谷川 雪洞泊で俎嵓 ② 2021.03.06-07
俎嵓へ
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
谷川・積雪期登山
<コース:2日目>
熊穴沢避難小屋付近(6:30)~肩ノ小屋(7:50~8:05)~オジカ沢の頭(9:10)~俎嵓(10:10~10:35)~オジカ沢の頭(11:20)~肩ノ小屋(12:30)~熊穴沢避難小屋(13:20~14:05)~天神平駅(14:40)
前日の記録
翌朝、雪洞から這い出すとちょうど朝日が昇って来たところ。目指す俎嵓がピンクに染まっています。
俎嵓が朝日に輝く
まずは天神尾根を肩の小屋まで向かいます。昨日とは違って今日はいい天気。まだロープウェイも動いていないので静かです。
まずは天神尾根を肩の小屋まで
と思ったら先行者に追いつきました。聞けば暗いうちにロープウェイを使わずに登って来たとの事。我々はテントを張っていなかったので、どこから来たのか驚かれました。
先行者がいる
今日も天気よさそう
肩の小屋までの斜面は雪も締まっていて快適、荷物も軽いはずなのに何故か体が重く足が前に進みません。泊まり山行が続いているので疲れが溜まっているのかなあ・・
荷物は軽いはずなのに体が重い
肩の小屋までは1時間以上かかってしまいました。これから向かう谷川主脈方面には真っ白な山容が横たわっています。標高2000m位なのに何だか日本離れした風景、さすが上越の山だなあ。
肩の小屋に到着
これから向かう谷川岳主脈方面
雲海が広がる
まずはオジカ沢の頭に向かって一旦下ります。雪はアイスバーン程かたく無く、アイゼンの爪も良く効きます。かといって沈み込みも無いとても良い状態でサクサクと歩けます。真っ白な山々に囲まれているとまるでヨーロッパアルプスに来ているみたいです(行った事ないけど)
まずはオジカ沢の頭へ向かう
日本離れした景色
まるでヨーロッパアルプス(行った事無いけど)
ここはどこ?って感じ
オジカ沢の頭への登り返しは尾根が細くなっているので注意が必要。本の数mですが、雪が硬く凍っているエリアがあるので前爪をしっかり効かせて登ります。約1時間程でオジカ沢の頭に到着。
ちょっと緊張する痩せ尾根も
ここは前爪をしっかり効かせて登る
まるでヒマラヤ?(行った事ないけど)
このとがっている所がオジカ沢の頭
オジカ沢の頭で小休止しながら俎嵓を眺めます。真っ白な雪壁のような山稜はかっこよく、昔、「谷川岳」と呼ばれていたのは俎嵓の事っていうのも頷けます。
ここで、足の裏に違和感があるなあと思ったら水ぶくれが出来ていました。靴ひもの締めがいい加減で足が靴の中で動いていたからかもしれません。まだ2時間半しか歩いていないのにショック。テーピングで応急処置をし、靴ひもを締めなおします。
俎グラを眺めながら休憩
俎嵓までは再び尾根を下って行きます。白い雪壁が目の前に迫ってきて大迫力。途中かまぼこ型の避難小屋が雪に埋もれていました。
避難小屋?
俎嵓が迫る
鞍部からの登り返しは右側の斜面をトラバースしながら登って行きます。幸い、薄いトレースがあり、雪も適度に柔らかかったのでロープを出すようなトラバースは有りませんでした。前爪を蹴り込みながら斜面を登り、1時間余りで俎嵓に到着しました。山頂には何故か鎌が刺さっていました。(ピッケルは何回か見たことあるけど)
右斜面をトラバース気味に歩いて行く
アイゼンを蹴りんで進む
アイゼンはしっかり効くので不安は無い
一番乗り
何故か鎌が刺さっている
山頂は見渡す限り白と青の世界。素晴らしすぎます。たっぷりと景色を楽しんだら元来たルートを戻ります。
集合写真
谷川主脈、いつか歩いてみたいなあ
肩の小屋に戻る
足裏の水膨れが相当痛く、肩の小屋への登り返しはヘロヘロになってしまいましたが何とか到着。福寿草の時期の藤原山荘のように人であふれている肩の小屋で昼食を摂り、ベースキャンプまで戻ります。(オキ、トマの耳はまた今度)
左の小ピークがトマの耳、オキの耳
雪洞無いの荷物をザックに詰め込み、天神平駅へと向かいます。今日は終始いい天気、ゲレンデからは谷川岳の猫耳もクッキリと見えました。
雪洞を撤収し、天神平まで
谷川岳のネコ耳
スキー場に到着
今回も数年前から計画していた行けなかった俎嵓に行く事が出来、大満足の山行でした。
土曜日の天気がイマイチ、ロープウェイを使ったおかげで歩く事に関しては物足りなかったメンバーもいたかもしれませんが、雪洞泊をアクセントに加える事で充実した山行になりました。参加の皆さんありがとうございました。