大迫力の20m滝
スラブ滝を懸垂下降
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 10名
<山域・形態>
白山・沢登り
<コース>
平瀬登山口(7:45)~大白水谷(8:00)~転法輪谷出合(9:00)~20m滝下(10:15)~Ca1800m・脱渓(15:20)~平瀬登山道Ca2090m(16:20)~大倉山避難小屋(16:40)~平瀬登山口(18:20)
当初は台高で日帰り×2の沢合宿を計画していましたが、不安定な天気はまだまだ続きます。紀伊半島は夜半に雨が降る予報で予定していたゴルジュ沢は厳しくなりそう。そこで、土曜日のみ、少しでも天気が良さそうな白山方面に転進します。
行先は大白水谷。今年は平瀬登山道への林道が通れるのでやっといく事が出来ます。7年ぶり3回目。
2014年の記録
登山口の駐車場は天気のせいか車も殆ど停まっていません。今日は10人なので3班に分けて出発。
車もまばらな駐車場
橋の横から草を搔き分け大白水谷に入渓します。この所の雨のおかげで水量はかなり多めですが、遡行には問題無さそう。幸い薄日も差して美しい水の色に歓声があがります。
草を搔き分け入渓
水量は多めかな
美しい水の色
最初の1時間は平流歩き。ただ、水量が多く、水はとにかく冷たいので足先の感覚がおかしくなってきます。
水が冷たい~
転法輪谷の出合いを過ぎると滝が現れます。最初の5m滝は左から簡単に巻けますが、なべちゃんチームは右からの突破にチャレンジ。
滝が出てきた
右からロープを出して突破
それ程登るのに難しい滝は無いのですが、水が谷幅いっぱいに流れてくるのでルート選びに苦労します。7年前の記憶は全く当てになりません。
谷幅いっぱいに流れる
8m滝は滝の右側を登ります。はがれやすい岩に注意すれば登り自体は容易。ここは練習も兼ねてロープを出しました。
滝の右から越える
練習、練習
そしてこの谷最大の20m滝。遠目で見ても水量多すぎて何だかヤバい事になっています。セオリーどおり左の壁から登りますが、ルートが水を被っていて緊張しました。
25m滝、左から
何だかすごい事に・・
10人でロープを出しているととても時間がかかります。大滝の上の15m程の滝を越えた辺りで昼食休憩。ふう。
15m滝 右から巻き
普段なら何でもないと思うんだけど
昼食休憩
昼食休憩後、現れた3m程の滝は右側の壁が崩れていて、険悪なハング状の壁になっています。今日の水量ではとても水線突破は無理。最近の記録ではここをボルダー的な登攀で超えているようですが、前回はそんな記憶が全くありません。
もっと簡単に左岸を巻いているはず。でも、そのルートも岩が脆く嫌な感じがします。巻きルートを探して逡巡している間にボルダーのレン君が突破してしまいました。
レン君、挑戦中
何と突破してしまいました。
しかし、後続の我々はとてもこんな所登れません。そうこうしている内に後続Pがボロボロの左岸をサクッと巻いて行きました。見た目より安定しているようなので我々も後に続きます。結局この滝を越えるのに1時間以上かかってしまいました。
巻いてしまえば何とかなった
その上の15m滝はそのまま左岸から巻き上がります。ここはしっかり記憶があるので、やっぱり地形が大きく変わってしまったのでしょうか。
15m滝は左岸から巻く
後は技術的な難所は無いはず。時間が気になりだしたのでペースを上げて行きたい所です。この辺りから温泉成分が付着したような白い滝が目立ち始めます。フリクションは良好でサクサク登っていけます。
白い滝
谷全体が白っぽい
フリクション良好
白い12m滝はロープを出して左側から。ここで先行していたはずの4人Pに追いついてしまい、14人がロープを出して登るのを待つ羽目に・・。まあ、お互い様なので仕方が無いですね。
12m滝は左から超える
あとは顕著な滝は無くなります。標高1800mの二俣を左に進み、大倉山の西の鞍部を目指します。途中ルートを西に振ってしまい、鞍部よりも100m程余分に登ってしまったようです。最後は笹薮を漕いで予定より2時間遅れで登山道に飛び出しました。
登山道を目指すも
最後は笹薮漕ぎ
大倉山の避難小屋で小休止。コースタイム的には何とかヘッデン無しで駐車場までは下れそう。ヘロヘロの体に鞭を打ってガスの登山道を歩きます。当然、他には誰も歩いていません。
大倉山避難小屋
白水湖が見えた
暗くなる前に駐車場に到着。急いで留守宅に無事下山連絡をして一安心。急いで着替え、温泉に寄って帰るメンバーと別れて帰名しました。
何とかゴール
久しぶりの大白水谷。青い水と白い岩の美しい谷ですが、天気が曇りだったので景観的にはもう一つ。でも、水量が多く滝の迫力が凄かった。鈴鹿とは一味も二味も違います。
個人的には前回と状況が変わってしまっていた箇所のルーファイに時間がかかり過ぎてしまったのが反省点。行った事のある沢ばかり行っていると過去の経験に頼ってしまって駄目ですね。ちょっと沢勘を磨かないといけないです。
参加の皆さん、ありがとうございました。