木曽駒ヶ岳 水入らず避暑山行③ 2008.08.13-14
雲を眺める
<メンバー>
夫婦
<山域>
まーったりとゆっくりな時間を過ごす。転寝し、目を覚ますのを何回か繰り返していると、だんだん夕暮れが近づいてきた。心配していた夕立も無いようなのでもう一度、木曽駒ヶ岳の頂上に登り夕暮れの景色を楽しむことにしよう。昼間あれだけ賑わっていた山頂もひっそりとし、静かな夕暮れの景色が広がっている。
木曾小屋と雲海
木曾方面雲海が広がり、夕日が雲を照らしている。刻一刻と変わって行く雲の形に自然の造形の不思議さを見ながらぼーっとする。やがて、風にのって大きな雲の塊が山頂をすっかり包んでしまったので日没には少し早いが別荘に戻る事にする。
しばらく雲を眺めてぼーっとする
別荘地に戻ると小屋の灯りが付いていた。あたりを見渡すと他にもずいぶん別荘が増えている。空木あたりから縦走してきた人もいるのかもしれない。夕食にサトウのゴハンとレトルトカレーを食べ、あとはもうする事も無いのでシュラフに潜り込む。ラジオでは明日の天気が下り坂であることを何度も繰り返していた。夜中は風の音で何度も目が覚めた。
小屋にも灯がついた
翌朝は日の出を見ようとアラームをセットしたが、テントの外は真っ白けのガスの海だったので、もう一度シュラフに潜り込みウトウト・・。周りの別荘で撤収にかかる音を聞きやっと起きだす。
中で朝食をとり、今日はもう下るだけという方針を固め撤収にかかる。出発する頃になってもガスが晴れ無い。
ガスの中出発
ガスがかかっているので、帰りは中岳を経由して浄土乗越へ向かう。視界は20m以下で何にも見えない。
視界は20m以下
何も見えません
濡れるチングルマ
ガスの中で急に人の声がしだしたなと思ったら、もうそこは乗越だった。こんなガスにも関わらず千畳敷カールからは続々と人が上がってくる。
浄土乗越は結構な人出
食料をすっかり食べつくし、あとは下るだけなので帰り道の早い事。たくさんの登ってくるハイカーの脇を軽い足取りで駆け降りるとなんだか少しだけ優越感を感じる。途中、何度も上の景色はどうですか?と聞かれ、返答に困る。
ガスの中下ります
標高がさがってくるとガスが薄くなり、カールの全貌が見渡せるようになる。どうやら雲は上の方だけかかっているようだ。ここから先はお花畑を眺めながらのんびりモード。
高度が下がるとガスが晴れてきた
お花畑①
お花畑②
花の写真を取りながら歩いているとすぐにロープウェイの駅についてしまった。まだまだ登ってくる人の方が圧倒的に多いが、ガスに見切りをつけ、もう帰りのロープウェイに並ぶ人もいる。幸い、まだ時間が早いので待ち時間もなく、ロープウェイに乗り込んだ。
何の花?
グンナイフウロ
帰りのバスもゆったりと座れてほっとする。クネクネ道を登ってくる満員のバスとすれ違いながら、今日は展望はだめですよなんて心の中で言ったりする。
駐車場まで下りてくると青空まで見える。これならみんなどんどん上がって行くのだろう。帰りは駒ヶ根高原にあるコマクサの湯で汗を流し、名古屋へ帰る。Uターンラッシュに会う事も無く、昼過ぎには自宅に帰る事が出来た。
今回は短い山行だったが歩く距離も少なく、天気にも恵まれ妻(Uちゃん)も満足したようだ。これで夏の家族サービスもまずまずの出来。これでまた遊びに行かしてくれるかな?
おわり