晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

竜ヶ岳 シロヤシオ改め新緑ハイク  2007.05.13

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シロヤシオ

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
宇賀渓-裏道(ホタガ谷道)-竜ヶ岳-表道-宇賀渓

 

 シロヤシオを見物にサークルの仲間と竜ヶ岳を歩く計画を立てたが、花はまだ咲いていないようだ(前日の偵察で明らか)。しかし、当初雨だった天気予報も良いほうに外れ、午後からは晴間も見えるとの事。初めて一緒に歩くメンバーもいるので何とか決行したかったので、よかったよかった。

 

 宇賀渓に集合した後はいつものように山行記を書く人を決めるジャンケンからスタート。誰かなと思っていると、うちの奥さんに当たってしまった・・・。気を取り直してスタート。

 

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山行のスタートはいつもじゃんけんから


 今日は竜ヶ岳が初めてや、久しぶりのメンバーもいるので、オーソドックスに裏道から上がることにする。朽ちかけた丸木橋を慎重に渡るのもスリリングで楽しい。新緑の緑が輝き、沢の音が絶えず聞こえ、谷間を抜ける風が心地いい。

 

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 バランス、バランス

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新緑が眩しい

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なぜか惹かれるマムシグサ

 

 急な斜面をゆっくりゆっくり登って行くと、沢が登山道に段々近づいてくる。小滝のある丸木橋の袂でしばらく休憩する。マイナスイオンをたっぷり吸って、気分爽快。足元では気の早い蝉の幼虫が地面からのそのそ出てきていた。何を間違ったかしらないが、明るい世界に驚いて右往左往しているように見える。このままでは踏まれてしまうので、脇の草むらに避難させた。

 

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小滝の手前で一休み

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気の早い蝉の幼虫


 流れが伏流になってきたかなと思ったところで視界がバーンと広がる。ホタガ谷の源頭部はいつ来ても胸のすくような光景だ。今日は曇っているので残念。

 

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バーンと広がるホタガ谷源頭部

 

 稜線上に上がり、県境縦走路との分岐を過ぎる頃に竜ヶ岳が坊主頭のような丸っこい姿を見せる。ここでも未だ曇っているので映えない。そして、案の定、シロヤシオは全く咲いていなかった。ひょっとしたらと少しは期待したがダメだった・・。

 

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竜ヶ岳の坊主頭

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蛇谷源頭部 シロヤシオはまだ咲いていなかった


 頂上では数人の登山者がいたが、その数は少なかった。シロヤシオが見頃になる来週以降はすごい人で賑わうのだろう。風の強いなかおにぎりをほおばる。

 

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山頂に到着

 

 昼食をとっている間に青空が広がってきた。気持ちいい。帰りは表道で下山するので、石グレ峠に向かう。山頂から石グレ峠に向かう稜線が象か鯨の背のようにうねっていて、笹原の作り出すその曲線は鈴鹿を代表する景色のように思う。峠に下りる斜面では少ないながらもシロヤシオが花をつけていた。

 

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象の背中のような竜ヶ岳尾根

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僅かに咲いていたシロヤシオ

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石グレ峠から見上げる

 

 石グレ峠からしばらく国道を歩き、長尾滝へ降りる。ここからは宇賀川沿いに飛び石、渡渉を繰り返す私のお気に入りの道。沢の音を聞きながら歩いていると暑い夏が楽しみで仕方がない。
 

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長尾滝

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飛び石①

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飛び石②

 

 五階滝(蛇谷)を過ぎ、つり橋を過ぎると宇賀渓はもうすぐ。森の中に目を凝らすとホタガ谷入り口の滝が静かに流れ落ちていた。

 

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ホタガ谷出合の滝

 

 出発してから昼食込みで約6時間の行程はまずまず。花のタイミングを外してしまい、参加メンバーには申し訳なかったが、新緑の気持ちよいハイキングが楽しめた。
先週に引き続き、仲間と歩くのいいなーと感じた今回の山行だった。

 


おまけ:こんな景色を見るつもりだった。

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 5月の鈴鹿の名物 竜ヶ岳の羊牧場(クリックで拡大) 2005.05.22