晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 鎌ヶ岳 三ツ口谷遡行 2006.09.02

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三口谷

 

<メンバー>
単独

 

<山域>

 

<コース>

 

 9月に入って一瞬、涼しくなったかな?と思わせる日があったが、やっぱりまだまだ暑い。今日はせっかくの晴天だったが、午前中は会社の行事に出席した為、半日しか自由時間が無い。

 

 それでもやっぱり山へ行きたいので、山歩きを始めた頃に良く歩いた鎌ヶ岳に行くことにした。

 

 コースは鎌ヶ岳の登山道で最もポピュラーな三ツ口谷。せっかくなので途中で沢足袋に履き替え、沢の中を登っていこうと考えた。

 

 そうそうに会社を抜け出して湯ノ山温泉に向かうも、工事が多く道が混んでいる。結局スタートは13:00になってしまった。あまり時間が無いので急いで歩き始める。

 

 三口谷コースは鈴鹿スカイラインの料金所跡から川沿いに少し上流に上がる。巨大な堰堤が目印だ。谷に入ると道が遊歩道のように整備されている。?と思いながら進むとテントが貼ってある。こんなところでテント泊?と思ったが、二人の方が道普請をしているようだ。ご苦労様です。

 

 適当なところで足袋に履き替え、沢に入る。いきなり小滝が続き面白い。このコースは登山道が流れの直ぐ横を通っているため、なんだか変な感じがする。人がいないこの時間でよかった。
 

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とりあえず堰堤の上から入渓

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小滝が続く

 

 小さい滝をよじ登ったり、へつったりしながら進むと直ぐに三口の大滝に出会う。これは流石に巻く。

 

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三ツ口大滝

 

 しかし、このコースは山歩きを始めて3回目に歩いた懐かしいコース。その後も何回も歩き、見慣れた景色のはずだが、ひとたび流れの中に入ればこれだけ違うものかと驚いた。ごく近くに別世界が広がっていたんだなーと感じる。

 

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小滝②

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森の中の谷

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じゃばじゃば歩く

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これは巻き

 

 楽しい沢歩きは約1時間弱で終了。谷が伏流になってきて源流が近いことが解る。ここから尾根にあがる。鈴鹿スカイラインを挟んで御在所が、どーんとそびえている。

 

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御在所 まだ夏の空

 

 尾根に上がったとたん汗が噴出す。まだまだ暑い。今日の荷物は合羽と水だけなので身が軽い。急斜面だが木の根をつかんでぐいぐい高度を上げる。武平峠からの稜線が段々近づいてくる。出発から1時間半ほどで頂上に到着。今日は無人だ。

 

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鎌ヶ岳 頂上直下

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山頂 今日は静かでした

 

 いつもなら頂上で昼ごはんだが今日は既に済ましているので早々に立ち去る。鎌尾根からの南鈴鹿の景色がすばらしい。この景色も何度見たことか。

 

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鎌尾根と南鈴鹿の山々

 

 下山のルートは岳峠から長石谷。このコースも谷が美しい。楽しそうな箇所があれば再び沢モードにチェンジしてもいいだろう。

 

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岳峠より見上げる

 

 谷の上部はガレガレでとても歩き難い。が、流れが現れてくると涼しげになる。木々の間から日が差し込んできて美しい。

 

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木漏れ日の長石谷

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ヤマジのホトトギス

 

 犬星の大滝までは40分ほどで到着。この下は沢歩きすれば楽しそうな滝がいっぱいある。が、今日は時間が無いので、登山道で帰ることにする。以前はずいぶん長い谷だなと思っていたが、約1時間半で鈴鹿スカイラインに到着。
 

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犬星の大滝

 

 結局コースタイム3時間で帰り着くことができた。暑くて汗だくになったが、半日にしてはいい歩きができた。沢歩きの楽しみが身近なところに再発見できた。もう少し沢モードが続くかもしれない。