晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 雪合戦 & シリセード三昧 2006.02.11

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 雪合戦 一斉に雪玉を投げるメンバー

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
山口~R306~コグルミ谷登山口~長命水~御池岳7合目~長命水~コグルミ谷登山口~R306~山口

 

 雪の御池岳奥の平・・それは鈴鹿愛する人たちにとってはあこがれの地である。R306のゲート閉鎖がより強固なものになってからはなおさらの事。強靭な体力と精神力を持つ選ばれた者の地になった感がある。

 

 自称「鈴鹿愛する人」の一人としては、このあこがれの地に赴き、「選ばれた者」になろうとするのは当然だろう。

 

 所属するサークルの会長が単独で入るというので同行させてもらう事になったが、結果的に集まったのは雪遊び大好き、シリセード大好きのいつものメンバー。

 

 ストイックに頂上を目指すのは早くも断念し、それならば思いっきり楽しみましょうという事で、妻を連れての参加となった。

 

 今年は雪の多い年であるが、これほどとは・・国道306号線はゲート上からいきなり20cm程の積雪。この道を2時間近くかけて登山口まで歩かなければならない。距離5km 標高差330m まさに「酷道」歩きである。

 

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早くもこの雪の量

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犬返し橋も欄干の上まで積雪

 

 コグルミ谷もすっかり雪に覆い尽くされている。本来の登山道は斜面のトラバース道であるが、この雪の量では少し不安定だ。谷芯を上がることにして、早々にワカン、スノーシューを装着。幸い、このルートでの入山者も多いようでトレースはしっかりしている。
 

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コグルミ谷の様子(入り口付近)

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雪に埋め尽くされた谷(タテ谷分岐)

 

 雪は昨日降ったような新雪で、斜面をズルズル滑りながら長命水にようやく到達。しかし、湧水は雪に埋もれて跡形もない。小休止のみのつもりだったが、遊ぶの大好きいつものメンバーは早速雪合戦やシリセードを始める。

 

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Z君にいっせいに雪玉を投げつける女性陣

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いっせいに雪玉を投げつけられるZ君

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まだ上りだというのに早くもシリセードが始まる。

 

 とりあえず先は長いので、みんなを急きたてて再び上り始める。ここからは夏道を離れて谷を詰めて尾根まで上がる。新雪の急斜面を上るのはいつも心臓バクバクもんである。情けないが先頭に立つことは出来ず、力強いメンバーの後ろを息も絶え絶えに上がって行く。

 

 谷詰めるとカタクリ峠の西側へ飛び出す。ここからは尾根沿いにテーブルランドを目指すことになる。しかし、雪は深く足は重い。目指す奥の平は樹林の向こう、遥か頭上に見える。
 

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真っ白な谷を進む

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上りはきついっす

 

 7合目を過ぎ、8合目の少し手前の平坦地で食事とする。空も曇り空で頂上を目指すには少し時間が遅い。無理に頂上を目指すより、帰りのシリセードと雪遊び、そして喫茶店アタントでのお茶に間に合うようにここで引き返すことにする。

 

 昼食の合間も雪だるまを作ったり、遊ぶことに関してはあくまでも貪欲なメンバーたちである。

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雪だるま

 

 さあ、帰りは皆さんお待ちかねのシリセードの時間である。この御池岳は鈴鹿有数のシリセードロングコースが楽しめる。雪質は重いが先頭を行くメンバーが道をつけてくれた。
 

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まだ傾斜は緩いがとりあえず行けー

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ここから長命水まで一気に下る、順番を待つEちゃん(まだかなー)

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ヒャッホー

 

 再び長命水に到着。ここでまた雪合戦が始まった。四方八方から雪が飛んでくる大混戦だ。雪が湿っているせいか、雪玉は堅く締まり、当たると痛い・・。

 

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雪合戦~

 

 あまり遊んでいると喫茶店アタントの閉店時間に間に合わないので、急いで下山。時折雪もちらついてきた。

 

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雪の谷間を下る

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雪の犬返し橋

 

 貪欲なメンバーは最後の最後までシリセードを楽しんでいたが、帰りの酷道歩きはさすがにつらかった。上りよりも長く感じる。

 何とか閉店間際にゲートにたどり着き、アタントへGO!暖炉で暖まった店内でコーヒーを飲み、パンを食べ、今日の山行を振り返り、次の山行の計画を話す。これもまた、楽しいひと時である。

 

 暗くなった頃に解散。皆さんまた来週会いましょー。

 

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今日のコース