奥長倉避難小屋へ到着
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
両白山地・雪山
<コースタイム:1日目>
ホワイトロード(8:40)~導水管尾根~しかり場分岐(12:45)~口長倉山(13:35)~奥長倉避難小屋(14:35)
沢登りシーズンが開幕しましたが、まだ雪山にも未練が残る4月。白山北部の秘瀑、百四丈ヶ岳を鑑賞する山行が企画されたので参加する事に。
百四丈ヶ滝は過去に2回訪問しています。いずれもGWだったので季節が1か月早い今回は氷壺がどんなに感じなのか楽しみです。
<2015年の記録>
<2016年の記録>
前夜泊はきついので早朝に愛知を出発、ホワイトロードを歩きだしたのは8時半を回っていました。周辺にはすでにたくさんの車が停まっています。そういえば、最近SNSで百四丈ヶ滝が頻繁に取り上げられており、たくさんの人が訪れている様子。今夜の小屋泊、大丈夫かな?と少し不安になりました。
まだ開通していないホワイトロードからスタート
雪で埋もれた林道を歩く
前回は一里野スキー場のトップまで上がりましたが、今回は導水管の尾根を利用します。スキー場トップへ上がる登山道よりも歩きやすく感じました。
アプローチは導水管沿いに行きます
導水管沿いの急斜面を登ると視界が広がります。北に目を向けると残雪期に縦走したいと思っている、笈ヶ岳と大笠山が並び立っています。いつ行けるかなあ。
ひたすら登る
笈ヶ岳と大笠山 いつか縦走したい
ルートはアップダウンを繰り返します。天気も良く、気温が高いので汗が滴り落ちます。20代のつるちゃんは夏山縦走のような恰好で歩いています。
もうすぐしかり場かな
ザックが重い・・・
お昼を過ぎてしかり場分岐に到着。ここで初めて先行の4人Pに追いつきました。まだ日帰り組とはすれ違っていないので、あの車の人数が小屋泊すると考えると更に心配になってきました。休憩もそこそこに出発。
先行Pに追いついた
しかり場分岐を過ぎ、口長倉山への登りになると白山北部の山々が見えてきました。今年は雪が多かったせいか、まだまだ真っ白。時々現れる雪庇を乗り越えて進みます。
白山の山々が見える
雪庇を乗り越える
美女坂を見えてくるともうあと一息。見えているはずの奥長倉避難小屋はまだ視認できません。かなり疲れてきたので小休止しますが、絶景が癒してくれます。
美女坂が見えた
ちょっと休憩
うーん、いい感じ
白山北面の山々
口長倉山を越えてラストスパート。この辺りで、数人の日帰り組とすれ違いますが、今日の小屋は満員御礼になりそう。3人組を追い抜いてひと頑張りすると小屋が見えてきました。
小屋はまだか
すごい雪庇の切断面
奥長倉避難小屋に到着
奥長倉避難小屋は2階の窓の出入り口が辛うじて雪の上に出ています。5月に来た過去2回は1階の出入り口が使えたので雪の量の違いに驚き。
2階の窓が雪の上に出ているだけ
予想どおり2階にはすでにマットが敷き詰められており満員状態。梯子で真っ暗な1階に降りていくと、ここにも4人ほどのマットが敷かれていました(みんな今日のうちに滝見物に行ったもよう)。置いてあった小屋の補修資材を土間に下して何とか寝場所を確保。
あとから来た3人は何とか小屋の中に寝場所を確保できましたが、しかり場分岐で追い抜いた4人Pは小屋に入れず。テントも持っていなかったようなので、小屋の横に雪洞を掘っていました。
1階は地下蔵のよう
最初は真っ暗な地下壕の中のようでしたが、滝見物の登山者が戻ってきたら明るくなっていい雰囲気になってきました。あまりウロウロもできないので、早々に水を作り、夕食を作ります。17時頃には食事を終えていました。
今日は鍋
夕食の後、少し外に出てみると雲海が広がっていました。うーん、いい感じ。あとはやる事もないので早々にシュラフにも潜り込みます。
雲海が広がる
これも泊山行ならでは
しかし、満員の小屋でこのまま寝られる訳がありません。1階では関西のおばちゃんのおしゃべりが延々と続き、2階では突然バースデーソングの合唱が・・。まるでハイシーズンの山小屋のようです。
耳栓を忘れてしまったな‥と思っていましたが、それでもいつの間にか眠ってしまっていました。
<翌日へ続く>