南紀 和田川 奥山谷 沢登り ② 2022.05.03-04
ゴルジュが続く
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
<コース:2日目>
泊地(07:30)~奥の二俣10:50~稜線(12:30)~P905(13:20)~足郷山(14:10)~P849(15:25)~奥山谷(17:05)~奥山谷橋(17:20)
<前日の記録>
夜はそれほど冷え込まず快適。朝はノンビリ起き出して焚火の横で朝食。7:30に出発です。
テンバの朝、今日もいい天気
最近の遡行記録では甚五郎滝に上はロープも出さずにサクサク登れるというもの。我々も完全に楽勝モードだったのですが、ところがどっこい、谷は傾斜が立ってきて両岸もどんどん高くなってきました。
谷が立ってきた
ゴルジュに突入
さすがに泳ぎや絶望的な大滝は出てきませんが、巨石の積み重なるゴルジュは中々渋くてルーファイに苦労します。一度、巻きルート偵察で行き詰り懸垂で谷に復帰する場面も。どこが楽勝やねん。
ルーファイが肝心
滝の巻きも渋く、ロープを出す場面も3度ほどありました。慎重になるのは安全面では良いのですが、時間がかかります。最近なんだかどんどん臆病になってるなあ・・。
直登は無理そう
この滝は右岸巻き、渋かった
ここも巻き、直登できたかも
結局、予定の泊地だった奥の二俣の少し上で昼食休憩。この時点で成地谷下降での下山は諦めました。最後は涸れた谷を詰め稜線=大塔山への登山道に飛び出しました。
水が涸れたルンゼを詰めて
稜線に出た!!
この時点で12:30.下山ルートを考えます。成地谷下降は時間的に論外として右岸尾根か左岸尾根をどちらを下るか。奥山谷の両岸は結構立っていたので無事谷に降りられるかどうかが問題です。とりあえずP905を目指します。
快適な登山道
距離的には‘905から成地谷の左岸尾根が魅力的でしたが、出合付近のゲジゲジマークが気になります。右岸尾根は距離的には遠回りになりますが、植林マークもあり何とか歩けそうという読みで足郷山からP849を目指す事に。
足郷山
足郷山から先は登山道を離れるので若干歩きにくくはなりましたが、狙った通り植林の尾根で林業のものと思われる目印もあり歩くことには支障ありません。ただ、途中、尾根が延伸してきた林道でぶち切られていたのには驚きました。(地図には記載なし)
途中、延伸した林道に出くわす
P849からは北西に向けて植林斜面を下っていきます。基本、ロープがいるよう難所も無く、懸垂下降は最後の5mほど1回で済みました。
下りは懸垂1回で済みました
成地谷出合でクールダウンと汚れを落とします。奥山橋谷まで登ると駐車場はすぐそこでした。笑顔で無事生還を果たせました(ちょっとオーバーかな)。
クールダウン
奥山谷橋に戻ってきた
ゴール!!!
下山予定を大幅に過ぎていたので急いで連絡を入れようとしましたが、携帯圏内に入るのにさらに車で1時間ほど走らなくてはいけませんでした。心配かけて申し訳ありませんでした。
奥山谷は人の気配も薄く、とても美しい素晴らしい谷でした。夏に甚五郎滝の下までを泳ぎやスライダーを混ぜてピストンするのも楽しいかもしれません。
ただ、初見の谷の上に情報も少なく、中々苦戦してしまいました。自分たちの実力を過信せず、余裕を持った計画が必要だなあと感じました。あと、ルーファイの感覚と登攀を頑張らなければ・・。
ご一緒いただいた皆さん、ありがとうございました。いいGWの思い出になりました。