晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

愛知川(鈴鹿の上高地) 山吹色に輝く森 2007.11.11

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タケ谷出合

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
朝明-根の平峠-タケ谷出合-(鈴鹿上高地)-上水晶谷出合-根の平峠-朝明
 
 さて、鈴鹿紅葉ツアーの第2週。先週は1000mから900m辺りが見頃だったので、今週は800m~700m辺りに狙いを付けて愛知川源流の二次林地帯で紅葉に包まれようと言う算段。

 

 しかし丁度気圧の谷が通過するようで天気予報は思わしくない。猫の目のように変わる天気予報に一喜一憂していたが、前日の予報で「明け方まで雨が残るが昼から晴れ間も」という事なので計画を実行に移す。

 

 朝、愛知県を出発するときはざあざあ振りの雨、天気予報を信じながら西へ車を走らせるとだんだん空が明るくなってきた。仲間と落ち合い、朝明Pを出発する頃には青空が顔を覗かせる。うーん、日ごろの行いがいいのかな~。

 

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なんだか晴れてきたぞ

 

 根の平峠までの道は旧「千種街道」戦国の昔からある街道で、織田信長もここを通って京都から帰ってきたという由緒ある道。道跡もしっかりしており歩きやすい。朝明辺りも紅葉がチラホラでずいぶん秋が深まっているなーという感じ。

 

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色づく街道を行く

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昔の石組を上を歩く

 

 伊勢谷から離れて斜面を登り始める頃には回りはすっかり紅葉に包まれている。このあたりはシロモジの木が多く、紅葉というよりも黄葉だ。

 

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紅葉真っ盛り

 

 1時間ほどで根の平峠に到着。天気は晴れ間が覗いたかと思うと急に暗くなったり安定しない。風を避けてすぐに滋賀県側へ下りていくことに。愛知川へ近づくにつれ、至るところに小さな流れが現れてる。落ち葉に埋め尽くされた小さな流れが秋を感じさせる。

 

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小さな流れを埋める落ち葉

 

 根の平峠から30分もかからずにタケ谷出合いに到着。ここで河原に下りてみてびっくり。辺りの森は紅葉真っ盛りで一帯が山吹色に輝いているようだ。こんなにきれいに色付いた愛知川は初めて見る。

 

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タケ谷出合

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記念撮影

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決まってるね

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鏡のような水面

 

 たっぷりと景色を楽しみ、写真を撮った後は通称「鈴鹿上高地」と呼ばれる場所に向かう。愛知川右岸を薄い踏み跡をたどると広葉樹の二次林に包まれた平坦地に出た。ここも紅葉真っ盛り(盛りを少し過ぎたくらい)で、足元には落ち葉がびっしり。まさに紅葉に包まれている感じ。

 

 鈴鹿上高地の主の桂の古木に挨拶をする。

 

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この辺りの主、桂の古木

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紅葉のトンネル

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地面を覆いつくす落ち葉

 

 時間は11時くらい。空は薄曇りから突然真っ暗になったりまだ安定しない。早く天気予報どおり晴れ間が出ないかなと考えているとぽつぽつと小雨が降ってきた。丁度目の前にブルーシートで作った仮小屋があったので、雨宿りをかねて昼食タイム。

 

 そういえば先日のヤブコギネットのオフ会でもここが宴会場だったような。天気が良くなるの待っていたら、いつの間にかうとうとしてしまう。ここでのんびりするのもいいもんだ。

 

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なぜかこんなところにブルーシートの仮小屋

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雨宿りのちうとうと・・

 

 1時間ほど休憩するとようやく空が明るくなってきたので行動開始。上水晶谷に沿って東へ歩く。この辺りも素晴らしい紅葉で、ついついカメラを構えてしまって前に進まない。

 

 何度も言うが、こんな見事な紅葉、いままで見たことがあったかしらと言うほど見事。

 

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改めて記念撮影

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記念撮影2(何のポーズ?)

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こんな見事な紅葉、見たことあるな・・

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やっぱり自然は美しい

 

 予定では上水晶谷右岸の尾根を使って県境尾根に乗り、ヤシオ尾根経由でぶな清水へ向かうはずだったが、天気が一向に回復しないのでこのまま根の平峠に戻り下山する事に。

 

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たたずむ炭焼き窯の跡

 

 根の代集落の御神木だったという「神杉」を越えて、峠はあと少しというところで結構強く振り出した。仕方なく合羽を着込んで下山を開始する。途中、朴葉がいたるところに落ちており、妻はきれいなものを選んで拾っていた。(何に使うの?)

 

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朴葉の山道

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神杉

 

 朝明Pに下りてくる頃には空はすっかり晴れていた。どうやら雲は山の上にだけかかっていたようで、下界は晴れていたらしい。ぶな清水で食べるはずだったケーキが残ってしまったので、朝明のバス亭でコーヒーを沸かしてケーキを食べる。丁度、今日が誕生日のメンバーと数日違いのメンバーがいたので良い誕生日祝いとなった。

 

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夕焼け

 

 いつもよりはかなり早い下山になったが、明日からまた仕事がまっている。少し物足りない行程だったが、素晴らしい紅葉に出会えて満足だ。

 

来週は標高500m辺りを狙う予定。どうなることやら。