晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ハライドからブナ清水  2005.10.16

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ブナ清水の大岩

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
朝明~腰越峠~ハライド~腰越峠~きのこ岩~ぶな清水~朝明

 

 「ぶな清水」とは、鈴鹿山系、朝明川の源流の一つである伊勢谷の源頭にある湧水である。ブナなどの広葉樹に囲まれた平坦地にある巨石の下からコンコンと冷たい水が湧き出している。

 

 一般登山道からも少し離れたところにあり、山慣れた人しかたどり着けないこの場所は、その周囲の美しさとあいまって「ブナ清水庭園」と呼ぶ人もいる。

 

 今回は「ブナ清水でお茶をしましょうと」いうサークルの企画に参加することにした。何度も訪れている場所だが、何度でも行きたいところである。

 

 朝明Pから腰越峠に向う。一般登山道であるが歩く人は少なくやや荒れている感がある。堰堤を巻きながら少しづつ高度を上げて行くと、向こうに釈迦ガ岳が見えてきた。

 

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 釈迦ガ岳

 

 今日は鈴鹿初体験の方もいるのでのんびりペース。道は谷沿いの細い道を登り、時には谷中の石の上を歩く。メジャーな山の整備され尽くした登山道との違いに驚かれているようだ。

 

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腰越谷を歩く

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柿を食べたり

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写真を撮ったり、のんびり~

 

 高度が上がるにつれ、峠の向こうに空が広がってくる。ススキが太陽に輝いてさわやかな秋を感じる。

 

 ひと踏ん張りすると腰越峠に到着。台風の置き土産か風が強い。休憩を程ほどにハライドへ登り始める。

 

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もうすぐ腰越峠

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 腰越峠、すごい風でも笑顔~

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ハライド、なんだか圧倒される

 

 ハライド山頂へは思ったより早く着く。山頂も相変わらずの強風で体温が奪われる。ここは朝明と湯ノ山温泉の中間に位置する独立したピークの為、展望が素晴らしく南に御在所、北に釈迦ガ岳、西には伊勢湾から遠く知多まで眺めることができる。

 

 しかし、強風の為のんびりしてもいられない。記念撮影を済ませそうそうに腰越峠への道を戻る。

 

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みんな集合

 

 腰越峠からはヤシオ尾根を登り、国見岳方面へ向う。最初の急登はつらかったが上がってしまえば快適な二次林の尾根歩きになる。青岳の少し手前「きのこ岩」でランチタイム。

 

 料理が得意のメンバーから「手作り餃子」の差し入れ。フライパンも準備する周到さ。思わぬところで思わぬ物にありつけることになった。

 

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 笹に二次林の尾根、鈴鹿らしい雰囲気

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きのこ岩

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みんな飛ばされないでね

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ギョーザ

 

 食事を終えると次はティータイムだ。尾根を少し戻りブナ清水へ進路をあわせる。以前は踏み跡も無かったが、今でははっきり着いている。けっこう多くの人が足を踏み入れるようになったのだろう。

 

 樹林の中をゆっくりと降下していくと、ぶなが少しづつ増えてくる。だんだん雰囲気が良くなり、水の音が聞こえ出すとブナ清水はすぐ近くだ。

 

 今回はブナ清水の大岩の真上にでてしまった。注意深く斜面を下るとそこは「ぶな清水庭園」だ。

 

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だんだん雰囲気が良くなってくる

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ぶな清水の真上にでた

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ぶな清水の大岩


 ブナ清水の水を汲み、お茶を沸かし、ティータイム。ここでもギョーザを作ってくれたYさんより、ケーキの差し入れ。(Tさん、君のザックにはどれだけのものが入っているのか)

 

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 ケーキ!

 

 木漏れ日とせせらぎに囲まれた最高のティータイムを終え、伊勢谷の登山道へ向って歩き出す。

 

 残念なことにあちこちに必要以上のテープがべたべた。一般道ではないので迷い込む人がいたら大変だ。今度歩く時は無駄なテープの回収も考えてみよう。

 

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ぶな清水を後に

 

 今日はショートコースだが、のんびりするにはいいコースだ。素敵な時間を共有できた仲間たちに感謝。