晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 常念岳 東尾根 ② 2023.02.04-05

頂上を目指して

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 4名

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

北アルプス・積雪期登山

 

<コース>

C1(5:25)~前常念(7:40)~常念岳(8:50~9:05)~前常念(9:55)~C1(11:15~12:20)~須砂渡ゲート(15:45)

 

<1日目の記録>

 

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 天気予報によれば今日は絶好の登山日和。5:30ヘッデンスタートです。隣のテントはまだ眠っているみたい。

 

 森林限界を超えると満月が稜線に沈んでいく所でした。空には雲一つありません。既に何人もの先行者がいるようで真新しいトレースが刻まれています。

 

月明りの中を歩く

 

 寝起きの体にいきなりの登りは堪えますが、息を整えながら歩いていると背後の空がじんわりと明るくなってきました。足元には雲海が広がっているようでとても幻想的な風景が広がります。

 

じんわり明るくなってきた

正面は八ヶ岳、右に富士山かな

一歩一歩登って行く

 

 あまりにも素晴らしい景色に何度も何度も振り返って写真を撮るので、中々前に進みません。前常念への岩場に差し掛かる頃には太陽が雲海の上に顔を出し、稜線がピンク色に染まります。

 

何度も振り返る

雲の上を歩いているみたい

岩場を慎重に超える

ピンクに染まる

日の出

温かくなってきた

 

 あとは頂上目指してひたすら歩くだけなのですが、歩いても歩いてもなかなか近づいてきません。前常念まで2時間以上かかってしまいました。

 

雲一つ無い

富士山も見える

トレースは明瞭

頑張って高度を上げる

太陽もすっかり登ってしまった。

 

 前常念に登ると真っ白な穂高連峰が目の前に現れます。うーん、かっこよすぎる。涸沢カールは白い山々に囲まれたコロシアムのようです。

 

穂高連峰

アップで

穂高を眺めながら登っていく

 

 前常念からも常念岳ははるか先のように見えます。周りにはいつの間にかたくさんの登山者が歩いていますが、半数以上は日帰りで夜中から歩いて来た人達です。(このコースは変態が多いです)

 

常念岳、まだ遠いなあ

天空感が半端無い

あと少し

 

 尾根を乗り越すと今度は槍ヶ岳がバーンと現れます。(いつか行く事が出来るでしょうか)そこからは雪庇の尾根を登り、ついに頂上へ。

 

槍ヶ岳

雪庇の尾根を登って

ついに頂上へ

 

 頂上からは360°絶景が広がります。各々写真撮影大会。おっさんばかりのパーティですが、今回ばかりは絵になります。

 

穂高の山々

槍~

尖ってるなあ

決まってる?

 

 名残惜しいですが今日中に家に帰らないといけないので下山にかかります。雲海はいつの間にか一面に広がっており、本当に海の上を歩いて行っているようです。

 

帰りたくなくなる絶景

雲の下へと降りて行く

なんかかっこいい

 

 出発から6時間ほどでテントに戻り、昼食と撤収。若者たちのテントはすでに撤収されていたのでほっとしました。後はゲートまで3時間余りの退屈な下山。多くの人に踏み固められたトレースは高速道路のようでした。

 

ゲートに到着

 

 帰りはすぐ近くでお風呂に入り、須砂渡食堂で夕食を済ませます。温泉では体調不良のパーティーの若者たちが元気そうに出て来たので安心しました。(救助隊に付き添われて無事下山したとの事)

 

 今回、代替えプランになりましたが最高のコンディションで展望の良いコースを歩けて大満足。年に一度有るか無いかのチャンスをものに出来ました。

 

 参加の皆さん、ありがとうございました。