晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

入道ヶ岳 ミゾレ 後 陽だまり山行 2007.12.09

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入道ヶ岳山頂の鳥居


<メンバー>

夫婦+お隣さん

 

<山域>

 

<コース>
小岐須-大岩谷-イワクラ尾根-入道ヶ岳-池が谷-小岐須



 山登りを始めたいというお隣さんに頼まれて鈴鹿の山を案内する事になった。紅葉の時期を逃してしまったので、行き先は悩むところだ。比較的簡単に登れて、展望のいいところ・・。と言うことで入道ヶ岳に決める。イワクラ尾根をオプションに加えると中々楽しいコースになるに違いない。

 

 伊勢湾岸道を西へ車を走らせると鈴鹿の山の上空には分厚い雪雲が・・。そういえば今日は冬型の気圧配置、加えてお隣さんは夫婦そろって雨男、雨女だとか・・。なんだかいやな予感のままスタート地点である小岐須渓谷に到着。
空は鈍く曇りぽつぽつと雨が降り出したが、昼から回復の予報を信じて出発。

 

 工事中の大石橋を何とか越えて大岩谷を目指す。落ち葉でフカフカの道は心地よかったが、ついに雨がぽつぽつからシトシトに変わる・・。引き返そうかと考えるが、みんなそれほど暗い顔をしていなかったので歩き続ける。

 

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雨がシトシトの大岩谷


 2年ぶりの大岩谷はかなり記憶が薄れていたが、何とかテープを拾って登っていく。最後の急登をこなすとイワクラ尾根に飛び出した。なんと稜線上は雨がミゾレに変わっていた。

 

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イワクラ尾根で雨はミゾレに変わる

 

 ここからはこのコースの第一の見せ場、尾根上の奇岩と後ろに広がるパノラマをお隣さんに見せたかったのだが、稜線上は真っ白のガスの中。写真を少し撮り、足を入道に向ける。

 

 途中でリンさん、隊長さんに遭遇。お二方もこの雨は予想外だったようで、早々に降りるとの事。

 

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仏岩の後ろに広がる展望もこのとおり・・・

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重ね岩


 やせ尾根のアップダウンを繰り返し入道ヶ岳の山頂部に到着。お隣さんもまだがんばれそう。この頃から雲がチラホラと切れ始めた。平坦地のアセビの森を抜けると奥の宮へ到着。今年の山行の安全のお礼をする。

 

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奥の宮に到着


 西に目を向けると入道ヶ岳山頂部には数人の人がいた。鳥居の向こうには伊勢平野が広がり、海も見える。やはり下界は晴れていたのだ。こちらの空も明るくなって来たので、山頂でお昼を食べる事にする。

 

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気を取り直して山頂へ


 山頂はすごい風だ。パラグラダーの風見ようのこいのぼりが千切れそうになってたなびいている。斜面の下からはちぎれた雲が次々と湧き上がる。うーん、どこでお昼にしようかな。

 

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山頂の鳥居

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湧き上がる雲


 よく見ると斜面の下、アセビの木の陰で同じようにお昼を食べている人がいる。展望の良く、風除けにもなるので丁度いい。適当な場所に陣取ってお昼ごはんの支度を開始。

 

 

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 お、青空が


 カップメンのお湯が沸く間におにぎりを頬張るが、冷たくなったおにぎりは歯にしみるほどの冷たさだ。ガスボンベが冷えてしまったのかお湯もなかなか沸かない。仕方ないので手でボンベを暖めながらお湯が沸くのを待つ・・。

 

 そうこうしていると頭上には太陽が顔を出し、風も幾分弱まってぽかぽかと陽だまりのようになってきた。ああ、いい感じ。南には先週歩いた仙ヶ岳が見えるが雲に覆われていた。

 

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いつの間にか陽だまりに

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野登山と仙ヶ岳

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この展望が好きなんですよね~


 帰りは池が谷をのんびり下る。南向きの斜面なので終始お日様を浴びながら歩くことになる。こちらの方が良く歩かれているので道も安定しており、お隣さんも安心して見ていられる。避難小屋の脇でコーヒーを飲見ながらお隣さんに感想を尋ねて見ると「楽しい」と言ってくれた。お世辞でもうれしいものだ。

 

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下りの池が谷はポカポカ

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落ち葉で埋まった流れ


 小岐須についてもまだ、14時半。なかなか余裕のある時間に帰る事が出来た。温泉に入りたいというリクエストに応えて、湯ノ山温泉に立ち寄り、四日市で食事をして帰った。

 

 普段の仲間と違う人と山を歩くのはなかなか肩の凝る仕事だったが、なんとか楽しんでもらえたようで一安心の山行だった。これで、山が(鈴鹿が)好きな人が増えてくれると嬉しいんだけどな~。