晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

烏帽子岳から三国岳 風雨激しく県境綾線 2009.04.26

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雨に耐えるシャクナゲ

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
時山~烏帽子岳~三国岳~鞍掛峠


 週間天気予報では土日雨だったが、なんとか日曜日には回復するらしい。その予報を信じて決行したのは鈴鹿北部の烏帽子岳から三国岳の稜線を歩くという企画。ちょうどカタクリやイワウチワが咲き乱れきれいな花の回廊になっているだろう。

 

 朝、家をでると空は明るく晴れていたが鈴鹿方面、特に北部には黒い雲がかかっている。典型的な冬型の空だ。大丈夫かなー、なんて言いながら車を走らせる。いなべ市に入るとついにぽつぽつと降り出した。

 

 集合場所の藤原簡易Pでは我々と同じような山へ行く人たちの車であふれていた。風が強く、雨がぱらついているのに楽しそうに談笑している。これくらいの天気は当然決行なのだろう。

 

 車をゴールの鞍掛峠にデポし、時山へ向かう。北へ行けば行くほど天気は悪くなり、バンガロー村ではぱらつく程度では無くなってきた。それでもまだ空は明るく、ひょっとしたら回復するかもという淡い期待を込めてスタート。最初から合羽の上下を着こむなんて本当に久しぶり。

 

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時山バンガロー村

 

 バンガロー村から植林の中の九十九折りの道登る。結構な急登だ。植林を抜け、最初の鉄塔まで来ると時山集落を見下ろす高さまで上がってきたことがわかる。見晴らしがいい分風が強い。鉄塔巡視路に従って烏帽子岳を目指す。
 

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植林を抜けると強風が~

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鉄塔巡視路を行く

 

 高度を上げて行くと雰囲気のいい2次林帯になる。新緑も芽生え始め天気が良ければ気持がいいはずだが、強風と雨のせいで景色を楽しむ余裕は無い。道端にはカタクリが咲いているがしっかりと花を閉じている。

 

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新緑が萌えているのだか

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雨に濡れるカタクリ

 
 いったん烏帽子岳のピークを踏むために三国岳への分岐を見送ってさらに登る。この辺りはシャクナゲが多いようで、雨にもかかわらず見事に咲いていた。ああ、晴れていたらなあ。

 

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右のピークが烏帽子岳

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イワウチワも雨に打たれている

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シャクナゲが咲いている

 

 烏帽子岳は展望のない地味なピーク。集合写真だけとってそそくさと後にする。今年はシャクナゲの花付きがいいようで、とても見事なシャクナゲロードになっていた。

 

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シャクナゲ 花付きがいい

 
 烏帽子岳から一旦下り、三国岳への県境稜線に入るともろに風の影響を受ける事になる。まだ周りに木があるので吹き飛ばされそうなほどではないが、耳を覆うばかりの突風に神経が参ってくる。右側に新緑に包まれたアンゾ谷が見えてきた。

 

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アンゾ谷

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鉄塔

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信号トリオ

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シャクナゲ

 

 稜線上で雨に打たれながら短い昼食をとり行動再開。登りが続くなと思ったら三国岳への取り付きに入っていた。雨に気をとられて鈴鹿一のぶなを見落としてしまった。平坦な二次林帯を過ぎ、ひと踏ん張り登りをこなすと三国岳へ到着。

 

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ガスの中

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三国岳


 この三国岳は何だか複雑で、最高点(付近で標高が一番高い)と三つの国境(近江、伊勢、美濃)、三角点、の三つの三国岳が存在する。今日は三角点はパス。

 

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三国岳(最高点)

 

 お昼を過ぎても風は収まらず、終盤の焼尾山分岐を過ぎても雨は降り続いている。今日は一日降られてしまったなあ。鞍掛峠から三重県側に降りると風はウソのように収まりホッとする。トンネル横の駐車場に降りるとデポした車が静かに待っていた。

 

f:id:ikuyayuuki:20210623214844j:plain鞍掛地蔵もズブ濡れ

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静かな鞍掛峠


 デポ車2台のうち、1台の車のカギを時山に置いて来るという大失態(私じゃありません)があり、車を回収する間、3人が雨の中鞍掛峠で待つ事になってしまったが、全員何とか無事に下山。アタントのホットコーヒーで体を温めてお開きになった。

 

 今回のコース、春は歩いたのは初めてだったが思った以上にいいコースだった。次は晴れた日にぜひ歩きたいものだ。

 

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今回のコース