中ア 幸ノ川 沢登り 秋のアルプス紅葉遡行 2019.10.20
太陽に向かって
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部4名
<山域、形態>
<コース>
コガラ登山口(8:05)~幸ノ川入渓(8:45)~Ca1840二俣(10:15)
~Ca2130昼食(12:10~12:50)~登山道(13:30)~7合目避難小屋(13:50)
~幸ノ川入渓点(15:30)~コガラ登山口(16:15)
<登攀具>
30mロープ×3 カム
今回の駐車地
8月に奥の深谷で負傷した「いさおさん」の復帰戦は白山の大白水谷を予定していたが、平瀬の林道が通行止めになってしまったという事で同じく紅葉が楽しめる沢、中央アルプスの幸ノ川に行く事に。ここから難易度も高くないのでブランクのあるいさおさんも何とかなるだろう。私自身は2012年、2015年に続き3回目
木曽福島Bコースの登山口であるコガラ登山口に車を置いてスキー場跡を歩く。このスキー場は20代の頃に何回か来た事あるので何だか物悲しい。
コガラ登山道
スキー場跡を歩く
林道を40分程歩き、登山道が川を渡る所が幸ノ川だ。荒れた河原を歩くとすぐ上に堰堤がある。堰堤を左から巻き上がると遡行スタート。前夜の雨で水量が心配だったが何とかなりそうだ。
堰堤がお出迎え
堰堤は左から巻く
すぐに現れるF1は右から巻き気味に登る。さすがにこの時期のアルプスの沢は積極的にシャワーとはいかない。
F1
右から巻き気味に登る
幸ノ川は短い沢だが一気に高度を上げるので河原歩きがほとんどない。次から次へと滝が現れる楽しい沢だ。ただ、山の西側にあるので中々日が差さず暗い雰囲気なのが玉にきず。でも水はそれ程冷たくない。
また滝
嬉々として登って行くなべちゃん
水はそれ程冷たくない
谷はV字に切れ込んでおり、そう簡単に逃げ場はないので基本突っ込んでいくしかない。途中、滝壺がある滝では腰までつかって突破した。
どうする?
やっぱりそうなるか
その上はステミングで
1時間も遡行すると谷の幅が広がり解放感が出て来る。日の光が谷の中に差し込んできていい感じ。スラブ状の滝を気持ちよく登って行く。この辺りの連瀑帯が一番楽しいかもしれない。
日が差してきた
上から見ると結構な高度感
太陽に向かって登る
さあ、どう攻める?
その後も順調に高度を上げて行く。基本、ここまでロープは使わなくてもいいかな。(ルート取りによっては渋いトラバースになってしまう個所もあるが・・)標高1840mの二俣は右に入る。
幅いっぱいの滝
無駄に濡れないように
Ca1840mの二俣
右股の入り口に掛る滝はロープを出して左から超える。頑張ればフリーでも行けそうだが岩が脆そうなので念の為確保する。
出合に掛る滝はロープを出して
右股に入っても滝また滝の渓相は相変わらず。傾斜は徐々にきつくなってきたのと寒そうなので巻きが増えて来る。滝ばかりでいい加減お腹いっぱいに・・。
巻きも慎重に
まだ滝かよ・・
ずっと登り詰めだったので標高2130m辺りで昼食休憩。流れはかなり貧弱になってきた。上空は風が強く寒そうだが幸い水が氷る程では無い。雲の中から御嶽山が頭を出している。
水が乏しくなってきた
雲の中から御嶽山
赤林山からの登山道が谷を横切るのは標高2400mの少し下あたり。登山道は不明瞭で漠然と歩いていたのでは見落としてしまいそう。高度計でしっかりと現在位置を確認しながら登って行くとそれらしい踏み跡とピンクテープを発見。遡行終了だ。
登山道へ
7合目避難小屋までは20分程で到着。地元の方たちが冬に向けての準備をしていたので、休憩もせずにそそくさと下山に掛る。(ご苦労様です)
7合目避難小屋
後は細尾沢の時にヘロヘロになって歩いた木曽福島Bコースを黙々と下る。今日は日帰り装備で荷が軽いので前回よりも楽だったかな。
8月の細尾沢
力水(ちょろちょろ)
避難小屋から2時間半弱でコガラ登山口に到着。何とか明るいうちに下山出来てほっとした。易しいとは言え、標高差1000mの日帰り沢はそれなりに来るなあ。
明るいうちに下山出来ました
紅葉を求めて行った中央アルプス、幸ノ川。水量が多く迫力があったが難易度も高くなく、楽しく遡行出来た。いさおさんの復帰&アルプスの沢デビューも無事に済み、なかなかいい沢行だった。
参加の皆さんありがとうございました。