晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 中奥川戸倉谷 沢登り コンパクトな滝また滝の沢 2019.07.13 

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V字滝

<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部4名+1名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

台公、沢登

<コース>
林道(8:30)~戸倉谷(8:45)~20m滝(9:00)~2段25m滝(10:30)~V字滝(11:50)~吊り橋(13:35)~モノレール(14:20)~モノレール駅(15:05)~林道(15:10)

 

 7月の三連休は満を持して赤石沢の計画だったが案の定、梅雨は開けていなかった・・・。仕方が無いので比較的天気のよさそうな台高方面の日帰り沢を物色し、以前から気になっていた中奥川の戸倉谷に行く事にした。

 

 国道169号を南下し県道258号入り戸倉谷の対岸付近まで進む。河原には昨日からテントを張ってのんびり釣りを楽しんでいる人の姿が見える。堰堤の下流部から入渓し戸倉谷に入る。

 

戸倉谷駐車地

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堰堤の下流から入渓

 戸倉谷に入るとすぐに小滝が現れる。5m程の滝を左から超えると谷はゴルジュ状になってくるので、へつったり深みに飛び込んだりしながら奥に進むときれいな20m滝。とても登れないので左から巻く。

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いきなり滝

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ゴルジュになってくる

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へつったり

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対岸へダイブ

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20m 左から巻く

 20m滝を巻くとすぐに12m滝、次から次へ滝が現れて谷だ。ここはなべちゃんリードで右のリッジを超える。滝上の支点を探すのに苦労したが(結局立木で取った)登り自体は簡単。

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どこから行く?

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右のリッジから

 次に溝状3段15mを超えると2段25m滝。中段のバンドに上がって観察すると滝下をトラバースして対岸に抜けられそう。合羽を着て突入。右岸にわたりルンゼを少し登って巻き上がる。

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溝状3段15m(もあったかな?)

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2段25m

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バンドをトラバース

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うひょー

 その上にはこの谷の見せ場、V字滝が現れる。滝の前でのんびり昼食をとった後は左側の流れの中を直登。なべちゃんがフリーで突破したがかなり渋い登りだった。フリーで行かせたのは失敗だったかも。

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V字滝

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左の水線を登る

 その上の直瀑は手が出なさそうだったので右の泥壁から巻く。上手くトラバースルートを辿れて難なく巻き上がる。

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これは巻き・・

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泥壁トラバース

 巻き上がると谷は左に折れてゴルジュ状になる。頭上に吊り橋が見えたらもうゴールは近い。ゴルジュ突き当りに落ちている滝に打たれて身を清めたら遡行終了。ガレたルンゼを登って吊り橋まで上がって人心地着く。

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頭上に吊り橋が

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この滝がゴール

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滝行

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煩悩は落とせた?

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集合

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吊り橋まで巻き上がる

 下山はモノレールを利用するので、一旦杣道を辿ってみるが朽ちかけた木のハシゴにぶち当たったので引き返す。怪しい斜面に目星をつけて登り返すとモノレールが現れた。

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モノレールに沿って

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結構な急斜面

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現役で稼働中

 後はモノレール沿いに中奥川まで一気に下降。ずっとレールを持っていたので手袋が錆で茶色になってしまった。

 

 このモノレール、実は現役で山仕事の方が上がるのに使っておられた。下にはプラットホームや車庫まであり、鉄道大好きのつよっさんは大興奮の様子。

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ぷらっとホーム(屋根付き)

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予備車両の車庫

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愛媛で作っているのね


 中奥川についたら吊り橋を渡り、林道を少し歩くと駐車地だった。お疲れ様でした。

 

 中奥川の戸倉谷は短いながらも滝が連続し、ゴルジュの雰囲気が楽しめるいい沢だった。ただ、我々の技量と今回の水量では直登出来る滝が少なかった。巻きのルーファイの経験を上げるにはいいかもしれない。もう少し水が少ない時に直登狙いで再訪しようかな。

 

 参加の皆さんありがとうございました。

 

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今回のコース