台高 堂倉谷 沢登り 怒涛の本流遡行① 2007.09.22-23
迫力の7m斜爆とその上の30m斜爆
<メンバー>
山仲間
熊野灘が見える
ぶなや杉や石楠花の急斜面をひたすら下りていく。のんびり歩けば楽しい道なのかもしれないが、今日は遡行に費やす時間を少しでも稼ぐため、急ぎ足で下りる。このところ沢登りばかりで長時間歩行に慣れない膝が悲鳴を上げそうになる。途中、堂倉小屋で小休止。立派な避難小屋だ。
出発してから2時間を過ぎると段々沢の音が近づいている。谷はもうすぐそこだ。お腹がずいぶん減ってきたな~と思ったところで堂倉滝に到着。想像していた以上のすごい迫力に圧倒される。
ここで沢装備にチェンジ。(ハーネスがお腹に食い込む・・)。堂倉滝は当然直登できないので左側から大きく巻くことになる。破損して通行止めの看板のかかったつり橋を渡り、次のつり橋の手前で斜面(階段)に取り付く。斜面の上にはモノレールがある。入渓はモノレールのレール沿いに少し進んだ所にFIXロープがあるので、それを頼りにガレガレのルンゼを下っていく。
川原に降り立つと独特の湿り気を帯びた風が頬をなでる。滝で巻き上げられた空気が水しぶきと共に風となって谷中を吹いている。目の前には川幅一杯に広がる滑滝とその奥には轟音を轟かせている斜瀑が見える。あーついにやって来たんだ。
大迫力
続いて30mの斜瀑。これは右側を大きく巻く。うーん、どれもすごい。30m滝を越すと、一瞬流れが穏やかになったかのように見える。ここで一息ついて心を落ち着ける。しかしすごいところへ来てしまったものだ。
癒される~
10m斜瀑 曲線が美しい
いつまでも見とれてばかりではいけない。トップのT氏さんが右側を直登りし、後続を確保。私も緊張しながら登っていく。鈴鹿の沢では落ちてもドボンで済むが、ここではどこまで流されるか判らない。緊張するなー。
ここから先は「中七つ釜」と呼ばれる滝と釜がひっきり無しに現れる見せ場のひとつ。滝と釜の競演がすばらしいが、緊張の連続で息もつけない。常に体のどこかに力が入っているようだ。
ようやく中七つ釜を超えると少しは息をつく余裕が出てきた。うーんいいなー。やがて、両側を岩で閉ざされた門のような滝が現れた。この先に、この谷最大の見せ場である「奥七つの釜」があるという。早く見たい~。
こういうところでは一息つけます
奥七つ釜の門のような滝