台高 東の川本流 沢登り ① 2021.08.28-29
巨岩の谷、この先はルート無し
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名
<山域・形態>
台高・沢登り
<コース:1日目>
大台ヶ原P(7:00)~尾鷲辻(7:35)~白崩谷下降点(8:30)~白崩谷~白崩谷出合(13:50)~東ノ川本流~中崩谷出合(17:40)泊
当初は7月に雨で流れた堂倉谷で初級者向けの沢泊の予定。しかし、ふたを開けてみれば参加者は経験者ばかり。それならばと、ちょっとレベルを上げて東ノ川本流に行ってみる事にしました。ここは10年以上前から行きたいと思っていた憧れの沢です。
<2010年にあげていた目標>
行程が長いので大台ヶ原Pには早めに集合。7時に出発します。この時点で既にたくさんの車が停まっていました。
大台ヶ原P青空がまぶしい
大台ヶ原周回遊歩道を30分程歩くと尾鷲辻。東屋の横の踏み跡を辿ります。尾鷲道に入ると少し荒れた感じにはなりますが、所々に道標があるので迷う事はありません。堂倉山の南側をトラバースし、白崩谷の最低鞍部から適当に谷に降りていきます。
周回遊歩道から
尾鷲道へ
白崩谷下降開始
最初は不安定なガレ沢を下って行くとそのうち水が流れ始めます。谷はだんだん大きくなり、やがて20mの滝に行く手を阻まれます。ここは左の枝谷から簡単に巻けました。
水が出てきた
20m滝
その後は巨岩の迷路のようになるので、右往左往しながら下って行きます。暑いので水を浴びてクールダウン。懸垂は不要。
巨岩をすり抜けるように
クールダウン
巨岩(人が写っていないので大きさが・・・)
途中、りーちゃんが足を捻ってしまい、撤退の2文字が浮かびましたが何とか歩けるという事で遡行継続します。水は一旦伏流しますが、その後復活。下流部は泳ぎやスライダーを交えながら楽しく下れました。予定より1時間程遅れて東ノ川本流に到着です。
水が復活
暑いので泳いじゃう
スライダーも
あれが本流との出合かな
ここまで来たら後は進むしかありません。中崩谷を目標に遡行開始です。最初は普通の穏やかな谷。水量もそれほど多くは無いので安心しました。
本流遡行開始
と、思ったのも束の間。すぐに家かダンプカー程もある巨岩が行く手を塞ぎます。巨岩の上を行くのか隙間をすり抜けるのか、ルーファイ能力をフル動員して進みます。何だか巨人の国に迷い込んだようです。
巨岩帯に突入
すり抜けていく
谷の傾斜が増して来ると谷中を進むのが難しくなってきます。時間が押しているのもあるので、右岸も巻き道を積極的に拾っていく事に。滝も出てきますが名前とか、もうよくわかりません。
何の滝だろう?
これもチョックストーン?
巻道には所々テープもあり、さすがメジャー沢だなって感じ。踏み跡もうっすらありルートは比較的わかりやすかったです。途中、飯場跡や石組みの道の痕跡もあり、こんな山深い所での人の営みには毎度驚かされます。
巻き巻き
石組みの道の跡
位置的にはそろそろ中崩谷の出合い、という所まで進んだのですが、谷が巨岩で埋め尽くされているので対岸の支流までは見通せません。ここかな?という所で谷に降り、泳いで探りに行きますが行き詰って再度巻きなおす事2回。17時を回ってやっと中崩谷の出合に到着しました。
泳ぐの?
ここはまだ早かった引き返します
ここがそうだ!
出合に着いたものの、相変わらずの巨岩帯でテン場なんてあるのかなと思いましたがさすが多くの記録で泊まっているだけあって快適そうな平坦地が見つかりました。早速タープを張って薪を集めて焚火を起こします。
泊地の様子(翌朝の写真ですが)
今日はおつまみが多く、ごはんを食べる前でにお腹がいっぱいになってしまいました。夜中にトラブルがあって私といさおさんは起こされてしまいましたが他の3人は何も知らずにすやすや。いい気なもんです。
焚火でホイル焼き
キノコバター焼き
夜中の1時にトラブルは収束。明日はキツイ登りが待っているのでとっとと眠る事にします。幸い、虫の攻撃はありませんでした。
続く↓