晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 布引谷 沢登り 2022.03.26

前衛滝の向こうに布引滝

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 5名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

台高・沢登

 

<コース>
林道終点(8:00)~最初の滝(8:30)~布引谷遡行~布引滝前衛滝前(11:30~12:00)~布引滝下(12:40)~右岸登山道(13:00)~P536・布引谷橋の頭(14:50)~林道(15:20)~林道終点(15:45)

 

 遡行的な面白さという点で今まで足を向けていなかった蓮川の布引谷(氷瀑見物では訪問あり)。この辺りをホームにしているグーさんやシュークリムさんは花見がてら訪れているようなので、それほど厳しい所もないだろうと思い、シーズン初めのウォームアップを兼ねて未見の沢を訪れました。

 

<2018年氷瀑見物の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 蓮ダムの上を通り、布引谷橋から谷沿いの林道奥に車を停め、出発です。風は冷たくてとても強い・・・。でも谷に入れば大丈夫なはず。最初は遊歩道(点検路?)を辿り、新しい堰堤を超えて入渓。

 

最初は遊歩道(作業道?)を歩く

堰堤を越えていくと

 

 いきなりきれいな釜を持った斜瀑が現れます。取り付くには釜に入らないといけないので右岸から巻き(まだ寒い)

 

左から巻く

 

 その上もゴルジュっぽい所も右岸から巻き。残置ロープがありましたが怪しいのでロープを出しました。谷への復帰も残置ロープで。

 

ここの左から巻き

ロープを出す

残置ロープで谷に戻る

 

 その後はしばらくゴーロが続きます。苔むした岩はきれいなのですが、微妙に滑って歩きにくい。まだまだ感覚が取り戻せません。

 

ゴーロ歩き

岩に生える木

 

 CS25m滝を右岸から巻きあがると谷は徐々に傾斜を増してきて、滝がちょこちょこと現れます。3条になった滝は一番左の滝に取り付き、今期初シャワー。滑っているので緊張しました。

 

CS25m(巻き)

ちょっと攻めてみる

2022年初シャワー

 

 さらに進むと布引滝の前衛滝とその向こうに布引滝が現れます。おおーすごい。布引滝は空高くから落ちてきているようで首を上の方に向けないと全容が見えません。前衛

滝の下まで行ってルートを探ります。

 

前衛滝

ルートを探る

 

 事前の情報では前衛滝は右から登れてロープは念の為に出す程度らしいのですが、どうも登れるような感じがしません。感覚が鈍っているのか、水量が多いのか、それとも寒くて濡れるのが嫌なのか・・。

 

右から登れるはずなんだけど

水量多いか・・

 

 いさおさんが左岸の支尾根を登って偵察に行ってくれましたがルートは見いだせませんでした・・。一旦、戻って昼食を兼ねて作戦会議。

 

 で、水量も多く、気温も低いので無理はせず右岸を大きく巻いて登山道まであがり、そこから布引滝の下まで行く事に。

 

右岸を巻きあがって登山道まで上がります

 

 布引谷右岸の登山道は荒れ気味で、分かり難いのですが布引滝下へのルートはテープがベタベタるのですぐに分かります。氷瀑見物の人がつけたのでしょうか。急斜面を下ると滝の下にはまだ雪が残っていました。

 

ここを下りると

滝の下には雪が・・

布引滝

 

 滝見物が終わったらもう一度登山道まで戻ります。本当は迷岳の稜線まで詰めて左岸尾根を下って帰る予定でしたが、時間も押してしまったのでこのまま右岸登山道で下山する事に。

 

登山道を下山します。

 

 しかし、この右岸の登山道も曲者。ところどころ不明瞭になっていたり、山抜けに分断されていたり。

 

楽々歩けるところもあるけど

こんな所も

 

 最後まで登山道を下ってしまうと蓮ダムの下に出てしまうので、P536まで登りそこから布引谷の方へ降りる算段をしますが、P536からの下りが植林の中の激下り・・、なかなか厳しいものがありました。

 

P536 こんなところに標識が

いやらしい

 

 降り立った林道を辿ると最初の堰堤に出たのでそのまま来た道を戻ります。途中で撤退してきた割にはいい時間になっていました。お疲れ様でした。

 

堰堤で記念撮影

 

 軽い気持ちで臨んだ布引谷でしたが、巻きのルート取りに失敗し思ったよりも時間を食ってしまいました。もう少し沢勘を取り戻さないといけないなあ。

 

 参加の皆さん、ありがとうござました。

 

今回のコース