晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 奥又白池から前穂高岳② 2022.10.01~02

槍も間近に

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

北アルプス・ハイキング

 

<コース:2日目>

奥又白池(5:50)~A沢~前穂高(8:30~9:15)~紀美子平(9:40)~岳沢小屋(11:50~12:50)~上高地バスターミナル(15:30)

 

<前日の記録>

 

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 翌朝は4時起床。少し肌寒い中、出発準備をしていると太陽が登り、前穂東壁がモルゲンロートに燃えています。空には雲一つありません。

 

燃える前穂東壁

 

 池の水面も鏡のようになって雄大な山肌を映しています。逆さ前穂かな?

 

逆さ前穂

 

 出発準備が出来たので、隣のテントの千葉Pに写真を撮ってもらいます。ぐっすり眠れてみんな元気。

 

出発前の記念撮影

 

 A沢へのルートは踏み跡明瞭で普通の登山道と変わりません。朝日を背にゆっくりと標高を上げて行きます。少し登ると奥又白池が眼下に。

 

A沢を目指します

まだまだ笑顔

奥又白池が眼下に

 

 A沢から吐き出された岩の扇状地の右端についた踏み跡を辿っていくと自然にA沢に吸い込まれていくので、ルートに迷う事はありません。ただ、傾斜が立ってくると落石しやすいのでコース取りには注意。

 

登って行くと

A沢へ

 

 A沢は予想どおりガレキの堆積したルンゼ。傾斜はそれほどきつく無いので登るのに苦労する訳ではありませんが、メンバーが多いと落石を起こさないように歩くのに神経を使います。

 

落石注意

 

 狭くなったルンゼを詰めると一旦、安定した場所に出ましたが、その上にはまだルンゼが続いています。踏みかえ点と呼ばれる場所でしょうか。

 

狭いルンゼを詰めると

少し開ける(踏みかえ点?)

 

 落石させないように抜き足差し足で登って行くとルンゼは終わり、視界がバーンと広がります。左手には明神岳がかっこいい姿を見せてくれます。

 

視界が開ける

明神岳へ続く尾根

 

 明神岳への分岐ではデポザックがありました。明神岳をピストンするのでしょうか。前穂経由で明神岳へ向かう人ともすれ違います。そういえば今年も明神主稜行けなかったなあ・・。

 

明神岳へ向かう人(アイゼントレらしい)

 

 奥穂から西穂への稜線も間近に見えてきて、アルプスへ来た~って感じ。この日、岳沢から天狗沢経由でジャンダルム、奥穂と周回している仲間がいるので、どの辺りかなあと目を凝らします。

 

西穂への稜線が見えてきた

今、あの辺のいるんじゃない?

 

 人の姿がちらちらと見えてきたら山頂まではすぐそこ。出発から2時間半と少しで前穂頂上へ到着しました。なかなかいいペースだったかな。

 

頂上が見えてきた

山頂

 

 時間に余裕があるので、山頂で景色を楽しみながら写真撮影タイム。穂高の山々から槍ヶ岳も間近に見えます。たまにはこんなのもいいなあ。

 

山頂で集合写真

槍だ~

穂先をつまんでみる

 

 涸沢では昨晩はテント1000張りだったというので、少し覗いてみましたがもう撤収したテントが多かったようでそれほどでもありませんでした。

 

涸沢方面ものぞいてみる

 

 とここで、どこからか私を呼ぶ声が?よく見ると同じサークルのメンバーが前穂北尾根を登ってきていました。何というタイミング。それにしても昨日、涸沢に泊るなんて勇気あるなあ・・。

 

前穂北尾根

 

 山頂でたっぷり景色を楽しんだら重太郎新道を下山します。岳沢からどんどん人が登ってくるのですれ違いに苦労します。

 

重太郎新道を下る

看板が転倒している

 

 途中、ジャンダルム上空をヘリがホバリングしているので、仲間に何かあったのでは?と心配しましたが、何も出来る事が無いので下山を続けます。(事故があったようですが、仲間では無かったようです)

 

西穂から奥穂の稜線

急降下

 

 急な下りに梯子下降・・。見えているのに中々近づかない岳沢小屋にうんざりしていましたが、紀美子平から2時間ほどで岳沢小屋に到着。この辺りまで下ってくると暑いのなんの。

 

梯子下り

長いよ

岳沢に到着

 

 岳沢小屋で昼食休憩。あまりにも天気が良いせいか、アルコール以外の飲み物は全部売り切れていました。(残念)

 

岳沢小屋

 

 最後の気力を振り絞って上高地を目指します。途中、風穴でクールダウンし英気を養うと登山道はやがて木道になり、岳沢湿原に到着。上高地は目の前です。

 

岳沢湿原

 

 後は喧噪の上高地をぶらぶら歩いて観光気分を楽しみます。暑いのでソフトクリームが最高。

 

河童橋で記念撮影

ソフトが最高

 

 雨に泣かされ、久しぶりとなった北アルプス遠征でしたが最高の天気に恵まれ、とても楽しい山行でした。沢登りが一番好きだけどたまにはこういうのもいいなあ。

 

 参加の皆さん、ありがとうございました。