晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

元越谷 陽光きらめく初夏の沢 2009.04.11

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エメラルドグリーンの淵

 

<メンバー>
山仲間

 

<山域>

 

<コース>
大河原橋~元越谷~仏谷~高円山~(林道)~大河原橋


 天気予報では降水確率ゼロ%、最高気温は25℃以上と言っている。夏日だなあ。最初は御池岳で花見のつもりだったが急遽沢に変更。行先はエメラルドグリーンと白い花崗岩の美しい元越谷に決定。

 

 鈴鹿スカイラインは未だ通行止めなので鈴鹿峠をぐるっと周回して滋賀県側へ回る。スカイライン入口には通行止めの表示があるがゲートが半分空いているのでそのまま進入。野洲川ダムのあたりで工事をしていたが通行には問題なく、大河原橋から少しだけ林道を中に入る。林道の路肩が崩れていてゲート前まで車を進められなかったがそれほど問題はなかった。

 

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今日もゲートからスタート

 

 空には雲ひとつなく、眩しいくらいの日差しに水面がキラキラしている。岸辺の木々はまだ芽吹いていないがほんのりと色が付いていて何となく春の色だ。

 

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何となく、春の色が

 

 堰堤をいくつか巻くとエメラルドグリーンの淵が現れる。夏なら泳いで行くのだが、まだ全身濡れるのは寒いので慎重にへつる。

 

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慎重にね

 

 やがて谷が左側に回り込むと元越の大滝が現れる。かっこいい~。左岸のルンゼに取り付くのに腿まで水につかるとやっぱり冷たい。女性陣は悲鳴を上げている。当然直登は避け、右側から巻く。

 

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元越大滝

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右側を巻きます

 

 大滝の上からがこの谷の一番の見せ場だ。小滝と淵が次々と現れ、エメラルドグリーンの水と白い花崗岩の対比がとても美しい。まるで日本庭園のような造形美に酔いしれてしまう。やっぱりここは何回来てもいいところだ。

 

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大滝の上は楽園がまっています

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水が輝いている

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この辺りは庭園のようです

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まだ濡れるのはつらいです

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泳いでもいいよ

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特等席

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白い花崗岩がまぶしい

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バランス、バランス

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よっこらせっと

 

 二股を右に取ってさらに進む。遊んでも遊んでも美しい風景が次々と現れて飽きさせる事がない。途中の岩場でEちゃんは日向ぼっこで甲羅干し。このまま昼寝もいいね。

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途中で日向ぼっこ

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いい感じの滝

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明るいのはいいね

 

 やがて右側から数メートルの幅広の滝が流れ込んでくるとそこが仏谷の出合だ。これまでは全て本流を直進していたので、今日は仏谷を行く事にする。どの前にここでお昼御飯。

 

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仏谷出合

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あらよっと

 

 滝の上でポカポカとお日さまを浴びながら1時間ほどのんびりした後、遡行再開。最初はちょっとした廊下だがすぐに穏やかな源流の雰囲気に。流れはいつの間にかぐっと細くなり、2次林の中をゆっくりと蛇行している。

 

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最初はちょっとした廊下

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穏やかな源流域

 

 静かに歩いてると少し先の小さな淵でアマゴがランデブーしていた。こんなところにもいるんだな~。近づいて行くとすぐに岩陰に隠れてしまった。

 

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何かいた?

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ヤブレガサ

 

 流れはどんどん小さくなっていくが、本流らしき方角を忠実にたどって行くと、ちょうど県境稜線から高円山に向かう登山道に出た。ここから猪足谷林道を歩いて大河原まで。林道は地図よりもうんと先に伸びており、犬返しの剣辺りで盛んに工事を行っていた。

 

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犬返しの剣

 

 帰りはカモシカ荘で汗を流してさっぱり。目の前の若宮神社の桜もちょうど見ごろを迎えており、いい感じ。今日は天気もよし、沢もよし、温泉もよし、いう事のない一日だった。