晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 銚子洞 沢登り 水と森の国へ② 2021.06.05-06

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下りは泳ぎも
 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

奥美濃沢登

 
<コース:2日目>

泊地(7:30)~事故発生地点(9:30)~15m滝上(10:40)~12m滝下(14:15)~銚子滝下(15:45)日河原洞トイレ(16:20)~大ツゲ谷ゲート前(17:20)

 

 2日目は来たルートを引き返すだけなのでのんびり起床。朝ごはんを食べて寝床を撤収したら記念撮影をして出発です。

 

 

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さあ、出発

 

 下るだけと言っても谷は下る方が難しいので慎重に下って行きます。ゴルジュは帰りもハイハイで通過。ゴルジュを過ぎると束の間の癒しゾーンです。

 

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来たルートを戻ります

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再びハイハイ

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癒しゾーンだが

 

 行動開始から2時間位。巨岩帯を下っている途中で事故が発生しました。倒木が引っかかっている急なルンゼを下降ルートに選びましたが、登りの時は使っていないのと、ちょっと急すぎるので嫌な感じがしました。

 

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巨岩帯

 

 4人目の私が下り終え、5人目のmiuさんがあと数メートルで着地という時に、倒木が滑り落ち、倒木を頼りに下っていたmiuさんとルンゼの上で降りる順番を待っていたいさおさんが倒木と一緒に川床に落下。いさおさんは10m程滑落してしまいましたが、水深があったせいか、大きな外傷はなく歩行出来たので自力下山する事に。

 

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問題のルンゼ

 

 幸い、距離は短いのでゆっくり慎重に下ります。大きな滝は懸垂下降、釜は泳いで下って行きます。

 

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大滝は懸垂下降で

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12m滝

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昨日より幾分水は減ったかな

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岩溝を上手く下って

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8m滝も懸垂から

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泳ぎ下る

 

 銚子滝上の12m滝も懸垂下降、水量は昨日に比べ幾分少なくなっているようです。

 

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15m滝も懸垂下降

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だいぶ水量も落ち着いて来た

 

 最後の銚子滝も足場が悪いので、慎重にルート工作をしてから懸垂下降。時間がかかりましたが何とか安全地帯に辿り着きました。

 

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銚子滝も懸垂下降

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滝の下は今日も水煙で雨みたい

 

 後は遊歩道を歩くだけ。予定の下山時間を過ぎていたので、私とふみふみさんとで先に下り、車で電波が通じる所まで移動しました。いさおさんも無事車まで戻る事が出来て本当に良かった。

 

 水量豊富で森が美しい銚子洞を泊まりで楽しむ事が出来ましたが、下山中の事故で厳しい山行になりました。

 

 今回の反省点としては

・不安要素のあるルートを選んでしまった。

・滑落の恐れのある場所での待機でセルフビレイをしていなかった

 などの初歩的な原則が守れていなかった。

 

 幸い、水深が有ったおかげで大きな怪我にはつながりませんでしたが、一つ間違えていれば仲間を失っていたかもしれませんでした。今回の件を教訓として、更に安全遡行に努めたいと思います。

 

 参加の皆さま、お疲れ様でした。