ガスの中の竜ヶ岳
<メンバー>
単独
<山域>
<コース>
宇賀渓無料駐車場~ホタガ谷出合~(遡行ー登山道ー遡行)~クラ~県境三叉路~竜ヶ岳~石クレ峠~長尾滝~宇賀渓下降~宇賀渓無料駐車場
ヤブコギネットというサイトがある。名前の通り"やぶこぎ"が得意な人が集うサイトである。"やぶこぎ"は得意では無いが、
鈴鹿好きの人たちが集っており、見ていて楽しく、時々覗かしてもらっていた。
そのサイトでオフ会の案内が出ていた。竜ヶ岳山頂集合、山頂解散、コースは各自自由という"やぶこぎ"好きな人たちならではの山行スタイルだ。既知の人は数人しかいないが、これを機にお会いするのも悪くないと思い、数日前に出席を決めた。
さて、問題はコースだ。こういう会に一般道を歩いては芸が無い。しかし、まだ
鈴鹿は暑く、当日は天気がよくなさそうだ。こんな高温多湿の時に竜ヶ岳の道無き道を歩けば
ヒルの餌食になるのは目に見えている。
ヒルを恐れていてはまだまだ一人前?とはいえないがやっぱりいやだ。ということで、前日に引き続きホタガ谷を沢歩きで詰めることにした。
宇賀渓の無料駐車場から自転車で白滝橋まで林道を走る。アプローチ時間を短縮するには良い方法だ。昨日に引き続きバイク&ハイクである。白滝橋から入渓。すぐにホタガ谷出合にでる。最初の6m滝は何とかクリア。2m程度の滝を二つほど越えると、15mほどの滝が現れた。これは右側を巻く。
入渓後すぐの15m滝
しかし、巻いた後が困ってしまった。登り切った地点は谷からはるか高く、降りるのに適当な場所が見当たらない。
鈴鹿の山と谷には簡単に降りられるとあったのだが。湿った落ち葉の急斜面でズルズル滑りながら奮闘すること30分・・、ロープでの降下も試みたが、下の様子がよくわからなかったので断念。結局、登山道に復帰し、谷が登山道と交差する地点まで歩くことに。全身、汗と泥でずぶぬれになりながら登山道を歩く。気がつくと
ヒルが数匹食事をしていた。
谷が再び登山道と交差するところで再び入渓、核心部は通過してしまったが、このまま歩いてもつまらなく、また、全身汗と泥まみれだったので沢に入ることにした。天気が悪いせいか、カエルをよく見る。ホールドを掴もうとするとガマだったのでびっくりしてしまう。
気を取り直して遡行再開
ガマにぎょっとする
面白いところを通過してしまったとはいえ、手頃な滝があり、なかなかに面白い。ただ、岩が黒く、曇り空の下ではなんだかプレッシャーを感じてしまう。
再度、登山道と交差するところで、遡行は終了。あとは待ち合わせの12時に山頂に到着する為、ひたすら歩くだけである。ここで、同じオフ会に参加するという「テラさん」と合流。
まだシャワーも気持ちいい
切り立った廊下
ホタガ谷が伏流になってくると視界が一気に広がる。笹の大平原が広がるのだ。しかし、昨日に引き続き稜線はガスの中で、谷いっぱいに白いガスが淀んでいる。視界も全く無い・・。
時折切れるガスの間から遠足尾根や竜ヶ岳山頂が見える。そういえば今年は
シロヤシオが咲かなかったな~。
ホタガ谷源頭もガスの中
遠足尾根
山頂が見えてきた
二日続きの山行のせいか、しょっぱなの滝の巻きで体力を使い果たしたせいかペースがガクンと落ちる。おまけに湿気で息苦しいと感じるくらい。なかなか山頂が近づいてこない。
でも、ピークの足元まで来ると人影も見え、笑い声も聞こえてくる。もうみんな集まっているようだ。時間は11時30分。遅刻はしなくて済みそうだ。ガスが晴れ、御池岳が見えた。
人影が見える
静ヶ岳と御池岳
山頂には数グループがいたが、それらしい集団はすぐに判った。一癖も二癖もありそうなおじさんたちが車座になって談笑している。なんとなくオーラが漂っている?。挨拶をして輪の中に加わる。
すぐにTシャツとタオルがまわってきた。記念のサインをする。なかなか面白いことを考える人がいるもんだ。
12時に近づくと段々人が増えてきた。とっちゃんさんが12時丁度に笹の中から登場。5分ほど遅れてハリマオさんも到着。御池杣人先生も見える(ここは御池岳じゃないのに)。どのルートから?なんて話が飛び交うが、私が知っているルートはほとんど無い。
ヤブコギ好きの面々
幹事の通風山さんが体調不良の為、遅れているという連絡があった。山頂にたどり着けるかどうかわからないという。雨も降り出したのでとりあえず解散。東海組(三重県側に下るメンバー)は通風山さんと合流して下るようだ。私は宇賀渓本流を下っていこうと思っていたので、石グレ峠方面に降りる。
雨の中、石グレ峠へ下降
雨でずぶぬれになりながら石グレ峠に到着。沢足袋のままなのでズルズル滑る。ここから国道を歩き、表道に入る。長尾滝のハシゴを下ると白い砂のきれいな流れが見えたので思わず飛び込む。気持ちいい~。丁度、雨もあがってきたので、もう少し水遊びをしながら下る。
宇賀渓本流へ飛び込む
このコースは以前、登山靴で迷い込み、肝を冷やした事があるが、沢装備なら問題ない。古いハシゴを降りたり、鎖の設置された巻き道を歩いたり、極めつけは丸木橋を渡ったり、なかなか面白いアスレチックコースのようだ。(遡っても面白いかもしれない)
丸木の橋を渡る
ハシゴに丸木橋
燕滝を巻くと蛇谷出合にででる。先週、uraniaさんが登った滝だ。ようあんなとこ登ったなーと思う。くわばらくわばら(でもいつか挑戦したい)
蛇谷出合の滝
燕滝
魚止め滝を過ぎるとホタガ谷出合はすぐ。白滝橋で登山道に上がり、あとは自転車で林道を駆け下りる。今回は道が舗装されていないので、スリルがあったが、退屈な林道を5分で通過。
駐車場で着替える。ズボンを脱ぐと、足にまるまる太った
ヒルが一匹張り付いていた。?、足にそれらしい傷は無い。スプレーで退治して何も気にせず帰路に着いた。
今日はたくさんの人に出会えて楽しかった。HPでしか知らない人とも話をすることが出来てよかった。これを機会にやぶこぎの人たちと親交を深めていこうと思う。
※幹事の通風山さん、ありがとうございました。