ハライドからぶな清水 秋の鈴鹿をまったりと 2007.10.21
きのこ岩
<メンバー>
サークル
まずは腰越峠へ谷筋のごろごろした岩の道を登っていく。今日が久しぶりの山、というメンバーは息も絶え絶えだが、風も冷たく心地よい。終わりかけのダイモンジソウが足元にチラホラ。
谷筋にはダイモンジソウ
谷詰めの急登をこなすと腰越峠に飛び出す。峠の向こうには伊勢湾が広がっている。我が家も見えるだろうか?
ここからいったん東のハライドに向かって急登。ハライドはヤシオ尾根の東端にある衛星峰なのでピークからは360度の展望が楽しめる。空気が澄んでいるので遠くまでよく見える。
御在所と国見尾根
ハライドの頂上で景色を楽しんだあとは再び腰越峠に戻り、そしてヤシオ尾根を登り返す。見た目は結構な急斜面だが気持ちのいい林に包まれて歩いていると急登も苦にならない。木々の隙間から今登ってきたハライドが見える。
葉っぱの窓からハライド
やがて傾斜が緩やかになると笹の下草に二次林の屋根といった鈴鹿らしい風景に変わる。頭上のヤシオの葉はわずかに色づいていて、充分に秋の雰囲気を感じる。
徐々に高度を上げていくと木々の色も少しづつ濃くなっていくようだ。きのこいわ辺りもいい感じになってきている。2週間後(このあたりをうろつくつもり)が楽しみだ。
きのこいわ
右側のわずかな踏み跡をたどると突然視界が広がり、きのこ岩が現れる。伊勢谷の源頭に鎮座する奇岩は休憩するのに、景色を楽しむのに丁度いい位置にある。
きのこ岩のあるテラスからは朝明渓谷が一望できる。滋賀県側へ渡る朝明の三つの峠、北からハト峰峠、中峠、根の平峠がはっきりとわかる。根の平峠がもっとも低い場所を通っており、ここを千種街道が通ったのもうなずける。
きのこいわで集合写真
きのこ岩のそばで昼食の後、いったん戻ってぶな清水へ下りていく。2年前までは磁石やGPSを頼りに下りていったのだが、今はとてもはっきりとした踏み跡があり、迷う心配は無い。これもガイドブックに載ったおかげか。
ぶな清水はその名のとおりぶなに囲まれた庭園のような場所で、大岩の袂からこんこんと湧水があふれている。木漏れ日の中、清水で沸かしたお茶で一服。ああ、のんびり。
充分にのんびりした後は伊勢谷の流れにそって朝明へ下りる。時折さーっと吹く風がぱらぱらとどんぐりを降らせる。
登山道に出ると後は下るだけ。いつの間にかいくつものパーティーと追いつ追われつ。休憩した堰堤ではどうしてこんなところに?というような水溜りに魚がいたのでみんなびっくり。
朝明の駐車場が近づいても空はますます澄んできて空気は気持ちよくなるばかり。キャンプ場に夏のような喧騒は無く、金色に輝くススキに深まり行く秋を感じながらゴール。