晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北ア 双六岳でリハビリテント泊 ① 2019.09.14

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やっとテン場・・・

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 4名+1名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

北アルプス、登山・ハイキング

 

<コース>

鍋平P(6:00)~新穂高登山センター(6:40~7:55)~ワサビ平小屋(9:25~9:35)~秩父沢(10:55~11:10)~鏡平山荘(13:25~14:00)~双六小屋(16:00)

 

今回の駐車地

 

 

 敬老の日の三連休。本当は今年の本命沢「赤石沢」に行く計画だった。前週の御在所で歩ける事は確認出来たものの、特殊な動きの多い沢に2泊する自信は持てない。仕方が無いのでリハビリを兼ねて、アルプスの一般道、1泊2日のテント泊に行く事に。

 

 

 行先は双六岳。テン場が広いのでテント泊難民(テントが張れなくて小屋に泊まらないといけない状況)にはならないだろう。ちょうど水晶岳を目指すサークルのメンバーが1泊目は双六に泊まるというので夜を一緒に過ごせれば楽しいかも。

 

 新穂高温泉の駐車場不足は有名なので、深夜に到着し車中泊つもりで愛知県を出発。鍋平駐車場には1時に着いたが既に駐車場は満車。何とか路肩に車を停めて少しでも寝ようかと思ったけど、ひっきりなしに入って来る車の音でなかなか眠れなかった。

 

 鍋平駐車場を出発し新穂高温泉登山センターで別の車で来ているはずのメンバーを待つが中々現れない。電話で連絡をしてみるが既に登山口にいるという?何かおかしいなと思ったらずっと下のクリヤ谷の登山口にいるとの事。あまりの事に唖然としたが、登山センターの場所を説明し、来てもらう事に。結局予定より1時間20分遅れての出発となってしまった。

 

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この混雑・・しかしメンバーは現れない

 

 しばらくは蒲田川の左俣林道を歩く。出発が遅くなってしまった為、既に暑く単調な林道は苦役だ。幸い、なおちゃんが(珍しく)テントをもってくれるというので、足の不安も無い。

 

 笠新道との分岐を過ぎ、わさび平小屋で小休止。小屋で売っていたオレンジを食べるととても美味しかった。

 

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笠新道分岐

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左俣林道を歩く

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わさび平小屋

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オレンジを購入

 

 林道終点から鏡平に向けての登りに入る。気温は高く汗がボトボト流れ落ちる。風も無く、日光を遮る木陰はまばら。頭がくらくらして来た所で秩父沢の沢音が聞こえ来たので、砂漠でオアシス遭遇したかのように涼を求め、流れの傍の木陰で小休止。

 

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天気は最高・・(日差しを遮るものが無い)

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灼熱の登り

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いい天気なんだけどなあ

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あれは槍?

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秩父沢で小休止

 

 そこから鏡平山荘までの登りもきつかった。暑いのは他の人も同じだったようで、木陰という木陰には休憩する登山者が溢れていた。

 

 やっとの思いで鏡平山荘にたどり着いた時はもう我慢の限界で、お金に物を言わせて炭酸飲料とかき氷を購入。今回ばかりは贅沢を楽しむ。

 

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もうすぐ鏡平のはず

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鏡平山荘

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今日だけは贅沢を許す

 

 鏡平から稜線に上がれば槍ヶ岳の穂先が見え隠れしだす。やっとアルプスに来たな~って雰囲気になって来た。しかし、この辺りからテン場の混雑具合が気になりだす。すれ違う登山者からは「テン場は既にいっぱいだったよ」の根拠の無い噂・・。ここに来て朝のスタート遅れが響いて来たか。そこから先はマットを持ったテント泊の登山者を何人抜くかの勝負になる。

 

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稜線にはガスが

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稜線までもう少し

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何人抜けるか?

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若い二人は元気

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槍の穂先は雲の中

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向こうに見えるのは鷲羽岳かな

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雷鳥(ひな)を発見

 

 樅沢岳から延びる稜線を右に見送り、トラバース道に入ると双六小屋とテン場が見えて来た。よく見るとまだテントを張るスペースは残っていそうだ。

 

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テン場が見えた

 

 安心しながら歩いて行くと「おーい」との声。朝早く出発した水晶岳のメンバーが自分達のテントの隣にテン場を確保してくれていたようだ。頑張ればもう少し先のテン場まで進めたのに我々を待っていてくれたみたい。嬉しくて涙が出そうになった。

 

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テン場に到着

 

 テントを張り終えたらまずはビールで乾杯。その後、初食担のパロちゃんのあんかけパスタを食べ、持参したつまみを広げて楽しい宴。混雑と暑さに辟易した1日だったが最後の最後の嬉しい出来事でそんなことは帳消しになった。やっぱり持つべき物は山友だなあ・・と改めて思ったリハビリ山行初日だった。

 

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まずは乾杯

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あんかけパスタ

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ミネストローネ

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夜のテン場