花を咲かせている。
五月の福寿草
エンゴサク
もう少しでテーブルランドへ届くか、という辺りで珍しいものを見かけた。小さな岩陰にクルミのカラがたくさん落ちている。どうもリスかネズミの貯蔵庫だったのかもしれない。そういえば今回はたくさんリスを見かけたなあ。
テーブルランドに這い上がると生憎の曇り空。それでもボタンブチにはたくさんの人が見える。P1241で記念撮影をしてボタンブチの方へゆっくりと下りて行く。
リスの貯蔵庫?
藤原岳方面
ボタンブチ方面
記念撮影
今日もたくさんのハイカーが
ボタンブチでは何組かのハイカーがのんびり景色を眺めながら休憩していた。我々はT字尾根に下りて行かなければいけないので、あまりゆっくりもしていられない。展望を楽しんだ後、奥の平へ歩いていく。
ボタンブチよりT字尾根
幸助の池
雪の時にシリセードをした東池も今は笹に埋もれた小さな水たまりになっている。美しさのギャップがすごいなあ。この辺りの新緑前線も山頂部には到達しておらず、曇り空もあいまって何とも殺風景な感じ。
東池
奥の平の笹原
T字尾根への降下はいつも正しいのか不安になるが、下から登ってきた方が見えたのでルートは間違っていないようだ。傾斜が緩くなり、ぶなの木が見えだすとぶな権現に到着。今日はここでランチタイム。新緑の具合は去年よりも遅いように感じる。曇り空なのでせっかくの新緑もなんだか冴えない。
ぶな権現に到着
気持のいい森
ここでお昼にしよう
曇りだと冴えないなあ
さっき、すれ違った方がシャクナゲがきれいだったと言っていたので、少しだけ足を延ばすことにする。ゆるゆると高度を下げるとイワカガミが咲いているのを見つけた。シャクナゲは満開状態。今年は花付きがいいのかなあ。
イワカガミが咲いていた
シャクナゲは満開
いっぱい花芽を付けている
ピンクがかわいい
帰りの負担を気にして今回は先端まで行くのはあきらめる。シャクナゲがきれいな地点から引き返し、もう一度テーブルランドに這い上がる。笹原を横断し、真の谷へ直接下って行く。名残のキクザキイチゲが咲いており、思わず写真に撮る。
もう一度テーブルランドに這い上がる
この辺りはまだ殺風景
再びバイケイソウの絨毯
カタクリ峠からコグルミ谷へ、再び新緑のシャワーに包まれながらの下山。毎年五合目の標識辺りの景観にうっとりしてしまう。谷の崩壊は進んでいるが登山道はたくさんの人に踏み固められ、とても安定した道になっている。あっという間に登山口へ。
緑あふれるコグルミ谷へ
鞍掛峠に置いた車の回収というもう一仕事が待っていた。天気は下り坂のようなので駐車場は閑散としはじめていた。あとは麓の喫茶店、アタントで反省会の後、解散。あー楽しい二日間だった。
今年で4回目になるだろうかGWの御池岳テント泊。やっぱり外れの無い楽しい二日間だった。混雑も無し、渋滞も無し。来年もたぶん来るんだろうなあ。