晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿主脈縦走 藤原から御在所へ ④ 2007.05.26-27

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ハト峰

 

<メンバー>
単独

 

<山域>

 

<コース>
八風峠釈迦ヶ岳-ハト峰-中峠-根の平峠-国見岳-御在所-湯ノ山温泉
※太字が今回の記事の範囲

 

夜中、何回か目が覚めてそのたびにシュラフカバーに深く潜り込んだ。やはり寒い・・。目を覚まし、もう一度うとうと・・を繰り返し、それでも6時までツェルトの中でまどろんでいたのはやはり昨日の疲れからだろう。起き出して周りを見たらすっかり夜が明けていた。いそいで朝食のパンをほおばってツェルトを畳んで撤収。

軽い屈伸をしたが、筋肉痛は無く、足の調子もよさそうだ。よし、頑張ろう。峠の八風大明神に山行の安全を祈念して出発。空気がひんやりして気持ちいい。

 

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撤収を終え、八風峠を出発(6:31)

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八風大明神に旅の安全をお願いする

 

八風峠から釈迦ヶ岳にいたる稜線は三重県側が断崖、滋賀県側が緩やかな樹林帯となっていて、それがゆったりとカーブしている。ここから見るこの景色は鈴鹿のお気に入りの景観のひとつ。ヤマツツジの赤が目に飛び込んできてハッとさせられる。

 

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三池岳から釈迦ヶ岳への稜線(クリックで拡大)

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満開のヤマツツジ

 

体が温まってくる頃に八風中峠に到着。峠とは名がついているが行きかう人はもうほとんどいないだろう。立派な道標がなんだか場違いに感じる。
 

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八風中峠(6:51)

 

釈迦ヶ岳が近づいてくると右側(滋賀県側)の樹林はだんだん深くなってくる。良く見ればほとんどがシロヤシオの木で、丁度満開を迎えていた。昨日の強風で落ちてしまった花が登山道を埋めており、絨毯のようになっている。それでも頭上は見事な花付でシロヤシオのトンネルのようだ。この辺りがこれほど見事だとは思わなかった。足元にはイワカガミの群落があちこちに見られ、これもピンクの絨毯のよう。

 

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強風で散ってしまったシロヤシオ

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でもこんなにきれい

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足元にはイワカガミ

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いっせいに花を咲かせる

 

釈迦ヶ岳へは緩やかな登りが続くが、涼しい風と花に癒されながら歩くのでそれほど苦にはならない。釈迦ヶ岳の山頂には満開のシロヤシオと立派な道標がついていた。

 

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釈迦ヶ岳到着(7:53)

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三角点と私

 

山頂で少し休憩した後、猫岳からハト峰に向かって歩きは始める。さすがにこの時間になると、朝、朝明を出発したハイカーとたくさんすれ違う。石グレ峠から一人の人とも会わなかったので、無性に話かけたくなる。猫岳を過ぎるとやっと御在所が見えてきた。

 

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やっと御在所が見えてきた

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大陰のガレ

 

道が湿った割り堀に変わってくると白滝谷出合が近い。夏の愛知川遊びの時に何度も歩いた道だ。

樹林を抜けて、辺りが急に明るくなったと思ったらハト峰に到着。白い花崗岩のザレたピークが太陽に輝き、近寄るとなんだか暑くなったような気がした。

 

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ハト峰に到着(9:03)

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ハト峰②

 

ハト峰峠では「東芝山岳会」の方たちが仲間を待っていた。今日は登山道の整備でもするのだろうか?ご苦労様です。水場で昨日の夕食でほぼ使い切った水を補給する。ここも稜線上にあるのにいつも水が湧いていて、不思議なところだ。

 

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ここでも水を補給

 

ここからは中峠、根の平峠を越えるといよいよクライマックスの国見、御在所が近づいてくる。それぞれの峠の間にあるピークは、金山、水晶岳、と何か鉱山に関係ありそうな地名だが、今は何の変哲も無い、地味なピークがあるだけ。

 

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ハト峰を後に

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見慣れない花

 

中峠から水晶岳への道を登る。深くえぐれた割り堀の道は展望無く楽しい道ではない。

  

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 中峠(10:13)

 

水晶岳の分岐を超えると根の平峠へと向かう縦走路のまだまだ先に国見岳の斜面が見える。国見岳を越えればゴールの御在所は近い。もう少しだ、がんばれ自分!

 

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登山道は続く

 

続く

 

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今回の地図