晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 2007登り納めはガスの中 2007.12.30

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本谷を見下ろす


<メンバー>

単独

 

<山域>

 

<コース>



 2007年も残すところ後わずか・・。28日には無事仕事を収める事が出来、29日には年賀状を書き上げ、(大掃除は奥さんに任せて)後はもう帰省するだけになってしまった。

 

 折りしも12月30日から寒波がやってくるという。やっぱり登り納めは仕事納めが終わってからやりたいと思っていたので、雪見物に御在所に出かける事にした。

 

 前夜、年賀状作成で夜遅くなってしまったので少し遅い出発。天気は典型的な冬型で鈴鹿の稜線部にはどんよりと雪雲がかかっている様子。こんな日に山に登る物好きはそうはいないだろうと思いながら、湯ノ山温泉の一番奥の駐車場に行くと、すでに10数台の車がいる。物好きは結構いるようだ。

 

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こんな日にも結構車が停まっている


 去年は膝までラッセルでここまでたどり着いた記憶があるが、今年は雪の気配も無し。寒波が来るという割には気温が高いので何だか変な感じ。中道登山口からスタート。

 

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今日は静かな中道登山口


 いきなりの急登に体を徐々に慣らしながら歩く。途中、御在所のビューポイントにでるが、山頂部はねずみ色の雲の中である。

 

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山頂部はガスに包まれている


 中道の下部は侵食と崩壊が激しく、一部迂回路が設定されているが、ここもすぐに割り堀化してしまうだろう。ここ1.2年で急激に進んだような気がする。おばれ石の少し手前でザーという音とともに、雪(ミゾレ)が降って来た。

 

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雪が降り出した(おばれ石)

 

 ミゾレは結構な量で登山道は見る見るうちに白く染まっていく。いつの間にか登山道に足跡が付きだした。(ガニマタだなー)

 

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自分のトレースを振り返る


 地蔵岩辺りでガスがどんどん濃くなってきた。本格的に雲の中に突入したようだ。視界が一気に悪くなりる。フードにミゾレがパラパラと当たるので下ばかり向いて歩く。
ロープウェイもとりあえず運転しているようだが、こんな日に誰がロープウェイに乗るのだろう?

 

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次第にガスに覆われる(地蔵岩)

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無人のゴンドラが登っていく(キレット)


 キレットを一旦下ってからの登り返しでは雪足がますます強くなり視界も悪い。新しくなった梯子を越えて、カニの横ばいの手前に着いた時点で引き返そうか考える。が、せっかくここまで来たのだからと自分を奮い立たせる。悪天時の単独行はモチベーショの維持が大変だ。

 

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新しくなった梯子


 富士見台直下の斜面もいつもなら湧水が凍ってアイゼンをつけるか迷うところだが、今日は気温が高いので、水はちょろちょろ流れている。それでも滑らないように慎重に体を持ち上げ、2時間よりだいぶ短い時間で山上公園に到着。

 

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富士見台は雪景色

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ひっそりと山上公園


 富士見台あたりでは人影は無くしーんと静まりかえっていたが、朝陽台まで来るとロープウェイで登ってきた観光客が数組いたのでびっくり!。まあ、正月休みだもんね。子供は雪が触れておおはしゃぎ。レストランの前からスキー場まで歩いたが、終始ガスの中で気分もどんよりしてくる。ゲレンデではスノーマシン(人工降雪機)がフル稼働していた。

 

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朝陽台も静か・・・

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レストラン、アゼリア前

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うなりを挙げる人口降雪機


 あまりのんびりしていても仕方ないので下山する事に。万が一、天気が良くなれば鎌ヶ岳まで足を伸ばそうと思ったが、そんな気はこれっぽっちも無くなってしまった。いい育った霧氷の写真を撮りながら再び富士見台に向かう。

 

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三重県唯一のスキー場(オープンはまだ先だな~)

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わずかながら霧氷が


 富士見台では一瞬ガスが晴れて本谷を見下ろす事が出来た。まだ雪はうっすらと積もる程度で、当然登ってくる人はいない。雪がたっぷり積もったら挑戦するつもりだ。
気温は幾分か下がってきたようで、富士見台のお不動様はお賽銭の鉢が凍っていた。

 

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本谷を見下ろす

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富士見台のお不動様にお参り


 帰路は再び中道を下る。雪はやんだようで、登山道は溶けた雪で滑りやすくなっていて気が抜けない。慎重に足を運び、カニの横ばいを通過。下を見ると下界は晴れているようだ。

 

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下界は晴れているようだ

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北谷を見下ろす


 下り初めて1時間ほどで登山口近くまで降りてくることが出来た。もう一度見上げると御在所も隣の鎌ヶ岳も頭を雲で覆われていた。

 

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ガスに覆われた御在所と鎌ヶ岳


 帰りは温泉に入ろうかと思ったが、それほど汗もかいておらず、寒くも無かったのでそのまま帰ることにする。

 

 これで今年の山行は終わり。我ながらよく歩いたもんだ。さあ、登り初めは何処にしようかな。