晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ハライドからぶな清水 秋の鈴鹿をまったりと 2007.10.21

f:id:ikuyayuuki:20200906223632j:plain

 きのこ岩


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
朝明-腰越峠-ハライド-腰越峠-きのこ岩-ぶな清水-朝明



 竜ヶ岳の翌日はサークルの仲間とのんびりハイキング。コースは毎年恒例となっている朝明を起点としたハライドからぶな清水周遊。少し風が強いが天気もよさそうで今日も山日和。

 

 いつものとおりじゃんけんで山行記録係りを決める。今日は人数も多いので勝負が白熱する。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223533j:plain

じゃんけんで悲喜こもごも


 まずは腰越峠へ谷筋のごろごろした岩の道を登っていく。今日が久しぶりの山、というメンバーは息も絶え絶えだが、風も冷たく心地よい。終わりかけのダイモンジソウが足元にチラホラ。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223539j:plain

腰越峠へ沢を詰めます

f:id:ikuyayuuki:20200906223545j:plain

谷筋にはダイモンジソウ


 谷詰めの急登をこなすと腰越峠に飛び出す。峠の向こうには伊勢湾が広がっている。我が家も見えるだろうか?

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223550j:plain

峠にでると伊勢湾が見える


 ここからいったん東のハライドに向かって急登。ハライドはヤシオ尾根の東端にある衛星峰なのでピークからは360度の展望が楽しめる。空気が澄んでいるので遠くまでよく見える。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223554j:plain

ハライドへの急登

f:id:ikuyayuuki:20200906223559j:plain

御在所と国見尾根

f:id:ikuyayuuki:20200906223603j:plain

釈迦ヶ岳


 ハライドの頂上で景色を楽しんだあとは再び腰越峠に戻り、そしてヤシオ尾根を登り返す。見た目は結構な急斜面だが気持ちのいい林に包まれて歩いていると急登も苦にならない。木々の隙間から今登ってきたハライドが見える。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223607j:plain

ほんのり色づいている?

f:id:ikuyayuuki:20200906223613j:plain

葉っぱの窓からハライド


 やがて傾斜が緩やかになると笹の下草に二次林の屋根といった鈴鹿らしい風景に変わる。頭上のヤシオの葉はわずかに色づいていて、充分に秋の雰囲気を感じる。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223617j:plain

笹に二次林の林 鈴鹿やねえ


 徐々に高度を上げていくと木々の色も少しづつ濃くなっていくようだ。きのこいわ辺りもいい感じになってきている。2週間後(このあたりをうろつくつもり)が楽しみだ。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223622j:plain

きのこいわ

f:id:ikuyayuuki:20200906223627j:plain

国見岳方面


 右側のわずかな踏み跡をたどると突然視界が広がり、きのこ岩が現れる。伊勢谷の源頭に鎮座する奇岩は休憩するのに、景色を楽しむのに丁度いい位置にある。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223632j:plain

きのこ岩(少し大きめ)


 きのこ岩のあるテラスからは朝明渓谷が一望できる。滋賀県側へ渡る朝明の三つの峠、北からハト峰峠、中峠、根の平峠がはっきりとわかる。根の平峠がもっとも低い場所を通っており、ここを千種街道が通ったのもうなずける。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223640j:plain

朝明三峠(ハト峰峠、中峠、根の平峠)

f:id:ikuyayuuki:20200906223644j:plain

きのこいわで集合写真


 きのこ岩のそばで昼食の後、いったん戻ってぶな清水へ下りていく。2年前までは磁石やGPSを頼りに下りていったのだが、今はとてもはっきりとした踏み跡があり、迷う心配は無い。これもガイドブックに載ったおかげか。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223651j:plain

ぶな清水はいいところ


 ぶな清水はその名のとおりぶなに囲まれた庭園のような場所で、大岩の袂からこんこんと湧水があふれている。木漏れ日の中、清水で沸かしたお茶で一服。ああ、のんびり。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223657j:plain

伊勢谷の流れに沿って


 充分にのんびりした後は伊勢谷の流れにそって朝明へ下りる。時折さーっと吹く風がぱらぱらとどんぐりを降らせる。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223709j:plain

どんぐりがいっぱい


 登山道に出ると後は下るだけ。いつの間にかいくつものパーティーと追いつ追われつ。休憩した堰堤ではどうしてこんなところに?というような水溜りに魚がいたのでみんなびっくり。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223715j:plain

堰堤で


 朝明の駐車場が近づいても空はますます澄んできて空気は気持ちよくなるばかり。キャンプ場に夏のような喧騒は無く、金色に輝くススキに深まり行く秋を感じながらゴール。

 

f:id:ikuyayuuki:20200906223719j:plain

ススキ輝く

 

 車についてもまだ3時半。充分に余裕があるので菰野のグルメでお茶をして解散。ああ、今日はのんびりできた。