晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

高畑山~溝干山 南鈴鹿の樹氷回廊 2009.01.11

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樹氷が満開

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
片山神社-鈴鹿峠-高畑山-溝干山-坂下峠-片山神社


 連休の中日は南鈴鹿の高畑山へ。この時期、この山域へはあまり足を運ぶことは無いのだが、今回は所属するサークルの10周年記念行事、鈴鹿完全制覇※(勝手に命名)の記念すべき初日なのである。全行程には参加できないがなるべく完全制覇に近づきたい。

 

※霊仙から油日岳までを会員で分担しながら歩き通そうというもの
 関に集合の後、国道一号を西へ進み、山中の片山神社の傍らに車を停めて出発。いったん国道一号線にでて山道に入るところに芭蕉の句碑があった。

 

 ほっしんの 初めにこゆる 鈴鹿

 

 記念行事の初回になんて相応しい句碑だろう。なんだか幸先いいなあと思いながら歩きはじめる。

 

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芭蕉の句碑

 

 鈴鹿峠への道に入ると地面はすでに雪に覆われていた。昨日からの雪はこの辺りにも結構ふったようだ。まさか鈴鹿峠以南で雪が踏めるとは思わなかった。手入れされた杉の植林帯は雪化粧もあって空気が引き締まっているように感じる。

 

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雪の鈴鹿峠から登山道へ

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手入れされた雪の杉林

 

 すぐに鏡岩に到着。その昔、山賊がこの岩に旅人の姿を写して襲ったという伝説があるという。でも岩はデコボコでとても鏡のようには見えない。

 

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鏡岩(鏡には見えんな~)

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鏡岩から国道一号線

 

 稜線沿いの登山道にはすぐに笹が現れるが、雪が笹の上に被り、それに日光があたって蛍光灯のように輝いている。なんだかきれいだなあ。稜線では思いがけず樹氷に飾られた木々に迎えられた。予想もしていなかっただけに感激。

 

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蛍光灯のように光る雪

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思わぬ樹氷に感激

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樹氷のトンネルや~

 

 やがて展望が開けると北に連なる鈴鹿の山々が一望できる。雲の様子を見ていると快晴なのは鎌ヶ岳以南で北の方は厚い雲が流れているようだ。見慣れない角度から見る鈴鹿の山々は、山座同定もなかなか難しい。

 

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北に連なる鈴鹿の山々

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あの山はなあに

 

 エアリアでナイフリッジと書かれた場所(大したことは無い)を通過、いくつかの小ピークを登ったり降りたりしながら歩いて行く。稜線の西側は風がが強いせいか真っ白な樹氷で花が咲いたようになっている。

 

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ナイフリッジの辺り

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すべっちゃ駄目だよ

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凍える松ぼっくり

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樹氷の花盛り

 

 鈴鹿峠から高畑山まではコースタイム80分。しかし歩きはじめてすでにすでに2時間弱は経っている。雪に足をとられている訳では無いが、思ったよりスピードが上がらないようだ。たぶん景色に見とれている時間が長いのだろう。

 

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雪も増えてきた

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やっぱり青空がええなあ

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1000m以上は雲の中

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まっ白

 

 そうこうしているうちに標識のあるピークに到着。高畑山だ。天気は快晴で360°の展望が楽しめる。鈴鹿南部は余り興味がわかなかっただけれど、なかなかいいところだと再認識。ちょっとは見直した。記念撮影をした後、お昼御飯を食べる場所を探しにすぐに頂上を後にする。(寒すぎ・・)

 

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高畑山に到着

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さっそく記念撮影

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寒いのですぐに降りる

 

 稜線上は風が強く、なかなかお昼御飯適地は見つからない。20分ほど歩いてようやく樹林の中の少し広い場所を見つけたので、昼食の準備を始める。年末の鎌ヶ岳に続いて今回もキムチ鍋だ。

 

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あったかキムチ鍋

 

 鍋はおいしく体はポカポカなのだが、食べつくした後、次の鍋ができるのを待っているのが大変だ。体は徐々に冷えてきて、じっと座っているのが耐えられなくなる。最後はみんな立って風に背を向けて鍋をかき込んでいる。

 

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最後は寒いので立って食べる

 

 食事がすんだら、再び南進。と、おもったら坂下峠はもうすぐだった。峠への急降下は笹の上に積もった雪がスリップを誘い、2回も尻もちをついてしまった。まだまだ修行が足らないなあ。

 

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南の山々

 

 坂下峠からは林道を使って国道1号線まで歩く。雪野積もった林道は動物たちの足跡でとても賑やか。これは何の足跡だろうと想像をふくらましながら歩いていると、あっという間に車まで戻る事が出来た。

 

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足跡