大峰 芦廼瀬川 沢登り 美渓で泳ぎまくりの沢泊② 2020.08.01~02
焼嵓淵
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名
<山域・形態>
大峰・沢登り
<コース:2日目>
泊地(7:15)~焼嵓淵(8:15)~8m滝下(9:15)~狼返しの滝(14:40)~林道(15:15)
1日目の記録
翌朝は明るくなったら起きてゆるゆると出発準備。7:15に出発です。今日は見せ場がいっぱいあるので楽しみながらもサクサクと進まなければいけません。
テン場の朝
さあ、出発
まずいきなりヒイラギ淵での泳ぎ。8月の紀伊半島でも朝一の水は冷たいく、目が覚めます。
朝一から泳ぎ
ヒイラギ淵かな
深い所は泳ぐ
そして焼嵓淵。切り立った嵓の下に美しく澄んだ長淵が横たわっています。流れが緩いので泳ぐのにそれ程苦労はいりません。右岸から下竜宮谷が滝となって流れ込んでいます。絶景。
焼嵓淵
下竜宮谷が流れ込む
焼嵓淵の出口の6m滝は滝の左側を簡単に直登。ただ、取り付きの泳ぎで滝壺の流れに引き込まれないように注意が必要です。
焼嵓淵出口の6m滝
大きな釜を右の張り出した岩から超えるといよいよ核心の8m滝。滝の手前には砂利で中州が出来ているので、とりあえずそこまで行って見る事にします。
右の岩を超える
この奥が核心の8m滝
この滝の攻略は2ステップ。水中から滝の右側の凹部に取り付き、テラスにはい上がり、そこからクラック沿いに滝上まで抜けなければいけません。水中からテラスに這い上がるのは空身の方がいいし、テラスに上がれるのは3人まで。
今回は5人でロープ3本なので、少し考えます。まず、3人がテラスの上に上がり、そのうちの二人が上段を登っている間に残りの2人をテラスに引き上げ、残った3人の内の一人が再びリードで上段を登る。そんな作戦で行きます。
まずトップバッターはなべちゃん。凹部に取り付き、ハーケンを打ってスリングを通し、それを手掛かりにテラスまで上がります。
なべちゃん、ルート工作中
なべちゃんの引いたロープを頼りに私が登り、荷揚げした後、なおちゃんをテラスに呼びます。なべちゃん、なおちゃんで滝上まで上がってもらっている間にふみふみさんと功さんを引き上げます。上段には倒木が横たわっていて登り難かったのですが、手掛かりがあるので逆に安心感がありました。
倒木をかき分けて登る
登った先は木が倒れていてとても不安定な状態でした。剥がれた土の上をトラバースして木の根を支点に懸垂で滝上に降り立ちます。降り立った先がツルツルだったので着地に苦労しました。
トラバースの途中から
ここから懸垂下降・・
滝の上は再び穏やかな渓相に変わります。きれいな瀞場や滝になって流れ込む支流、この谷で一番好きな所です。
再び穏やかに
支流が滝で注ぎ込む
谷の勾配は殆どなく美しいナメと淵が交互に現れます。「十皿」と呼ばれるのはこの辺りの事でしょうか。先行していたPの焚火跡がある辺りで昼食休憩を取りました。
十皿と呼ばれる辺りかな
日差しもあっていい気持ち
もう難所は無い感じ
これで難所と呼ばれる箇所はもう終わり、後は穏やかな谷を歩いて行けばいいなと思っていると、なんだか空がゴロゴロ鳴り出します。
穏やか~
岩がマーブル模様
でもって、突然の雨。雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しながら降り続けます。難所はもう無いと言いながら、谷全体が大きなゴルジュのようなものなので増水が心配。休憩なしで黙々と進みます。
雨が降ってきた・・
S字の淵もお気に入りの場所ですが、今回ばかりは景色を楽しんでいる暇は無さそうです。ロープを引いて泳ぎ渡ります。
S字淵も急いで泳ぎ越える
時々強くなる雨を気にしながら歩きます。時々水位をチェックしますが、まだ増水はしていないようです。景色があまり変わり映えしないのでちょっと飽きて来た所に見覚えのある支流が。笠捨谷です。
笠捨谷
ここまで来たらあと少し。狼返しの滝の前で集合写真を撮り、右岸からサクッと巻いて滝上に。堰堤が見えて来たら右の支谷に入って車のデポ地に這い上がります。
狼返しの滝で
デポ地に着くと雨はいつの間にか止んでいました。乾いた服に着替えるとようやく一息着けました。
林道に這い上がる
後はデポ車に乗り込み、七泰ダムまで。R425のクネクネ道は車で走るのも気を使いまし。スタート地点に戻り、車を回収して十津川経由で戻ります。
3度目の芦廼瀬川でしたが、やっぱり飛び切り美しいとても良い沢でした。ずっとサークルのメンバーと行きたかったので喜びもひとしお。これで来週の遠征の予行演習も出来ました。
参加の皆さん、ありがとうございました。