晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 秋の高原散歩 2007.09.24

アケボノソウ

アケボノソウ


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
鞍掛峠-鈴北岳-日本庭園-元池-お花池-P1182-丸池-サワグルミの池-真の池-鈴北岳-鞍掛峠

 


 このところ沢ばかり行っていたので、そろそろ鈴鹿の山へ秋の気配を探りに行かなくては。と思い、好きな秋の花「アケボノソウ」を求めて、御池岳に出かけた。生憎の天気予報だったが、総勢9名の参加者が集まり、引率者としては責任がずしりと・・。

 

 気温はまだ高く、この湿度では鈴鹿名物ヒルの来襲は避けられない。さてどうするか。

 

 ヒルの対策は ①危険地帯では立ち止まらない、②早期発見、早期退治、が原則なのでスピード重視で行こう。体験参加の方が3人いるにも関わらず、鞍掛峠からお地蔵さんまでノンストップ。前日の堂倉谷の疲労が残る足はずしりと重く、心臓はバクバク。鞍掛地蔵さんはいつの間にか新居に入っていた。

 

新居ができた鞍掛地蔵さん


 尾根に上がるとヒルの危険度も少し下がるので、スピードを落とす。気温はぐっと下がり、風が抜けて心地よい。鈴北岳のピークが見え始めたが、思いのほか視界がいいのでホットする。

 

鞍掛尾根より鈴北 おもったより視界がいい


 標準的なコースタイムより少し早く鈴北岳に到着する。日本庭園を見下ろすが人影は無くひっそりとしている。さあ、天気が持っているあいだに歩きますか。

 

無人の日本庭園


 最初は定番の元池に向かう。途中、苔むした高原を歩くが、いつもと少し雰囲気が違う。苔の部分が少なく、草が多いような気がする。気温のせいで植生が変化してきたか?気になる。元池では水色がきれいな「オオルリボシヤンマ」がしきりに産卵をしていた。

 

元池 水が多いかな

オオルリボシヤンマの産卵

一列縦隊

 

 ここからは少し趣向を変えて池巡りをすることに。まずはお花池に向かう。小ピークを乗り越え、テーブルの西側に向かうが、途中でヨメナの大群落を横切る。腰までのヤブコギ状となり、経験の浅いメンバーは少し驚いているようだ。ここでヒルの来襲を受け、パーティーは少し浮き足立つ。みんな景色そっちのけで足元ばかり気にしている。いかんな~。

 

今年はなんだかヨメナが多いな~

 

 それでも、ヤブが無くなり、苔むしたカレンフェルトにくると歓声が聞こえる。近郊の里山とは少し異なる景色に驚いたようだ。お花池はヤブが濃くて近寄れなかったが、ヨメナの群落の中に赤い木の実をつけた木が立っていて、そのコントラストにハットさせられる。

 

赤い木の実にハットする

 

 夕日のテラスに向かおうと思ったが、展望が望めないので歩きやすい所を選んで、テーブルの西のへ縁を南下する。ヒルの来襲の危険が少ない乾いた岩の上でランチタイム。(P1182)

 

オオイタヤメイゲツはまだまだ夏の色


 丸山(御池岳ピーク)を目指そうと思ったが、西から雲がどんどん沸いてくるので、この辺りで引き返すことに。丸池、サワグルミの池?を通過し、真の池の横の登山道に飛び出した。

 

丸池

サワグルミの池?

シロヨメナ

トリカブト

カリガネソウ

ゲンノショウコ

 

 本日の目的であるアケボノソウはここまで一株見ただけ、それもヒルに襲われた時だったのでろくすっぽ見ていない。登山道に出て落ち着いたところでアケボノソウ探しに移る。

 

アケボノソウを探せ

あったよ~


 2年前はあちらこちらに咲いていたが、去年からグッっと少なくなったように思う。動物の食害か人間の影響か・・。ヨメナの群落の中で数株咲いているのを見つけた。
白い花びらを目一杯開き、その中の星々を私たちに見せている。やっぱりこの花、好きだなー。

 

アケボノソウ

アケボノソウ

 

 当初の目的を達したところで、鈴北岳経由で鞍掛峠まで一目散に駆け下る。無事、車に到着し、藤原簡易Pにつく頃に丁度雨が降ってきた。ナイスタイミング。

 

 喫茶アタントで反省会をやろうと思ったが、一杯だったので解散。今日は天気ももってくれて、目的の花にも会うことが出来た。まずまずの山行でよかったよかった。
今日、体験参加だったKさん、また行きましょう。

 

※今日のヒル被害
 未遂 1名(張り付いていると所をスプレーで退治)
 被害 1名 ふくらはぎ一箇所。
 
 この天気でこの気温、まずまず少なかったかな