増水でカーテンのようなスダレ滝
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山仲間
<山域>
<コース>
朝明-ハト峰-白滝谷出合-ツメカリ谷遡行-(ヤブ漕ぎ)-白滝谷道-ハト峰-朝明
15日の赤坂谷遡行は濁流のため中止・・、翌16日も天気は安定せず悶々としていたところへ珍しい方からお誘いがあった。なんでも朝明集合、沢靴必携だとか。増水は大丈夫かな~と心配しながらも、3日間もじっとしているのは耐え切れないので、沢装備を詰め込んでいそいそと出かけた。
三重県あたりはついさっきまで雨が降っていたようで、
アスファルトが濡れている。空は時折青空が見えているので今日は降らなさそうだが、一昨日の濁流がどこまで収まっているか心配だ。そんなこんなを考えながら朝明駐車場で500円を支払う。
今日の行き先は、前回(9月2日)と同じツメカリ谷。その時と同じコースをたどるそうだ。よくよく聞けば、このブログの記事を参考にしたという(光栄な事です)。
さっそく沢装束に身を包み、猫谷を歩き始めるが、途中の縄たるみ堰堤では見たことも無い水量!。この時点でツメカリ谷の遡行は半分あきらめていた。
猫谷の縄たるみ堰堤 見たことの無い水量
今日はのんびり1時間ほどかけてハト峰まで上がる。9月も半ばだというのにうだるような暑さだ・・。御在所方面には雲が湧き上がり、大気の不安定さを物語っている。
御在所方面は雲が湧き上がる
白滝谷への道は湿気が多くじめじめしている。こんなときにはヒルに注意。用心深く足元を見ながら歩いていると妖しいキノコ発見。ムラサキシメジだ。食可だというが食欲をそそる色では無い。
ムラサキシメジ 妖しい・・・
アカナメに到着。
滋賀県側へ下りても水量はずいぶんと多い。ここでも楽しめそうな立派な沢になっている。ツメカリ谷がだめなら白滝谷を遡行して帰ってこようかと考える。
アカナメ しっかりとした沢になっている
※比べて見てください(2週間前の記録)
そうこうしていると白滝谷出合いに到着。急いで流れを見るがやはり増水している。しかし、濁りは無く、平流より少し多い位か。川原を歩いてツメカリ谷出合まで行けそうなので、とりあえず歩いていく。
白滝谷出合 水は濁っていない
川原歩きは普段水の無いところに流れがあって、結構楽しい。なんだかきれいに見える。川もたまには大水で汚れを洗い流さないといけないようだ。途中でカワトンボのランデブーを見る。
水が増えてゴーロ歩きも楽しい
カワトンボのハートマーク
ツメカリ谷出合いに到着。昼食をとる間、偵察に行くと何とかいけそうだ。(本流の水位も少しずつ下がってきている。)お腹が一杯になったところで遡行開始。
流木の立つ釜を突破
トカゲがとうせんぼ
入り口付近の小滝は何なくクリアしたが、廊下出口にかかる直瀑はすごい水量。左側の取り付きも完全に水流の下(9月2日の写真と比べてみてください)。水流に負けずに何とか泳いで取り付き、水圧を押しのけて強引に突破。後続をお助け紐で引っ張りあげる。
廊下出口の直瀑
続くスダレ滝も水量が多く、カーテンの様・・。ここではお約束のダイビングをやってしばし楽しむ。
ここで事件発生。私も調子に乗って飛び込んだら、ベルトにつけていたカメラが無い!。ケース毎水没したようだ。釜にもぐって必死に探すが見つからない(水中眼鏡があるといいのだが)。妻の怒った顔が目に浮かんできた所へ、浮かんでいるケースを発見。カメラはワイヤーでケースにつなげていたのでカメラも無事・・(ほっ)。
九死に一生を得たというのはこの事か(大げさか)。これからダイビングのときは気をつけようと堅く心に誓った。
スダレ滝
お約束のジャンプ
スダレ滝を過ぎるとしばらく平凡な渓相となるが、やはり水量が多いので結構な迫力。前回、ソーメンを食べた階段の滝も完全に水に覆われている。暑いので水浴びをしながら休憩。
水量が多いと迫力だなー
前回、ソーメンを食べた階段滝
ナメの迫力
ツメカリ谷最後の見せ場の裏見の滝もすごい迫力。裏側は通れるが裏から表は見えない。キャーキャーいいながらずぶ濡れになって水のトンネルを通過。
裏見の滝
裏見の滝の裏
ケルンで遡行終了。ここから白滝谷へのトラバースは少し自信がなかったが、ばっちりドンピシャで白滝谷へ出る事ができた。少しの登りをこなしてハト峰へ到着。ハト峰からは9月とは思えない入道雲がはっきりと見えた。
ケルン
9月とは思えない入道雲
ロスタイムも少なく、余裕のある時間に朝明に到着。最後のヒルチェックでは1、2匹足についていたが、タイツのおかげで被害は無し。
水が多かったおかげでいつもより楽しかったような気がした。連休初日はがっくりだったが最後に楽しい思いができた。これでまた仕事ががんばれるというもの。
同行してくださった皆さん、ありがとうございました。