北アルプス 白馬岳主稜 ② 2021.04.10-11
雪稜を行く
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
北アルプス・積雪期登山
<コース:2日目>
白馬尻(3:00)~稜線(5:20)~P2492(7:10)~Ⅱ峰(9:00)~白馬岳(9:25~10:00)~白馬頂上宿舎前(10:20~10:50)~白馬大雪渓~白馬尻(12:10~13:05)~猿倉荘(14:00~14:15)~二俣(15:40)
1日目の記録
翌日は気合の1時起床、3時出発。いつもはだいたい予定時間より遅れるのですが、今日はすんなりスタート出来ました(みんな気合入っています)。ルート上には既に登り始めている先行Pのヘッデンが見えます。
気合のヘッデンスタート
昨日の偵察時に確認したトレースを辿っていきます。途中、クラックなどの難所も上手く避けていってくれています。8峰手前の稜線上に辿り着く頃にはに空がじんわり明るくなってきました。稜線上は平坦地になっていてテントの跡がありました。
ヘッデンで登っていく
これを登り切れば稜線
台地にはテン場の跡が
さあ、ここから登攀開始です。いきなりピッケルを打ち込んでの雪壁登りですが、雪は固く締まっていてトレースはしっかりしたステップに、快適です。
登攀開始
すっかり明るくなるとこれから登る主稜が見渡せます。4月の上旬にしては雪が少なく、8峰までは所々藪や岩が露出している箇所がありました。まだほんの僅かなので通過に問題ありませんが、これはGWまでは持たないだろうなあって感じです。大雪渓の対岸には杓子岳がかっこよくそびえています。
杓子岳
主稜が一望
絶景にご機嫌です
朝日に染まる雪稜1
朝日に染まる雪稜2
朝日をバックに
この高度感がたまらん
雪が途切れている処も
グイグイ高度を上げる
これを越えれば8峰
8峰を越えると昔、写真で見た景色が目の前に広がります。頂上に向かって伸びる雪稜はまるで白い竜の背の様、自分が仲間と一緒にこの場に立つ時が来るなんて初めて写真を見た時は思いもよりませんでした。鈴ハイで山やって来て良かった~。
ナイフリッジを行く
こういうクラックを超えるのが曲者
このくらいの傾斜は慣れてきた
竜の背中に乗っているみたい
あれはどこかな?
みんな、この日の為に準備した2本のピッケルを雪面にぶっ刺してグイグイ登っています。ナイフリッジは一見スリリングですが、雪は締まっていて足場はしっかりしているので、慎重に歩いていれば問題ありません。途中、腰を下ろして休憩できるような箇所もあるので所々で緊張を解きほぐします。
急傾斜を登り先行P
凄い所に立っている
どこ見てもすごい景色
まさに雪壁
うねる雪稜
ほんと凄い所歩いているねえ
すぎちゃんもガンバル
こんな休憩ゾーンも
あれがピークかな
もうどこが何峰か分からなくなってしまいましたが、すぐ前を歩いていた4人Pを追い越して早朝発では我々が先頭になりました。横を見ると小蓮華からの稜線がかなり近くなっているので随分と登ってきているはず。途中、クラックを乗り越す所があり、緊張しましたが、ロープを出す事無く全員が突破出来ました。
絶景は続く
この乗越が難所
向こうの台地は栂池
稜線が近づいてきた
2日目(後半)につづく