錦秋の鈴鹿 愛知川~鈴鹿の上高地~ぶな清水 2005.10.30
愛知川(タケ谷出合)
<メンバー>
夫婦+山仲間
<山域>
山仲間から妻の誕生日祝い山行をしようと話しがあった。行き先はいろいろ考えたが、日曜日なのでハードな山行はやめ。アクセスが簡単なホームグランド鈴鹿のお気に入りコースを歩くことにした。
朝明から根の平峠を目指す。峠までの道は紅葉にはまだ早く、色づいている葉は少ない。しかし徐々に高度を上げるにしたがって、紅葉がちらほら見えてきた。峠で見上げた水晶岳はすっかり秋の気配を漂わせていた。
朝明からの眺め、やはり青空が一番だ
水晶岳は紅葉のパッチワーク
峠から愛知川への道は緩やかな下りで快適だ。ただ、コクイ谷出合へ向う道に比べると歩く人が少ないようだ。しばらく歩くとタケ谷出合へ。
予想通り紅葉のピークには少し早かったようだが、赤、黄、緑の葉が愛知川の透明な流れに映り見事な鈴鹿の秋を見せてくれる。空気も澄み、頭上には青空が広がっている。
タケ谷出合①
タケ谷出合②
タケ谷出合③
水面に映る紅葉、 しばし、見とれる
ここから上水晶谷の出合までは道らしい道はないが何処でも歩ける。落ち葉をサクサク踏みしめながら二次林の下の平坦地を気ままに歩く。人に出会うことも無く静かな山歩きだ。遠くで鹿の鳴き声が聞こえる。
上水晶谷出合から谷沿いの道を歩く。木漏れ日がまぶしい。お腹が空いてきたので適当な河原を選んで昼食にする。
上水晶谷①
上水晶谷②
上水晶谷③
今日の昼食はカレーうどん。河原に座っていると肌寒い季節になってきたので体の温まるメニューはありがたい。川のせせらぎを聞き、気心の知れた仲間とおしゃべりをしながらの食事は楽しい。
何故か「山でトイレに行きたくなったら?」といった話題で盛り上がる。(みなさん女性なのだからもっと上品な話題にしましょう。)
お腹がいっぱいになったところで出発。もう少し標高があがると紅葉も更にきれいになるだろう。このまま谷を詰めて地獄谷から御在所に行くのもいいが、今日はのんびり山行なのでやめる。ただ、このまま根の平峠に戻るのも面白くないので上水晶谷右岸尾根を上がることにする。
根の平峠からコクイ谷出合への道にでると、地図をにらみここぞと思う尾根を登り始める。落ち葉が絨毯のようにつもり、高度が上がるにつれシロモジの黄色い葉が光りだす。
本格的な登り
落ち葉の絨毯
シロモジの葉
やがて、展望が徐々に広がり、目の前に国見岳、御在所が見えてくる。標高1000m以上の木々は本格的に色づいている。御在所の望湖台には人がたくさんいるのがわかる。
上水晶右岸尾根より国見岳
ここを歩く人は少ないようでテープもほとんど見かけない。しかし尾根は思ったよりはっきりしており、道を外す心配はない。高度を上げ県境尾根と思われる稜線に飛び出す。進路を根の平峠ではなく国見岳方面にとり、展望の良い尾根を歩く。見覚えのある奇岩を通り越せば、南に国見峠の紅葉、北に釈迦ガ岳が見える。
奇岩
釈迦ガ岳遠望
国見峠付近
やがて、国見峠付近特有の大きな石が現れる。上に登ると非常に眺めが良く、イブネ、クラシの台地から杉峠、雨乞岳、御在所、国見岳と鈴鹿中部の山に囲まれた大パノラマが広がる。ここで三人並んで仲良く記念撮影。みんなかわいいね。
はい、チーズ
秋の夕日はつるべ落としとはよく言ったものだ。のんびりしていると日が傾きだした。楽しい時間はあっという間に過ぎる。帰りはぶな清水経由で帰るつもりなので急ぎ足となる。県境尾根が南に折れ曲がるところを腰越峠方面に直進する。
ぶな清水へのルートははっきりと踏み跡がついており迷う心配は無いが念のためGPSで位置を確認。落ち葉の積もった斜面を小走りに駆け下る。
落ち葉の絨毯(ぶな清水付近)
ぶな清水は2週間前に比べ紅葉が進み、日本庭園らしさを増している。本当に何度来ても良いところだ。のんびりお茶を沸かしたいところだが、日暮れが近いのでとりあえず水を汲み、Tさんの焼いてくれたケーキを食べて小休止。
ぶな清水にて
あとは伊勢谷沿いの道を朝明に向うのみ。頑張って歩いたので日没を気にせずにすみそうだ。朝明キャンプ場でEちゃんの夕食にと「むかご」を探す。
結局、駐車場についたのは日没間近。残った車は我々を含めて3台のみ。一日良く遊んだものである。今日はコース、天気、メンバーに恵まれとてもよい山行ができた。やっぱり山は晴れが良い。
Tさん、Eちゃん、楽しいお誕生会をありがとう。妻共々感謝です。