晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 真の谷新緑テント山行①  2008.05.03-4

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カタクリ峠(天ヶ平)


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
コグルミ谷登山口-カタクリ峠-真の谷テン場‐土倉谷出合‐真の谷テン場(泊)



 恒例になりつつあるGWの御池岳のテント山行。テレビのニュースでは行楽や帰省での交通渋滞が報じられているが、ここに来ればそんなものとは無縁。緑と鳥の声に包まれた贅沢なリゾートが楽しめる。

 

 遠征から一日明けただけだが、遊びとなると疲れたとは言ってられない。大型ザックに荷物をいっぱい詰め込んでコグルミ谷登山口へ向かう。

 

 登山口は大混雑が予想されたが思ったより車は少なかった。駐車地に車を停めて登山道に入ると、一気に緑色の光に包まれた。

 

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緑あふれるコグルミ谷


 久しぶりのテント泊はやっぱり荷物が重い。ザックの重さを体になじませながらゆっくりと登って行く。長命水で休憩、水補給を行い一歳若返る。汗をかいた体に冷たい長命水は最高においしい。

 

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長命水で一服

 

 このところの高気温のせいで、登山道脇の花たちはいささかくたびれた感があるが、それでもたくさん咲いている。特にニリンソウが花盛りで気をつけていないとうっかり踏んでしまいそうだ。

 

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ニリンソウは花盛り

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まぶしいなー


 気温が高かったせいか去年に比べると季節が1~2週間先に進んでいるようだ。カタクリ峠あたりも緑が色濃く、呼吸しているだけで癒されてしまいそう。

 

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カタクリ峠への急登

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カタクリも咲いていました


 カタクリ峠から真の谷に下降する。枯れ沢の後をたどるとやがて水が流れ出す。右へ左へ渡渉しながら炭焼き窯をいくつか過ぎるとテン場に到着。すでに先客がテントを張っていた。

 

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真の谷のテン場


 昼食を済ませ、テントを設営し終わると午後の散策に出かける。(その前に流れの中に苦労して持ち上げてきたスイカ、ビールを冷やし、夜の宴会に備える。)
今年は真の谷をそのまま下ってみようという事になった。

 

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冷やすものは冷やして


 バイケイソウの大群落を越え沢伝いに歩いて行く。流れはすぐに伏流になり荒れた枯れ沢を歩く事になる。このあたりも数年前の台風で大きく荒れたようだ。今回は野鳥の声を録音するためのマイクを持ってきており、鳥の声がする度に声をひそめ、鳥を探す。

 

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ニリンソウ

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オオルリ発見?

 

 結構いやらしい滝場をやり過ごし、切り立った両岸がすっと開けると土倉谷の出合に到着。窯跡がいくつかあり、ここでも山の暮らしが営まれていたのだろう。のんびりするには最高の場所で、ここで引き返す事にしてのんびりお昼寝。

 

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緑が濃くなってくる

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ニリンソウ

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木陰でお昼寝


 このままここで泊まっていってもいい位の気持ちよさだったが、テン場にはビールが冷やしてあるので、戻らなければならない。帰りは登ることになるので汗をかいたがビールが待っているので水を摂るのを控える。途中、ナスのへたのような花が咲いていた(ハシリドコロ

 


 テン場に戻り、まずはビールで乾杯! うーん美味しい。あまり酒は飲めない性質だが今日は最高においしく感じる。喉が潤ったところで夕食のカレーつくりに取り掛かる。

 

 四苦八苦して出来上がったカレーはなかなかの味。あとは焚火を囲んでの山談義・・(それ以外の話題もあったが)。贅沢な時間がゆっくり流れる。

 

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夜はやっぱり


 他のテントもそろそろ灯りが消えだしたので我々もお開きにする。空を見上げると満天の星。テントで寝るのは勿体ないので、河原にマットを敷き、シュラフをかぶって星を眺めながら寝る事にした。

 

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今日も満天の星